喋っちゃったよ
戦士視点です。
「ぐ。」
眼を覚ますと、洞窟のような所にいた。
手足を拘束されていないことを確認して、周りを見渡せば、我々を雇った男がいた。
呼吸の確認を行い、息があることを確認する。
周りには他に誰もいない。
盗賊と魔法使いの片方は殺されたはずだ。
もう一人の魔法使いがどうなったか、彼女はまだ若かった。できれば生き延びていてほしいものだ。
思えばこの男に雇われたとき、この森に住んでいる何かを見つけられると思わなかった。
前々から何かが生活している跡は見つかっていたが、その何かがわからず、この男が捜していた人物も、すでにあのゴブリンに殺されているだろう。
正直にいえば、噂の『幻人』の正体が、ただのゴブリンだったとは、拍子抜けだ。
いや、自惚れているつもりはないが、これでもあの戦争を潜り抜けたのだ。実力はあると思っている。
その俺が容易く負けたのだ。ただのゴブリンではないだろう。
そう考えていると、足音が近づいてきた。
今手元に武器はない。
近くにあった石を手に、足音の主を待つ。
現れたのは、やはり、あのゴブリンだった。
ゴブリンは、俺が構えていることに気付き、驚いている。
だが、俺はそれ以上に驚く体験をすることになった。
「驚いたな。もう起き上がれるのか。」
喋っちゃったよ。このゴブリン。
最後にキャラがぶれましたが、それでも書きたかった。




