岩山ダックバトル
ムラサメとレイロは岩山の上で、リムジンを攻撃していたハッタンとホッタンとの戦いを始めた。ムラサメの<イビルアイ>の催眠により、ハッタンは自我を失ってしまった。その隙にレイロがホッタンに攻撃を仕掛けるが、ホッタンは隠し持っていた銃でレイロを狙撃した。放たれた弾丸は、レイロの腹に命中した。
「ハッ! ざまーないぜ!」
「貴様が銃を隠し持っていたことは、最初から分かっていたぞ。服に不自然なふくらみがあったからな」
笑みを浮かべながら、レイロは笑みを浮かべた。腹に命中した弾丸は、ぺしゃんこになって下に落ちた。
「クソッ! 体を固くするスキルを持ってんのかよ!」
「その通りだ!」
レイロは素早く剣を振り下ろしたが、ホッタンは素早く後ろに下がった。
「おいハッタン! さっさと目ぇ覚ませ!」
「ん……なっ! 俺は一体⁉」
ホッタンの声を聞いて、ハッタンが我を取り戻した。その時、ムラサメの飛び蹴りがハッタンの顔に命中した。
「よそ見は厳禁だオラァ!」
「グウッ! 一瞬だけ意識を失ったぞ。お前のせいだな!」
「その回答じゃあ正解点は出せないな! 減点ってとこだ!」
ムラサメは魔力を開放し、小さなネコノテストレートを二発放った。ハッタンは魔力を開放し、ネコノテストレートをかわしつつムラサメに向かって銃口を向けた。
近距離で狙撃かよ。バレバレじゃねーか。
と、ムラサメは心の中で思った。だが、どうしてハッタンが放った弾丸が、リムジンを貫いたかムラサメは疑問に思った。
「なんかやべーな」
「私の後ろに」
そう言って、レイロが<ブレイブアーマー>を発動しながらムラサメの前に出た。
「その猫女の盾になるつもりかよ、ハンサムさん!」
レイロを狙っていたホッタンが、ムラサメに向かって銃による攻撃を仕掛けようとした。だが、ハッタンがホッタンに向かって叫んだ。
「こいつは俺がやる! 近距離なら、<トリックバレット>も意味あるだろう!」
と言って、ハッタンは引き金を引いた。放たれた弾丸は回転しながらレイロに向かって飛んで行ったが、突如軌道を変えて後ろにいるムラサメに向かった。
「なっ⁉」
「弾丸を操作するスキルか!」
レイロは慌ててムラサメを助けようとしたが、その隙にホッタンがナイフを持ってレイロの背中を攻撃した。
リムジンの様子を見ているリミスは、突如嫌な予感がした。
「どうかしたの?」
横にいるソワンが、不安そうな顔をしているリミスを見てこう聞いた。
「どうしてか分からないけど、悪寒が走って……」
「ムラサメとレイロさんが死んだみたいなことを言わないでよー。こっちも不安になるじゃないのー」
と、リムジンの修理をしていたプレイがこう言った。プレイはリミスに近付き、呆れた顔で肩を叩いた。
「ムラサメがそう簡単にくたばると思う? レイロさんもなかなかの強さ。私は不安なんてしないけど」
「でも……」
「私たちの中で、ムラサメと付き合いが長いのはあんたでしょ? 心配するのはいいけど、しすぎるとストレスになるわよー。不安なことを考える暇があったら、私の手伝いしてー」
と言って、プレイは無理矢理リミスの手を引っ張り、無理矢理リムジンの修理を行わせた。その様子を見たドンナは、ソワンに近付いた。
「あの、あなたはムラサメさんの無事を考えないんですか?」
「考えていません。あの猫女のことです。戦いが終わったら、すぐにリミスの胸を揉もうとしますので。この戦いも終わったら、真っ先にリミス……それか、私かプレイの胸を触ろうとします。スケベな野郎は、そう簡単に死にませんから」
ソワンの答えを聞き、ドンナはぽかんとした表情をした。その顔を見たソワンは小さく笑い、こう言った。
「今にあいつのことが分かりますよ」
ハッタンは目を開けて驚いていた。ムラサメは両手を前に突き出し、巨大な風の盾を発していた。
「ど……どうして俺の弾丸が……」
「お前、魔力弱いだろ? お前のスキルと情報が分かっちまったんでねぇ。で、こうするだろうとうすうす考えてたんだよ」
ムラサメはどや顔でハッタンにこう言った。レイロは唖然とする表情のホッタンを見て、笑みを浮かべていた。
「貴様のような外道なら、後ろを向いた時に背中を攻撃するだろうと考えたさ」
「そ……そんな……質のいいナイフなのに」
と、ホッタンは刃が折れたナイフを見て、動揺していた。ムラサメとレイロはハッタンとホッタンの方を向き直し、魔力を開放した。
「ムラサメ、ホッタンと言う奴のスキルは分かったか?」
「あいつのスキルは<ロッキングアイ>何でも見れる目を持っている。まぁ、俺の<イビルアイ>の下位互換だ」
「俺のスキルを舐めるなよ!」
自身のスキルをバカにされたホッタンは、<ロッキングアイ>を発動した。<ロッキングアイ>により、ムラサメとレイロがどの位置にいるか明確に分かったのだが、それ以外のことはできなかった。
「バカ! お前のスキルは使う時に魔力を消費するだろうが! あんまり長時間使うな!」
「だけど、バカにされたら悔しいだろうが!」
「おーっと、ここで口喧嘩ですかぁー?」
「チームワークが悪い奴らだ!」
そう言いながら、ムラサメとレイロは同時に蹴りを仕掛け、ハッタンとホッタンの後頭部を蹴った。
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