第一話 異世界転生?
本作品の製作にあたり、世界観・物理設定の検証およびブレインストーミングの補助として一部対話型AIを使用しています。本文およびストーリー展開はすべて作者自身により作成・執筆されたものです。
またこの作品の、タイトルはいまだ未定であり、決定次第随時変更していく次第です。
加えて、本作品には性的、差別的な内容が含まれているので苦手な方はご注意下さい。
ご理解、ご了承のほどをお願いいたします。
また、事前の告知等はするつもりなのですが、タイトル変更によって当作品の検索が困難になる場合がありますので、作者名を覚えていただくか、ブックマーク等の機能を活用していただけると幸いです。
人生は、「未知」であふれかえっている。
なぜ、雲は浮いているのだろう。
なぜ、鳥は空を飛べるのだろう。
なぜ、太陽はまぶしいのだろう。
日常生活の一部分だけを切り取ってみても、これほどの「未知」が存在している。
そのいずれに対しても、論理的に正しく答えるのはかなり骨が折れる作業で、真っ向から問題に向き合い自問自答を繰り返せば、納得のいく説明ができるまで平気で数時間は経過してしまう。(もちろん、優秀な学者などからしたらその限りではないんだろうが)
少なくとも、まだまだ青二才な大学生である俺には、物理や生物学、はたまた医学などの知識を用いて、これらの問いに対して理論的な説明ができるだけの知恵は備わっていない。
まあ、この反復作業は暇を持て余している状況ではかなり有用な暇つぶしになるのだが、時間をつぶすのと同時に、自己の客観的視線、簡単に言えば正気もつぶしてしまうのが何とも嫌なところだ。
今回も、そろそろ現実逃避が始まるぞ...
(もしかしたら、雲は糸のようなもので空からつるされているのかもしれない。)
(もしかしたら、空中には透明な足場があって、鳥はそれの上にのっているだけなのかもしれない。)
(もしかしたら、太陽はとても大きな豆電球で、その光が地球に届いているのかもしれない。)
こんな幼子のかわいらしい空想のようなものをすでに成人した男性が考えているのだから、世の中の不審者が一向に減らないのも納得がいく。
何より、自分自身のことであるという当事者意識の欠如ゆえか、このように他人事であるかのように語っているのだから、何ともこざかしいものだ。
しかし俺が、この語りを実際に口に出しても実は差し当たって問題は起こらない。
自身の人としての尊厳やプライドが、ボールが当たった窓みたいに、音をたててばらばらになるのは当然のことではあるが、少なくとも周りの人間から氷点下のごとき冷たい目線を向けられることはない。
(そういえば、中学生時代に窓ガラスを割ったな。)
あのとき、担任の先生は長年追ってきた人物と感動的な出会いをした警察官みたいな目をしてたっけ。
あれだけ熱烈な視線と言葉を向けられたら、そりゃ当然俺の頬は告白をされたと勘違いして真っ赤になっちゃうよ。
まあ頬だけでなく目頭も真っ赤だったけど。
同じ状況なのに、向けられる視線が全く異なるなんて、なんて理不尽なのやら。
...まあ話を戻そう。
つまり、今の俺は人として大事なものを失うかもしれないが、少なくとも社会的地位などを失うことはない状況にあるのである。
それはもちろん、俺自身に崩せるほど積み上げたものがないわけでもなく(少なくとも自分はそうだと信じたい)ましてや、そもそも周りに誰かがいないわけではない。
ではなぜか。
答えは単純、今の俺がイエス様がいうところの「神の国に属する存在」、つまり穢れを知らない純真無垢な赤子であるからだ。
(窓ガラスを割ったときは、すぐさま友達を射線上に差し出そうとしたけど。
まあ、あれも見方によっては純粋な自分への愛の結果だといえるから別にいいか。)
大学生の体と比較したとき、目線は当然何倍も低く、手足は短くか弱い。
地面から働く万有引力?(すくなくとも地球の時と同じような重力は感じる)に逆らって、自分の二つの足で立ち、大いなる一歩を踏み出そうとしても、地面と熱烈なキスをすることになるのは容易に想像がつく。
実際、移動するうえではよちよち歩きをしなければならず、今でこそ含羞などはなくなってきたが、こんなことになってすぐのうちは、羞恥心やら混乱やらでおかしくなり新しい扉が社会の窓よろしく全開になりかけていた。
できればこの世界を生きるうえでも大きなデバフになるであろう特性<幼児退行>を今習得するのはご遠慮いただきたい。
(絶望的な状況に追い詰められたとき、優しい美少女ヒロインが母親のように甘やかしてくれるいつかの未来のために「初めて」はできれば取っておく、それが紳士というものだからね。)
加えて、「自分が晴れて犯罪者予備軍に加わった」という事実に加えて、もう一つどうしても目を背けたいことがある。
万有引力?と疑問を付けていた部分から察しがついたかもしれないが、俺が今いるのはおそらく地球ではない。
人々が、剣や杖を持ち、物理では説明できない奇術、いわゆる「魔法」と呼ばれる技術を行使する世界。
つまり
(異世界...来ちゃったかぁ...)
赤子の、まだ未発達の良く回らない口で、この世界に来て数えきれないくらいした、「フシュー」という、ため息ならぬため鼻息を再び吐いた。
ご愛読くださりありがとうございます。
更新の頻度に関して不定期になってしまうことをご容赦ください。




