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心の距離  作者: 桜井雛乃
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第九条

「付いてるじゃないですか、ここに。太子が男だって証拠が」

 そう口にすると、妹子様は私の股間を指で突いてくる。

 直接触れた訳でもなく、服の上から軽くだというのに、私の自信は興奮で勃ってしまっているようだった。

 私が女ではなく男であると、そう示しているかのようだった。存在感を明らかにして、元気よく勃ちあがる。

 それを妹子様に正面から見られているのがなんだか恥ずかしくて、私は椅子に座った。

「ほら、太子は立派な男ですよ。美味しそ」

 可愛らしい笑顔を浮かべてそう言うと、妹子様はじゅるりと唾を呑んだ。

 そんな妹子様の可愛さに耐えられなくて、私は思い切り服を脱ぎ捨てていた。

 わざとじゃない。わざとじゃないけれど、耐えられなくて……。

 恥ずかしさのせいか、体は熱かった。だから服を脱いだ、可笑しなことはしていない。大きくなってきつくなったモノを解放した、可笑しなことはしていない。

 私が服を脱いだのは、当然の原理と言えるだろう。

「突然何をしているのです? くれぐれも仕事場でそのようなことをしてはいけませんからね」

 冷たい視線を向けながらも、妹子様だって興奮を隠せていない様子だった。

 しかし、いくら私でも仕事場で全裸になりはしない。

「仕事も終わりましたし、夕飯としましょうか」

 馬鹿みたいにギンギンにして、太子は僕に迫ってくる。

 だから僕はあえてそれを完全に無視して、夕食の準備を始めた。一人暮らしをしていただけあって、料理の腕はそこそこ。

 太子は僕が作れば何でも美味しいって食べてくれるから、実際どうなのかはわからないけどね。

「水分不足なので、妹子様の汁を挿れて頂けませんか?」

 真面目で全くそんなことに興味がなさそうな太子だけれど、二人きりになると下ネタばかり口にしている。

 それに一々反応するのも疲れるので、僕は基本的に全て無視するんだけどね。

 水分不足の部分だけを聞いたことにして、空になった器に酒を注いであげる。ったく、普通に喉が渇いたと言えばいいものを。

「妹子様、夜ですね。一緒に寝ませんか?」

 それは僕を誘っているつもりなのだろうか。もう少し素敵な言葉を使って欲しかったが、それは期待するだけ無駄だろう。

 もうやることがないのも確かなので、太子の欲望を満たしてあげることにする。

 僕としては体力など殆んどないのだが、太子は元気で困る。若々し過ぎるんだよね。

 特に布団に入ると、太子は元気が漲ってくるようだった。性格までもが豹変を遂げる。

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