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泥棒女に毒殺されて巻き戻ったら王子様に溺愛されました〜ずっと見ていたなんて知りませんでした〜  作者: 漆原 凜


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2/5

再会

全く眠れなかった。昨日の事を考えると目が覚めてしまう。


あの後私はあの馬車の事故の事でとても落ち込んでしまった。私のせいではないけど私が起こした。死者はいなかったようだけれども…あまり違う行いはしないほうがいいのかな?


「お嬢様お手紙です。」


「ありがとう。誰からかしら。」


あ、泥棒女からだわ。手紙を読むとカミーユ様のお茶会はとても素敵で、婚約者に立候補しようかと思っているとの事が書いてあった。初対面の時から気に入っていたのか。知らなかった。前回は私が先に名乗りを上げただけたから言えなかったのだろう。これで殺されない?んーー…正解がわからない。難しい。


「クラウディア一緒に出かけない?」


「どこに行くのですか?」


珍しくお兄様に誘われる。前回こんなことは無かった気がする。無かったことも起こるのか…対処しきれない。


「図書館に行ったんだろ?本屋で本買ってあげようかと思って。」


「行きたいです!沢山買っていいですか?」


仕方ないなーって共に廊下を歩き馬車へ向かう。違う…私の行動が変わったからこれは起きたのだ。という事は殺されない未来は絶対にある。事故の事は仕方が無かったと思う他無い。前だって事故は起きていたし…。知らない人からしたら悪かも知れないけれど、その人達が私を助けてくれるわけでは無い。私は生きる未来のためにより良い選択肢を選ぶだけだ。


「本屋に行ってお茶に行く?」


「いいのですか??!嬉しいです!お兄様とお出かけするの久しぶりですね。」


「最近クラウディアがカミーユ殿とのお茶会の準備が忙しいと、私と出かけてくれなかったからね。」


えぇ…そんな感じだったかな?確かにずっとカミーユ様の事を言っていた気がするけど…あんな浮気男だったなんて幻滅だわ。


「また一緒に出かけてくださいね?」


もちろんだよ!て喜んでくれる。前回婚約以降カミーユ様とばかり出かけていたからお兄様とは交流が減っていた。最後はあまり会えず終わってしまったので、今回はもっと仲良くしたい。


「お兄様こちらの本が欲しいです!」


「沢山あるね。もちろん買ってあげるよ。これで終わりでいい?買ってくるよ。」


私あちらで待っていますねと離れる。本がいっぱい手に入り嬉しい。いきなり君1人?と声をかけられる。


いえ、違います。と断り見るとカミーユ様だ。何故?街で女性に声をかけるような人だったんだ。知らなかった。


「君に一目惚れをしたんだ。良かったら一緒にお茶しませんか?」


「結構です。失礼します。」


お願いします!名前だけでも!って縋られるがお兄様の元へ走って逃げる。お兄様!と抱きつくと、どうした?!て。カミーユ様が追いかけてきて話しかけてくる。


「声かけられたのか?」


うんうんって頷き、断ったのですがしつこくて怖いですって涙ぐむ。


「いや!違うんです!本当一目惚れで。話をしたくて!」


「悪いが妹が怖がっている。やめてくれ。」


行こうって私をかばうように肩を抱き歩き出す。カミーユ様は呆然としている。1人にしてごめんねって謝ってくれるがお兄様は悪くない。カミーユ様があんな人だったなんて最低だわ。


「絶対甘い物が食べたいです!」


お兄様にもう帰る?て聞かれ否定する。せっかくのお出かけなのに、あんな終わり方なんて嫌だわ。予定通りお茶行きましょうって誘い喫茶店へと向かう。


「明日また王宮へ行くの?」


「はい!王宮の図書館凄いのですよ。普通には無い本が揃ってます。」


「変な奴に声かけられないように気をつけるんだよ。クラウディアは可愛いからね。」


「そういえばアッシュ様って知ってますか?この前お会いして。見た事ある気はするのですが初対面みたいで。」


「アッシュ様?…どこで会った?図書館?」


はいと頷く。お兄様は思案顔で悩んでいる。いや、まさか…と呟き、目は紫色?と聞かれる。


「そうです。金髪に紫色の瞳です。ご存じですか?」


「あぁー…知ってはいる。変な方では無いが。まぁもう会わないだろうけど…」


「それが図書館に来たら言って欲しいと。図書館にいる方に伝えたら来るからって。」


お兄様は頭を抱えている。あぁどうしよう…と悩んでいる。お父様に相談するけど、あまり深入りしないようにと言われる。誰なんだろう。


「お兄様ごちそうさまでした!とても美味しかったです!」


また行こうと馬車に乗り込む。あぁ良い日だった。あ、カミーユ様の事すっかり忘れていた…もう会わないだろうし大丈夫か。そういえば泥棒女と婚約しないのかな?昨日だしまだ早いか。今朝のあの手紙も返事をしていないし、知らない。まぁ興味はない。


家に着いた途端お兄様はお父様に話があると急ぎ執務室へと向かって行った。私は自分の部屋に向かい買ってもらった本を並べる。素敵な本ばかりで、また夜更かしをしてしまいそう。


「本を沢山買ってもらったのかい?」


夕食を一緒に食べているとお父様に聞かれた。はい!沢山買っていただきました!夜更かしはダメだよってお兄様に言われる。えへって笑い誤魔化す。


「あぁー…クラウディア?サイラスに聞いたのだが…アッシュ様という方にあったのか?」


「あ、はい。お会いしました。お父様に伝えるの忘れておりました。すいません。」


「いや、いいのだが…また会いたいと言われているのか?」


「そう仰ってました。来たら必ず伝えて欲しいって。ご存じの方ですか?もう会わない方がいいのでしたら図書館に行くのは諦めますが…。」


「ちょっと先方にも確認するが…会っても大丈夫だよ。クラウディアがもう会いたくないと思ったら行かなくていい。無理強いはされないと思うから。」


わかりました。と一応言うがわからない。お父様もお兄様も変なの。明日アッシュ様に会ったら教えてもらえるかな。とても綺麗な顔をしていた。会っていたら絶対わかると思うのだけどわからない。

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