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ざわつく食堂を気にも留めずに出て行く4人を黙って見つめる伊崎は重々しくため息をついた。
「自分のクラスがトップ独占してるくせにそんなため息ついちゃって…嫌味?殺していいっすか?」
伊崎の後ろからヒョコッと顔を出して黒い笑みを浮かべる白衣の男性―桝川悠里。
「いい度胸だ。表出ろ。」
伊崎は新しい煙草に火をつけると、ギロッと黒目だけを桝川に向けた。
「ちょっと睨まないでくださいよー。石になっちゃうっしょ?」
桝川はクックと声を抑えて笑いながら両手で目を覆った。
「チッ…。」
伊崎は苛立ちながら煙草の煙を吐き出した。
「もう1年も経つんすねー、あの子たちが来てから。」
「あー…そうだったか?」
桝川の言葉に伊崎は興味がないと言わんばかりに無表情であった。
「ホント、無関心っすか。京蘭学園『最恐』F組の担任様。」
桝川は伊崎の煙草の煙を眉間にしわを寄せながら手で仰いだ。
「最恐、ねぇ…。」
伊崎は近くの窓から差す夕日の光に目を細めながら遠くの景色を見つめた。




