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教会を警護している騎士たちに気づかれないように協会の敷地内から抜け出す。
見つからないうちに急いで路地裏へと必死に走る。ある程度教会から離れたところで立ち止まった。
「どうしよう」
教会を抜け出したのはいいがここがどこだかわからない。私はこのあたりの地図などを見せてもらったことはないし王都から離れたところにある教会が所有している孤児院くらいしか行ったことがない。
「そんなとこで立ち止まって何してるんだ?」
突然後ろから声をかけられて肩がビクッと飛び跳ねた。
後ろを振り向くとそこには、ローブを被った背の高い男性が立っていた。
「あっ、えっと、道に迷ってしまって」
「ふーん?ならこの道をまっすぐ抜けた先の道を右に曲がれば大通りに出るから早く家に帰ったほうがいい」
「え?あっわかりました。ご親切にありがとうございます。」
道を伝えると男性は私を通り過ぎて路地の奥へと歩き去っていった。
「でもどうしよう。もう夜も遅い時間だから大通りとは言ってもあまり人は多くないだろうな。こんな格好じゃ目立っちゃうよね」
私は、真っ白なナイトドレスを着ているため夜の街でもそこそこ目立つだろう。先ほどの男性も私がここにいることを疑問に思っていたようだしこれで歩くのは得策ではない。
やや衝動的に飛び出してきてしまったが、もっと考えるべきだった。
「でも、私に与えられている服はだいたい真っ白だったしなぁ」
昼になれば人ごみに紛れて移動できるだろうが行く当てがない。お金もこれから生活していくには到底足りない。ついため息が出る。今更ながらにあまりにも無計画だったことを反省した。
教会の中でも外でも私はなにひとつ望みをかなえられていないなと少し落ち込む。
悲観的な思考になると、どっと疲れが押し寄せてきて眠くなってきた。
「しっかり寝てからこれからのことについて考えよう。」
私は路地の端に座り込み、横にすてられていたボロボロの少し大きめの布にくるまる。今は冬なのでもしかしたらこのまま眠りについたら死んでしまうかもしれないなと思い私は自分の周囲に結界をはった。
「結界は寒さもある程度防いでくれるから便利だよね。物理攻撃もはじくし多分大丈夫でしょ」
外で寝たことなどないから、寝られるのかと不安もあったが体の疲れからかすぐに睡魔が私を襲った。




