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2人が食堂につくと、既に何人かの生徒が掲示板の前に集まっていた。
中には身体中についた血を拭いて、鏡と睨めっこしている女子生徒や、傷を負って青い顔をしながら近くの椅子に腰を下ろす生徒もいた。
「やっほー柚っちゃーん!帝っちー!」
飄々とした声で名前を呼ばれ、2人が視線を向けると、大きく手を振りながら向かってくる金髪とその後ろからついてくる長身で眼鏡の少年。
「へー。霧斗と千智が一緒なんて珍しい。」
柚樹はすぐそばの椅子に座ると、ポケットから棒付キャンディーを取り出し、口の中に放り込んだ。
「一緒な訳がないだろう。この目障りな金髪がたまたま俺の前にいただけだ。」
眼鏡の少年―香種千智は眼鏡を押し上げながら心底嫌そうな顔をした。
「まーったまたぁ!ちぃさん照れちゃって~!このツンデレさーん!」
千智の隣でバシバシと千智の肩を叩く金髪の少年―泉峨霧斗。
「泉峨…貴様…!」
怒りで顔を引きつらせた千智はいつ付けたのか、右手の鉤爪を霧斗の眼球に突きつけた。
「っぎゃあー!!…な~んつって♪」
霧斗は大きく仰け反るが、すぐに体制を立て直すと、ニカッと笑い肩に担いでいた大きな斧を振り下ろした。
霧斗と知智の間は地割れのように床がパックリと割れていた。
「チッ…。」
千智は機嫌が悪そうに舌打ちを打つと、鉤爪を外し袖の中へ仕舞いこんだ。
「あーぶねー!全くちぃさんは~。今俺殺したら崎ちゃんに地獄に送られちゃうぜー?」
霧斗は床にめり込んだ斧を引っこ抜き肩に担ぎなおすと、苦笑いを浮かべた。
「地獄に送られるのは霧斗の方かも。」
「へ?」
柚樹の呆れた声に霧斗がきょとんとすると、背後から煙草の顔が鼻を刺激した。




