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ガラッと乱暴に扉が開き、ズカズカと教室に入ってきたのは、先ほど生徒の前で檄を飛ばした伊崎俊だ。
「武器は揃えたな。今から10分後にブザーが鳴る。それが戦闘開始の合図だ。戦闘時間は3時間。その間により多くの生徒を殺せ。以上だ。」
早口でまくし立てると、伊崎はポケットからタバコを咥え、さっさと教室を出ようとする。
「…あぁ、一つ言い忘れた。」
扉を開けた伊崎は動きを止め、顔だけを後ろへ振り向けた。
「万が一、戦いたくねぇなんて軟弱な事考えやがったら俺のとこに来い……瞬きする間もなく殺してやる。」
鋭い視線とともに吐き捨てると、勢いよく扉を閉めて出ていった。
沈黙が続いた教室もしばらくすると、生徒たちは教室を出ていくものと、その場に残るものと分かれはじめ、中には生徒同士で協力しようと話を始める者もいた。
「さてと…じゃ、また後で。」
咥えていたキャンディー棒を捨てると、柚樹は大きく伸びをした。
「いいのか?誰かと組まなくて。」
秋も柚樹につられるように立ち上がった。
柚樹は教室の扉の前で立ち止まり、秋のほうへ振り返った。
「…必要、なくね?」
呆れた様な顔をしながらそれだけ言い残し、柚樹は教室を出ていった。
「…まぁ、そうだな。」
秋は一息つくと、再び壁に背中を預け座り込んだ。




