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謎の狙撃手との戦い


 ムラサメはドンナたちを狙って付けてきた謎の狙撃手を相手に戦いを始めた。ムラサメが狙撃手の男に飛び膝蹴りを仕掛けている中、リミスたちは急いでムラサメの元へ向かっていた。


「猫ってすばしっこいわね」


「本当にそう。でも、そのおかげで狙撃を邪魔できたわ」


 リミスとソワンは話をしているが、プレイはため息を吐いた。


「狙撃は邪魔されたけど、相手が何を使うか、どんなスキルを持っているか分からないわ。あんな遠くから狙撃できるんだから、何かしらのスキルを持ってるかもしれないし、元から狙撃能力が高いかもしれない」


「そうね。早く行きましょう」


「だったら、こいつに乗って!」


 プレイはそう言って、大きなトンボを召喚した。リミスとソワンは嫌そうな顔をしたが、プレイは無理矢理リミスとソワンをトンボの背中に乗せた。


「うう……嫌な気分」


「虫の上に座っているって感じるだけで、なんか嫌」


「嫌って気持ちは最初だけ! 慣れれば大丈夫!」


 リミスとソワンの嫌そうな声を聞き流し、プレイは猛スピードで飛ぶようにと大きなトンボに命令した。




 ムラサメの飛び膝蹴りを受けた狙撃手は、大きく後ろに吹き飛んだ。地面の上に倒れて転がる中、狙撃手は態勢をすぐに整えて腰のリボルバーを手にした。


「リボルバーか」


「普通の拳銃だと、砂埃が入っただけでおじゃんになるからねぇ!」


 狙撃手はムラサメに銃口を合わせ、引き金を引いた。ムラサメは発射音がしたと同時に右側に移動したが、狙撃手はムラサメの動きに合わせて二発目の弾丸を放った。


「へぇ」


 ムラサメは二発目の銃声を聞き、上半身を後ろに反らして弾丸をかわした。


「獣人ってのは、体が柔らかいのかい?」


「みたいだな」


 ムラサメは態勢を整えつつ、右手の拳を地面の上にくっつけた。ネコノテグランドアッパーで反撃をしようとムラサメは考えたのだ。だが、狙撃手はムラサメが動きを止めたすきを狙って三発目を放った。


「じっとしない方が身のためだよ」


「あーそうかい。無駄なアドバイスありがとさん。敵にアドバイスを送るなんて、バカみたいなことをするじゃねーか」


「俺は殺しの経験を多く積んでいる。少しは、ハンデを上げようと考えたんだ」


「余計なお世話だ。そんなのなくても、お前を倒せる」


 ムラサメがこう言った直後、ネコノテグランドアッパーが狙撃手に命中した。


「おごぉっ!」


「クリーンヒット」


 悲鳴を発しながら上空に浮き上がる狙撃手を見て、ムラサメはガッツポーズをした。だが、この一撃で狙撃手は倒れなかった。


「痛いね。あばらの骨が三本折れちゃったよ」


「カルシウム不足だな。魚とママのミルクでもたらふく食って飲んで栄養にしろよ」


「俺にママはいないよ」


「死んじまったのか。悪いことを言った」


「悪くはないよ。生まれた直後の俺をどぶ川に投げ捨てた女だからね、死んでも泣きはしなかったよ」


「悲惨な過去をお持ちのようで。でも、そんな過去を聞いても加減はしねー」


 と言って、ムラサメは立ち上がった狙撃手に向かって足払いを放った。狙撃手はその動きを読んでおり、軽くジャンプした。


「足払いか。次は拳で俺を殴るのかい?」


「その通り」


 ムラサメは宙にいる狙撃手に向かって左の拳を放った。狙撃手はムラサメの左の拳を受け止め、力を込めた。強烈な力がムラサメの左手を襲った。


「あがあ!」


「カルシウムが不足しているのは、君の方じゃないかい? 魚はいいとしても、ママのミルクをいーっぱい飲んだ方がいいよ」


「俺も母親は知らねーんでな! 俺を産んだ数日後に、病気で亡くなったって聞いた!」


「ありゃまかわいそ。でも、こっちとしてもそんな話を聞いて加減はしないけどね!」


 狙撃手はそう言って、リボルバーに残った三発の弾丸をムラサメに向かって放った。ムラサメは魔力を開放して地面を強く踏み、周囲の地面を盛り上がらせた。


「んなっ⁉」


 盛り上がった地面が、ムラサメに迫る三発の弾丸の盾となった。狙撃手はムラサメがどう動くか構えようとしたが、その前にムラサメは高く飛び上がり、上空で攻撃の構えをした。


「覚悟しやがれ! ブルク! 俺の拳はいってーぞ!」


「何だと……どうして俺の名を知っているんだ⁉」


 狙撃手、ブルクは突如自身の名前を言われて動揺した。その直後、隙だらけのブルクにムラサメが放ったネコノテストレートが命中した。


「がうっ! ぐっ! こんな攻撃……」


 攻撃を受けた時の衝撃は強かったものの、ブルクは何とかネコノテストレートを受け止め、ダメージを抑えた。だが、ムラサメはこうなるだろうと予測し、二発目のネコノテストレートを放った。


「一発はどうでも、二発はどうかな?」


「なっ⁉」


 驚くブルクは、その瞬間に全身の力を抜いてしまった。その結果、一発目のネコノテストレートが命中し、それからすぐに二発目のネコノテストレートが命中した。二発のネコノテストレートを受けたブルクは、そのまま地面に押し込まれた。その直後、二発のネコノテストレートは激しい音を発しながら破裂した。


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