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「なら、神に代わり俺が君を助けよう」
声がしたほうを見ると先ほど道を教えてくれた男性が立っていた。
「助ける?まるで、俺が悪役じゃないですか~俺はただ仕事してただけなのに~」
そう言いながら騎士は男性のほうへと剣先を向ける。
男性は笑みを浮かべて騎士のほうに手をかざした。
「なっ⁈」
すると騎士は突然膝から崩れ落ちその場に座り込んだ。
「体が動かない⁈麻痺?」
「まあそんな感じだ。一時間ほどで動けるようになる。彼女は川に落ちて死んだとでも報告しろ」
そう言うと謎の男性は私に近づき私を抱きかかえた。
「え?」
「じゃあな」
そして男性の背中から翼がはえ、バサッと翼をはためかせながら私たちは宙へと飛び立つ。
「え?ちょっと待って!どういうこt」
「しゃべると舌、嚙むぞ。あ、もう遅いか」
舌を嚙んでしまった痛みでひとまずこれが夢ではないことは分かった。
でもこの男性がいったい何者なのか分からず私は男性をじっと見つめる。私の視線に気が付いたのか男性は私を見るとニヤリと笑ってこう告げた。
「俺は天使だ。」
「天使⁉え?いやでも、そんなわけ」
天使?地上に天使?しかもあんな路地裏に?
「ははっ天使が地上にいるわけないって?天使にとったら娯楽にあふれた地上で遊ぶことが最高の息抜きなんだよ!」
「遊ぶ?息抜き?」
「そうだな、詳しく説明するためには天使のことについて話さなければいけなくなる。少し長くなるから俺の家で話そうか。」
「え?家なんてあるの?」
(いや、もういいや)
私は考えることをやめた。天使様が私をあそこから連れ去ってくれたことは変わらない。感謝すべき恩人だ。だからひとまず彼の言うことを受け入れよう。それにいちいち驚いてたら心臓が持たなさそうだし。




