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しばらくすると山の中の小さな家の前に降り立った。
「ここが俺の家だ。」
扉を開けた先にはダイニングテーブルと椅子が4脚あり、奥には階段がある書類や本で埋め尽くされ踏み場のない散らかった部屋が広がっていた。
「え、物が散らかりすぎじゃないですか?」
ついずばっと言ってしまったが、天使様は気にした様子もなく、
「ああ、気にするな。すぐ片付く」
と言って書類や本を宙に浮かせ部屋の隅に積み立てた
「それは片づけたことにはならないんじゃ?」
「ん?何か言ったか?まあいい。そこに座ってくれ。では、説明しようか。」
私は天使様と向かいの椅子に座って天使様の話を聞いた。
曰く、神はこの世界のシステムを構築した後、姿を消した。
また天使は複数おり、システムの運営及び管理を任されていてその仕事は交代制で休暇も設けられる。
「まるで人間社会のようですね。なるほど。」
「まあそうだな。にしても、思いのほかあっさりと受け入れたな」
「こうして実際に天使様が目の前にいますからね。ですが、神様がいないとは驚きました。」
「ああ、神はきっと俺たちのことを観察しているんだろうが姿は現してはくれないだろうな」
天使様は窓の外の星空を眺めながら少し寂しそうな笑みを浮かべていた。
「ところで、君は聖女で違いないか?」
「はい、一応。ですが、結界を張ることしかできなくて治癒などはさっぱりです」
そう。私は聖女ではあるが治癒などはさっぱりできない。教会であまり大切にされなかったのはそれが原因でもあるんだろう。
「ほかに能力は何かあるか?」
「いえ、特にはないです」
「なるほど。ならば君は聖女ではないだろうな」
「え?」




