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魔法使い視点1

生き残った魔法使い視点です。

 王都から来たと言う人の護衛の依頼を受けた。

 何でも、西の森に知り合いが住んでいるらしい。

 話を聞いた時は半信半疑だった。

 でも、ニッセさん、この町で有名な戦士の人が、森に誰かが生活していた跡があると言っていた。

 だからあの森に誰かがいると知って驚いた。

 集まったのは、戦士のニッセさん、盗賊のヌシムさん、同じ魔法使いのマホさんだ。

 ニッセさんは四十歳のベテランで、何度か組んだことがある。(正確には私が幼いから保護者代わりに面倒を見てくれた)

 ヌシムさんはあまり良い噂を聞かない。

 報酬を誤魔化して多く取ったりするらしい。

 ニッセさん曰く、腕は確かということでメンバーに入ってもらった。

 依頼人のゲメナさんが言うには、その知り合いは隠れるのが上手いから、見つけることが難しいらしく、腕の確かな人を選んでほしいと言われたからだ。

 最後にマホさん。

 面倒見の良いお兄さんで、結構人気者。

 ただ、たまに私を見てニヤニヤしている。

 ニッセさんからは、あまり近づくなと注意を受けたことがある。

 そして、私を含む四人でゲメナさんの護衛をすることになった。

 森に入ると、ニッセさんとヌシムさんが前を担当することになった。

 この森に魔物はほとんど出ない。

 たまに狼が出る程度で、薬草などの採取にもってこいの場所だ。

 私も何度か取りに来たことがある。

 特に危険な生物に出会うことなく、森の広場に到着した。

 そこには、確かに誰かが生活していた跡がある。

 ヌシムさんが周りを確認して、休憩を始める。

 ゲメナさんがアイテムボックスを持っているのに驚いた。

 ヌシムさんの眼の色が変わったのがわかる。私もアイテムボックスが欲しいなと考えていたら、咆哮が聞こえた。

 現れた生き物を見て、何かわからなかったけど、名前を聞いて、今回の依頼を受けたことを悔やんだ。

 オーガといえば、ニッセさんのようなベテランが十人いてやっと倒せる程の強さだ。

 ヌシムさんはすでに逃げようとしている。

 ゲメナさんが、あれはゴブリンだと叫び、マホさんが認識の魔法を唱えると、オーガの姿が消え、ゴブリンが現れた。

 マホさんが魔法を唱えて、炎の玉がゴブリンに向かっていく。

 爆発が起きて、ヌシムさんが近寄っていくと、ヌシムさんの首が跳ねられ、ゴブリンが現れる。

 驚いていると、ゴブリンがマホさんを殺してニッセさんに襲いかかる。

 ニッセさんが距離を取ったため、炎の玉をゴブリンに向かって放つ。

 容易に避けられた為、魔力の無駄になると判断し、追撃は放たない。

 ゴブリンは動かずにこちらの様子をみている。

 息を整えたニッセさんが距離を詰めると同時に地面の土や石を蹴り飛ばす。

 卑怯だと思ったが、驚いたことにゴブリンは風の魔法を使って、飛んできた土や石を吹き飛ばし、あっという間にニッセさんを倒してしまった。

 次は私かなと思ったが、ゲメナさんが逃げろと言ってくれた。

 そして私は、命欲しさに逃げ出した。

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