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タイトル未定  作者: 牛歩
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第四話 あまりにも賢い村1

本作品の製作にあたり、世界観・物理設定の検証およびブレインストーミングの補助として一部対話型AIを使用しています。本文およびストーリー展開はすべて作者自身により作成・執筆されたものです。


またこの作品の、タイトルはいまだ未定であり、決定次第随時変更していく次第です。


加えて、本作品には性的、差別的な内容が含まれているので苦手な方はご注意下さい。


ご理解、ご了承のほどをお願いいたします。


また、事前の告知等はするつもりなのですが、タイトル変更によって当作品の検索が困難になる場合がありますので、作者名を覚えていただくか、ブックマーク等の機能を活用していただけると幸いです。

開幕早々、ドラゴンや魔物といった異世界要素ではなく、言語や感(・)染(・)病(・)という嫌に生々しいもので天に召される可能性があるなか始まった異世界転生だが、結果から言えば俺はそういったものとは無縁な生活を送ることができていた。


まず言語に関して、初めのうちは「あぅ」か「おギャー」くらいしか話せない「うぶでかわいいベイビー(笑)」だった俺なのだが、母との会話を繰り返していく中で一単語ずつ話せるようになっていき、最終的には日常会話をできるまでに成長していた。


これの原因に関して、あくまで推論でしか語ることができないのだが、おそらく地球の赤子が親との会話の中で自然と母国語を身に着けていくのと同様の現象が起こったのではないかと思われる。




地球において、赤子は親が話す日常会話のみしかきいてなくても言語を当たり前のように身に着けていくことがほとんどだ。


しかし、親の会話からのみではその言語の文法といった情報を正確に把握することは困難である。

(というか聞いただけで文法がわかるなら俺は高校時代の古文のテストで原点O(0点)をとってないし)


確かめるまでもなく最底辺であることが確定していたあの頃が懐かしい。


「お前、知ってるか。0って何倍しても0なんや。だからお前が何人になろうが価値はない」と笑いながら言ってきたあのモラハラ教師は今何をしているのだろうか。


できることなら正義のいかずち(教育委員会)でその薄い髪の毛もろとも燃えていてほしい。


(というかもしかしなくても0点取った俺がわるい?)




この謎に対し、言語学者であるチョムスキーが生み出した理論では、「子供は遺伝子などによって言語などに関する知識をあらかじめ持っているのだ」と説明されている。


親などによって与えられる刺激から得たのではなく、最初から持っていたっていう考え。


まあ、いまだに脳に関する研究が十分に進んでいるといえるわけではないので、この理論も間違っている可能性はあるのだが。


とりあえず言語能力を身に着けることができたのだし良しとしよう。


(ちなみにチョムスキーの論文はネットで無料で見れるから、興味があればぜひ見てみてほしい。


書いてあることがわからなすぎて自分に対し自信がなくなっていくのと同時に、お前は「おさるさん(バカ)」であると心に刻み込まれていくような気分を感じることができる。


というかあれが理解できるやつを俺は人と認めたくない。)


アポス(常識の外側)などと呼ばれていた俺よりもよっぽど人外である。天才かどうか知らんけど。




そしてトイレに関してだが、なんということかあったのである。

しかも結構しっかりしているやつ。



(なんで?)



正直、外で「糞と病気のラプソディ」が繰り広げられていると信じきっていたので、かなり面を食らった。


なんなら「実母の自然界との融合(脱糞場面)を直接見たり、その作(・)品(・)を見ないといけないのか」と絶望に打ちひしがれていたので、ワンちゃんにかけて死のう(リセマラしよう)か本気で悩んだものである。


(すでにこの村の食べ物を食べちゃってたから、発症が早いか遅いかの段階な気がしたし。)


すでに取り返しのつかない状況だったのだとしたら、わざわざ地獄をみて精神衛生まで汚染されたくない。


何の意味もなく苦しむのとかごめんである。






話を戻すのだが、基本的に糞尿といった排せつ物の処理で問題となるのは、「細菌」と「におい」、そして「虫」である。



以前も語った通り、糞や尿をそのまま道端に放置すると「赤痢菌」や「チフス菌」などがそれらを媒介にして繁殖し、これらの菌を大量に含んだ排せつ物が雨などによって井戸にしみこむと、そこの飲み水を飲んだ人々が病に感染するということが起こる。


自分たちの送り出したものがめぐりにめぐって体の中に戻り、感動の再会を果たしてゴールイン(死亡)という、究極の愛の形の実現である。


これに加えて、糞尿は酸素が少ない状態、つまり水分が多い状態で腐敗するとスカトールや硫化水素、平たく言えばドブのにおいが発生し、さらに大便には大量の有機物が含まれるため、それが虫などのえさになってしまい、ハエといった害虫が大量発生することになってしまうのだ。




なのできちんとしたトイレというのはわりと生存において死活問題になるのだが、この村で設置されていたトイレは、分離式コンポストと同じものであった。


構造としては、便座の前方側つまり尿が出る側には漏斗(ろうと)とその先にツボを、大便が落ちる後方側には回収のための樽がおかれているというものだ。


大便が放つ腐臭は基本的に水がなければ抑えられるものであり、糞自体もこの構造のように尿と混ざらないようにすれば意外と簡単に乾燥させることができる。


加えて、かまどの使用などで発生した灰(木炭)などを、トイレを使用するたびに糞が見えなくなるくらいまでかけることで、木炭が脱水剤や防臭剤として働き、においの問題はかなり改善される。


さらに灰と一緒に土などもかけておくことで、虫などが排せつ物に接触できる面が減り害虫の発生も防ぐことができる。


樽がいっぱいになった後は、風通しの良い日陰などに半年から数年ほど放置することで、土に交じっていた微生物の働きによって有機物が分解されていく。


しかもこの間、大量の熱が発生し(微生物たちの細胞の呼吸によるもの)、樽の温度は50~60度ほどに達するため病原菌が死滅し、最終的には自然の土と同じ匂いがする質の良い肥料が完成するというわけである。


一方で、尿に関しては通常、最初の段階でほぼ無菌状態なので、水で5~10倍に薄めることですぐに肥料として使うことができる。


しかし病気の人間の尿に関しては、病原菌などが混ぜっている可能性があるため、1~2日ごとにツボを回収してから密閉し1~3か月間放置することで、アンモニアへの分解を進めそのアルカリ性によって細菌を死滅させることができる。


密閉放置のやり方ではアンモニアによる悪臭が酷くなりがちだが、こまめに回収することでその問題を解決しているというわけである。



(え、つよ)


あまりに論理的でかつ無駄のない仕組みが形成されていることに驚きが隠せない。


まるでさっきまで「ラプソディー」などと言っていた自分がバカみたいじゃないか。

(まあ実際バカだし、なんならテストで0点がある時点で勉学のみならず何かしらの人格的、精神的問題は持ってそうだけど)


教師側が張ったであろうセーフティーネット(0点阻止問題)をぶち抜いている時点でおれが想像を絶するバカか、勉学以外のどこかで問題を抱える欠陥品であることはほぼ自明だろう。


そう考えると、俺みたいな変質者を正しくはぶれる時点で、学歴によるフィルターってやはり偉大なのかもしれない。


(人の心を削岩機みたいに大きく削りすぎちゃうところ以外はだけどね。)



いずれにせよ、最低限病気による早期リタイアの線がなくなったことで、俺は一息つくことができたのだった。


(ちなみに今回はもう5歳くらいだから鼻息でなくちゃんと口から息を吐けたのが結構うれしい)

ご愛読くださりありがとうございます。


更新の頻度に関して不定期になってしまうことをご容赦ください。



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