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泥棒女に毒殺されて巻き戻ったら王子様に溺愛されました〜ずっと見ていたなんて知りませんでした〜  作者: 漆原 凜


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帰ってきた

「邪魔だから死んでほしい」


ずっと親友だと思っていた女に婚約者を取られ、毒を飲まされた。知らない間に2人は付き合っていたと聞かされ、自分の見る目のなさが嫌になる。この女絶対許さない。次は誰もが羨むくらい幸せになってやる。


親友だったはずのメリッサの目を最後まで見つめながら私は終わりを迎えた…はずだった。私は何故か起きたら自宅のベッドに居た。え?私あの女に毒飲まされたよね?どういう事??わからず呆然としてしまう。


クラウディア様お目覚めですか?と侍女に聞かれ、朝の支度が始まった。


「今日楽しみですね。前からずっと楽しみにされてましたものね。」


「え?今日何がある日?」


「え!どうされたのですか?カミーユ様のお茶会に参加される日ですよ。忘れたのですか?」


カミーユ様…私を裏切ったあの婚約者。見目麗しいとの噂でお茶会に呼ばれ楽しみにしていた。この日参加して初めて会ったカミーユ様は噂通り金髪碧眼のとても綺麗な方だった。一目惚れした私はすぐさま名乗りを上げ婚約者の座についたのだった。それがあんな事になるなんて…行きたくない。アレが夢だったのか本当に起きたことなのかはわからない。でも関わらないのが1番だ。


今日がカミーユ様のお茶会って事は今14歳ね。15歳で婚約して最後のアレが18歳だったから…今からでも間に合う。関わらない話さない選ばれないを目標に頑張ろう。お茶会で会わなければ接点は無いだろう。


あの泥棒女のメリッサとはお父様同士がお友達で昔からよく遊んでいた。今考えるとあいつはいつも私を真似をしていた。服装や好きな物に何だって私達一緒ねって、婚約者までやるとは思わなかった。


早速体調不良を理由にカミーユ様のお茶会を断わる。前もたくさん令嬢が来ていたし、1人くらい居なくても大丈夫だろう。メリッサには一緒に行けず残念だけど楽しんできてと手紙を書く。そういえば前の時もずっと私にくっついていたわね。


待って。今思えば私けなされていた?メリッサはよくクラウディアはこうだからとかクラウディアには敵わないとか常に私を前面に出して、私なんかって弱々しい感じをやっていた。そんなことないよ待ちだ!はぁー昔からだったのね。私って本当鈍かったのね。気をつけよう。


「クラウディア体調が悪いのかい?」


お父様がノックをし部屋に入ってきた。体調不良の私を気にしてくれらしい。


「大丈夫です。お茶会に行くのが嫌になっただけですわ。お父様まだいらしたのですね。」


「今から行く所なんだ。クラウディアも一緒に行くかい?図書館とかで待っていてくれたらいいのだけど。」


お父様はこれから仕事で王宮に行くところでお茶会の日に何かあった気がする。あ!前回は確か帰りにお土産を買いに寄り道した所で横転し、お父様無事だったけど従者が結構大きな怪我をしていた。


「私行きます。図書館で本を読んで待ってますわ。」


寄り道させなければいいのだわって思い行く事にした。よし行こう!とすぐ支度をしてお父様と共に馬車に乗り込む。一緒にお出かけするのは久しぶりだ。


「クラウディアはカミーユ君に会わなくていいのかい?評判を聞いてあんなに行きたがっていたのに。」


「いいのです。何故か急に興味が無くなりました。婚約者はまだ決めなくても大丈夫でしょう?」


「あぁ、まだ大丈夫だよ。いつまでも家に居てくれていいよ。」


「それではお兄様が困ってしまうわ。あとしばらくメリッサにも会いたくないのです…。」


わかった!誘いがあっても断っておくよって理由も聞かず受け入れてくれた。お父様ありがとうって言うと頭を撫でられる。


「クラウディアは理由も無く我儘を言ったりしないさ。何かあったらいつでも言いなさい。」


たまにお父様と出かけるのも悪くない。アノ世界では先に亡くなりとても悲しませたはず。気をつけよう。


「ではお父様またあとで」


お父様とお別れし図書館へと向かう。重厚な扉を開け中に入ると、来たことが無かったけれど所蔵している数が圧倒的に違う。圧巻の本の量に心がときめく。ついてきてくれた侍女と別れわくわくしながら本を見に行く。


何がいいかしら…あ!これにしようと思い魔法の本を取り席に座る。時間が戻ったのは魔法かしら?どうやって戻ったのか気になる。


ふと気になり横を見ると、真横に座り私の事をみている人がいた。いつから居たのかしら。全く気づかなかった。ニコッと微笑まれたので会釈をする。どこかで見たことある気がする。


「魔法好きなの?」


「時間が戻る魔法とかあるのかが気になりまして。」


「んーあまり聞いたことはないけど…戻りたいの?」


いえ、戻りたくはないですと答える。金髪に紫色のアメジストの様な瞳で、とても端正な顔立ちをしている。お兄様と同い年くらいかな?どこで見たのだろうか。


「あの…魔法は詳しいのですか?」


「少しだけね。ココに来るのは初めて?」


「今日はお父様についてきまして、ココで待っているのです。初めて来ましたがとても素敵ですね。」


「私はたまに来るんだ。また君に会いたいな。次はいつ来るの?」


「いつでしょう?お父様に聞かないとわからないです。」


「もし来たら図書館の入口にいるあの人に伝えてよ。私まで伝わるようにしとくから、すぐ会いに来るよ。」


わかりました。よくわからないが了承する。まぁもう来ないかもしれないけど来たら伝えるようにしよう。


「アッシュて呼んで。名前聞いてもいい?」


「クラウディアです。」


「ディアね。来たら絶対伝えてね。もう行かないとダメなんだ。また会えるのを楽しみにしているよ。」


手を振り立ち去っていった。ディアって自然に愛称呼びしていた。アッシュ様か…見たことある気がしたけど初対面っぽい。んーどこかで見たのかな?しばらく本を読んでいるとお父様が終わったらしく侍女が呼びに来た。


「クラウディアお待たせ。良い本はあったか?」


「とても素敵でした!数冊借りたのですがまだまだ読みたいのが沢山あって、また来たいです!」


明後日来るからまた連れてきてあげるよって約束してくれた。楽しみ!お父様と馬車に向かい共に乗り込む。お土産買おうか?ってなったけど、早く帰って続きが読みたいですと断った。これで事故にあわないはず。


帰り道どこかの馬車が店に突っ込み大変な事になっていた。前回馬車同士だったのがこちらが無かったので店に行ってしまったのだ…私が流れを変えたから?私のせいで大惨事が起きてしまった…どうしよう。



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