魔法使い視点4
魔法使い視点です。
夜も更け、宴会も終わりを迎える頃、私は町を歩いていた。
お腹が一杯になり、宿に向かっていたのだ。
宿まであと少しの所で、いきなり後ろから襲われた。
頭を殴られ、意識を失った。
気が付くと、牢屋のような場所にいた。
日はまだ昇っておらず、それほど時間は経っていないか、もしくは一日以上気を失っていた可能性がある。
首に違和感を覚え、触ってみると、知らない首輪が付いていた。
外そうにも外れず、無理に外そうとすれば、電気が身体を走るような痛みに襲われる。
それでも首輪を外そうとしていると、誰かの足音が聞こえてきた。
足音の正体は、昼間に彼女を笑った男だ。
「よぉガキ、眼は覚めたか?」
そう言って近寄ってくると、躊躇なく少女の腹部を蹴り飛ばす。
「テメェのせいで、こっちは恥をかいたんだぞ! このガキ、何とか言いやがれ!」
あまりにも理不尽な理由に、彼女は初めこの男が何を言っているのかわからなかった。
「テメェのゴブリンの話を笑っちまったせいで、他の奴からはバカにされるは、男爵からは、何故さっさと報告しなかったかたって言われるは、さんざんな眼にあったぜ。」
叫びながら蹴り続ける男のせいで、うまく息ができず、それでも空気を取り入れようと必死に呼吸を続ける。
「ったくよぉ、恥をかかせてくれたお礼に、テメェを売ることにした。礼はいらねぇ。買われた先でたっぷりと可愛がってもらいな。」
そう言うと、男は牢屋から出ていった。
それから少女は再び意識を失った。




