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タイトル未定  作者: 牛歩
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第五話 あまりにも賢い村2

本作品の製作にあたり、世界観・物理設定の検証およびブレインストーミングの補助として一部対話型AIを使用しています。本文およびストーリー展開はすべて作者自身により作成・執筆されたものです。


またこの作品の、タイトルはいまだ未定であり、決定次第随時変更していく次第です。


加えて、本作品には性的、差別的な内容が含まれているので苦手な方はご注意下さい。


ご理解、ご了承のほどをお願いいたします。


また、事前の告知等はするつもりなのですが、タイトル変更によって当作品の検索が困難になる場合がありますので、作者名を覚えていただくか、ブックマーク等の機能を活用していただけると幸いです。

肉体が十分成長し二足歩行を身に着けた俺だったのだが、それに伴い移動範囲が大きく広がったことで様々なことが分かってきた。


一つ目はこの村の規模である。


村民は成人29名、子供12名の計41名から構成されており、いわゆる「RPGゲームの始まりの村」のような印象だ。


男女比で言えば結構女性側に偏っているなくらいの感覚。


この比率をみて俺の心が歓喜の雄たけびを上げたのは言うまでもない。



(...いや、女性が多いってだけで叫ぶのはちょっとサルすぎないか?)



見る人によっては俺が変態だと勘(・)違(・)い(・)しそうだ。


ではどうするべきかと考えていた時、俺の人類史上最高(笑)のCPUは「率先してサルの真似をすることでバランスをとる」という妙案を思いついた。


マイナスにマイナスをかけてプラスにするみたいな感覚。


(我ながらさえ過ぎてるな)



二つ目は立地に関して。


この村の気候は区分で言えば、いわゆる冷帯に属するものである。夏はある程度温度が上がるが冬は強い寒波に襲われる。


そのうえで降水量自体は極端に少ないとは言えないが、決して多いわけではないので乾燥気味になることが多い。


しかし、近くに比較的大きな川があることで水が不足することはめったにないらしい。


(まあそもそも人口がそこまで多くないから、消費量が少ないっていうのが大きいんだけど)


加えて、タイガの群生地も存在しているため、冬場に使用する暖房の燃料や、居住地を製作するために必要な木材の確保もできるという便利さである。




(初心者の転生スタータセットとして最高すぎない?)




そういえば地球では「ポケモ〇カード」などのスターターデッキが高額転売されてた気がする。


転売ヤー(下手人)の言い分としては、あれは株や投資信託といったものと同じで投資であるから問題ではないとかなんとか。



(うん...まあ...その...一度、外に出て広い世界に目を向けるべきだと思うな。)



子供の明るい笑顔をみて、何か胸にきゅっとくるものがあればまだ全然引き返せるだろう。


(なにより、カードなんてものに自分の人生オールイン(全賭け)しているんだとしたらそれは少し覚悟ガンギマリしすぎてるし。)


やはりカードなどは部屋に御神体として飾り、毎日祈りをささげるといった適(・)度(・)な(・)付(・)き(・)合(・)い(・)をすることが一番なのである。


(ちなみに俺にとってのイエス様(絶対神)とはアニメに出てくる天使たち。

毎日朝、昼、晩のそれぞれ20分ずつ、計60分の黙とうをささげている。

「その付き合い方は適度ではないのでは?」とかいう正論は受け付けないぞ。)



三つめは農業に関して。


この村では基本的に、冷涼かつ乾燥であるということで春まき小麦とジャガイモが栽培されている。


春まき小麦とは、雪解け後の春に種をまき夏の間に育ててから秋に回収するタイプの小麦であり、地球においても冬の寒さが特に厳しいため植物の越冬が難しい冷帯などで主に栽培されている。


しかし、この小麦にも当然弱点が存在しており、それは夏の冷害の影響をもろに受けるという点だ。


夏の温かさを生かして栽培している品種であるので、夏に気温が上がりきらなかったらそのままお陀仏だということだ。


ここで役に立つのがジャガイモである。


小麦は地上で育つのに対して、ジャガイモは地中で育つため比較的冷害に強いという特徴がある。


そのため小麦と同時に栽培しておくことで、冷害で小麦がダメになってもジャガイモによって飢えをしのげるのだ。


(ちなみに冷帯の土壌は酸性であったりぬかるんでいることが多く栽培に不向きなことが多いのだが、コンポストから得られる肥料はアルカリ性かつ脱水剤の役割を果たすので、ジャガイモが育つ環境を整えることができる。)



ちょっと人糞が役に立ちすぎて、黄金の塊か何かに見えてくる。

アサヒビ〇ルはこのことが分かっていたから黄金のうんこ像を作ったのか?




ただ何度も連続して作物を育てると土の栄養が偏ったりするなどの連作障害が発生してしまうので、この村では三つの畑を用意し、一方では小麦を、もう一歩ではじゃがいもを、残ったひとつは休耕地として放置するという、いわゆる「三圃式農業」の形態がとられている。


こうすることで農作物が病気になる可能性を極限まで低くするのみでなく、休耕地で育つクローバーといった雑草を馬や豚といった家畜のえさとし、その糞が肥料になって土地がまた強くなるという相乗効果までついているときた。


もうね、すべてが完璧すぎる。


もう少しくらい「俺の知識を見せて、みんなを救っちゃおうカナ☆」などと考えていた俺の気持ちをいたわってほしいものだ。


もし俺の思考が映画として全世界同時公開されたとすれば、たった一人の例外もなく共感性羞恥によって顔面が熟れたチェリーみたいになっていただろう。


もしくは「どわーw」と冷笑するか。



映画を称賛する言葉として、「全米が泣いた」といった表現がよく用いられるが、俺の思考の映画に関しては「全米が鼻で笑った」という形容詞がつけられることだろう。


つきなみの表現ではなく、独自の説明のされ方をされるであろうことを考えると、胸がいっぱいになってしまって仕方がない。


(おまけに涙まで出てきそうになってきたし。)



...話を戻すが、この村の衣食住はかなりしっかりしている。


特に、上下水道においては中世にも関わらず発展しすぎているといってもいいほどに。


トイレに関しては前に話したので、上水、つまり飲み水などの管理や、洗い物や洗濯などによる生活排水に関して触れる。


まず上水に関して、近くに川があるため水自体が手に入らないということはないが、当然その水をそのまま飲むわけにはいかない。


上流側から流れてきたごみ(動物の排せつ物など)や細菌が混じっている可能性があるためだ。


そのため、基本的に一度ろ過をしてから煮沸するという工程をとる必要があるのだが、この村では「緩速砂ろ過」という手法を用いられている。


仕組みとしては川からこの村に水を引く途中に槽を作り、「粗い石 ➔ 小石 ➔ 砂 ➔ 木炭」の順で敷き詰めたろ過池を設置するというものである。


このろ過池を経由することで、単に汚れを取るだけでなく、砂の表面に発生する「微生物の膜(生物膜)」が病原菌や細菌を食い尽くすため、病原菌のほとんどを除去することができるという優れものであり、この水を木をくり抜いた木管(木製水道)によって村の共有水飲み場まで引いてくることで安全な水が確保できる。



次に生活排水に関してだが、これらの水分中には多くの有機物が含まれており、細菌や害虫のユートピアを建設するほか、川の汚染につながるため、そのまま川に流したり、地面に放置したりすることは基本的には論外である。



そのため、この場所では「簡易暗渠」によってこれらのリスクを未然に防いでいる。


簡易暗渠とは、村共通の水利用場を設け、その地下に穴を掘ってから、「荒い砂利や石」、「荒い砂やわら」という順で埋めていき、その上を土で覆う仕組みである。


こうすることで汚水に含まれる有機物と水が分離され、有機物は土の微生物によって分解、水はそのまま川へ流れるという状況になるため、虫と人間のマッチアップが発生したり、川が緑色の楽園(アオコだらけ)に変化することはなくなるということだ。



ここまで長々と説明してきたが、結論としてはこの村はおかしいということさえわかってさえくれれば大丈夫だ。


これを受けての俺の感想?

そんなもの一つしかないだろ。



(現代人の俺なんかよりよっぽど知識豊富で草)



スマホなどという神の道具を与えられておきながら、それを娯楽のためのみに使用していた自分のなんと浅はかなことなのか。


p〇xivなどの二次創作サイトでかわいい美少女の絵を見ながらブヒブヒ言っていた自分がみじめに思えてくる。


(正直、暴言を吐かれたりするよりも、こういう何気ないところで差を見せつけられるのが一番心に来るんだよな...

生物としての格の違いを見せつけられているみたいな?)


しかも相手にこちらを貶める悪意がない分、相手の無垢の子供のような美しさと自身の汚水のような醜悪さのコントラストによって刃物(現実)が必要以上に鋭利になっていき、そのまま容赦なく心をぐさぐさしてくるのだからつらいものだ。


まあ悪意を持った罵詈雑言を投げかけられるのも当然つらいのだが。


(ちなみに今までの人生の中で最も心に残っている言葉は、

Q.「俺ってどこから人生間違えたのかな?」という質問を投げかけたときに

A.「生まれた瞬間からに決まってるじゃん」と即答されたこと。)


誰に言われたかは覚えていないが、とてつもないインパクトを持っていたのだけは覚えている。

人の心がなさすぎない?





しかも「螂ス縺な↑莠と」に言われ...



.......?





(...何の話だ?)








漠然とした不快感というか、気持ち悪さを感じる。









近くに置いておいたと思っていたものがいつの間にかなくなっている。










そして、それが何なのかは思い出せないまま、自身の思考がから回りを続けている。









(まあ、いっか)


どうせ欠(・)け(・)て(・)い(・)る(・)俺の人生に関して、これといって重要なことなど起こったはずもないんだから。




心がどんどんその柔らかさを失っていき、氷のように冷たくなるのを自覚しながら、俺は村の景色を眺めていた。

ご愛読くださりありがとうございます。


更新の頻度に関して不定期になってしまうことをご容赦ください。



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