第十話 村での日々2
本作品の製作にあたり、世界観・物理設定の検証およびブレインストーミングの補助として一部対話型AIを使用しています。本文およびストーリー展開はすべて作者自身により作成・執筆されたものです。
またこの作品の、タイトルはいまだ未定であり、決定次第随時変更していく次第です。
加えて、本作品には性的、差別的な内容が含まれているので苦手な方はご注意下さい。
ご理解、ご了承のほどをお願いいたします。
また、事前の告知等はするつもりなのですが、タイトル変更によって当作品の検索が困難になる場合がありますので、作者名を覚えていただくか、ブックマーク等の機能を活用していただけると幸いです。
食事、木こりのあとには魔法や戦闘に関する訓練を行うことになる。
というのもこの世界には人類の外敵である魔物が存在しており、魔物と遭遇した際には逃げるか、戦うかして対処する必要があるからだ。
この世界に存在する魔物の姿は多種多様であり、あるものは狂犬のような姿を、またあるものはこうもりのような姿をしているなど様々である。
加えて、魔物には動物のように知性を持たないもののみでなく、人類と同じように知恵を持ったものもおり後者は魔人と呼ばれて人々から恐れられている。
すべての魔物たちは人類と同じように魔法を使うことができ、そのうえ人類と魔物は互いが互いに強い敵意を持っているため、昔から争いが絶えなかったそうだ。
ある時には大きな戦争が起こっており、その影響によって昔あった人類のヴァルフィリア帝国という大国が滅んでしまったとかなんとか。
そんな風に大なり小なりの争いを繰り返して、今現在では人類の活動圏は西側に、魔物の活動圏は東側に分かれている。
そして、俺のある村は人類の領域と魔物の領域がちょうど重なる場所にあり、他より魔物と遭遇する確率が高いため、訓練の重要性が結構高いのだ。
(まあ訓練といっても、今の俺にできるのは魔法の詠唱を覚えることくらいなんだけど)
詠唱とは、魔法を発動させるために読み上げる必要がある呪文を指す。
以前挙げた通り、この世界の魔法はエルゴンを体内から放出しそれをほかの場(力場や電場など)やエネルギー(熱)に変化させることで物理現象を起こすものなのだが、一つの魔法を発動するのに処理すべき情報が多いという欠点が存在する。
具体的に言えば、形状、速度、軌跡、エネルギー密度、変換までへの秒数、変換後の場の滞在時間、といった感じだ。
しかも、それらの情報は自身を中心とする三次元座標空間を設定しそのうえで数式的に表現する必要があるため、普通にやったら一つの魔法を打つのに1分くらいかかってしまい、戦闘中に魔法をポンポン打つことなど到底不可能となっている。
しかし、詠唱を用いることで形状、速度、エネルギー密度以外の情報が自動的に設定されるため、魔法の高速発動が可能となるのだ。
(この理由に関しては、おそらく以前挙げた赤子が言語を身に着ける原理と同じで、自身の体内に魔法と詠唱に関する情報があるからっていうのが妥当な気がする。
しかも魔法の詠唱による行使の感覚を比較的若い段階で知っていないと、詠唱による発動を体得するのが難しくなるらしいから、そういう点も踏まえればかなり可能性が高いと思う。)
まあだが、エルゴンの量が少ないなどの理由から魔法は大体7歳くらいからしか使えないため、今現在の俺はフェイラと一緒に音読の授業をやることになっているのだが、これがもうつまらない。
詠唱がとても長いわけではないのだが、それでも「神の聖なる...」とか、「煉獄の...」とか宗教っぽい感じの内容を延々と読ませられるから、信仰心のかけらもない自分からしたらあまりに苦痛な時間である。
学校の国語の授業での読み上げといえばその退屈さが伝わるのではなかろうか。
しかもちょっとよそ見をしただけで「こらっ」とフェイラに頭をたたかれる。
彼女の怪力を考えると俺の頭がスイカ割りのスイカみたいに粉砕する可能性も非常に高いため、ある意味スリリングでエキサイティングな体験であるとも言えなくはないが。
「フェイラ、俺ってスイカだったのかもしれない」
「バカなこと言ってないで口を動かす」
「すみません...」
まあ、割られるスイカの気持ちを体験をできるのだと前向きに考えることにしよう。
(命の保証があればもっと嬉しいけど。)
戦闘の訓練に関しては、主に護身術というか、逃げるすべを学ぶことになる。
そもそもの話、フェイラを筆頭として村人全員がバカみたいに強いため、自分自身で対処するよりも助けを求める方が生存確率が上がるのだ。
犯罪者と出会ったら警察に頼るみたいな感じ。
だから、村の子供たちと一緒にひたすら走り込むことで体力を上げたり、組み付かれた時の振りほどき方などを大人たちから学び、実践するというのが主な訓練の内容となっている。
まあ、護身術関係に関しては現代での技術のほうが大きく進歩していたため、それをある程度知っている俺は結構得意だったのだが、そこで天狗になって「絶対に大丈夫だわ」などと大言壮語を吐いていたら、指導役である「レオディンおじさん」にぼこぼこにされた。
彼の丸太のように太くたくましい腕から繰り出される鮮やかすぎるヘッドロックによって俺の意識が落とされるのと同時に、地平線の先まで伸びていた俺の鼻は見事にたたきおられていた。
(というか、技術自体はあっても体格で大きく劣っているのだから、どうにかなると思っていた俺がバカだったわ。)
「威勢がいいのは素晴らしいことだが、自分の力を過信してはいけないぞ」と声をかけるおじさんは、その良識あるかっちょいい大人の姿と、背中が太陽によって照らされ後光が指しているように見えたのも相まってまるで世界を救った英雄かのように見えた。
そんなおじさんを俺や子供たちは「師匠!」と呼び、陶酔していったのであった。
(ちなみに、フェイラはなぜかレオディンおじさんより強いらしい。
そろそろ本当に身の振り方を考えなければ命がなくなるのも時間の問題な気がする)
____________________________________
人物紹介 名前 フェイラ・ロゼンヴェイル
特徴 明るく陽気な人物だが、起こらせるとめちゃくちゃ怖い。
過去には聖女と呼ばれており、高い知識や戦闘能力をもつ。
ダレルの母
ご愛読くださりありがとうございます。
更新の頻度に関して不定期になってしまうことをご容赦ください。




