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正体を探れ


 突如ムラサメたちに仕事の依頼をした謎の白いフードの団体。ムラサメは彼らの正体を暴くため、<イビルアイ>を使った。その時、白いフードの一人が少しだけ動いたことを確認したリミスは、腰に携えてあるヒアラに右手を近付けた。


「<イビルアイ>に反応したの?」


 と、ソワンが小声でこう聞くと、リミスは白いフードの団体にばれないように小さく頷いた。


「で、あんたらは何者だ?」


「今は質問に答える余裕はない」


 ムラサメの質問に対し、白いフードの代表らしき男がこう言った。その言葉を聞いたプレイはため息を吐き、話に割り込んだ。


「あんたは何者? に対して、答える余裕はないって答えはおかしいと思うわよ。あんたもそれなりに人生の経験があるんなら、怪しい奴の話なんて聞いても価値がないって分かるでしょー? もしかして、ママに教わらなかったー?」


 と、プレイは少し煽るようにこう言った。白いフードの一人が武器を手にしようとしたが、代表の男が止めた。


「君たちはかなり危機感を持っているようだね。それでムラサメさん、その目があなたの活躍の源ですか?」


 代表の言葉を聞き、ムラサメは一瞬戸惑った。だが、<イビルアイ>を止めることはしなかった。


「どうしてこの目のことが分かった?」


「目の色が変わったことを確認しました」


「へぇ。あんたもあんたで洞察力があるみてーだな」


 と言って、ムラサメは<イビルアイ>を止めた。そのすぐにリミスたちがムラサメたちに近付いた。


「何か情報は手に入れた?」


「ぜーんぜん。あいつらの結構魔力が強いせいで、まともな情報を得ることができなかったよ」


「それじゃあ、かなりの強者ってわけね」


「ああ。そこの中央にいるねーちゃん以外はな」


 ムラサメの言葉を聞き、白いフードの人物たちは慌てふためいた。


「あんたらも詰めが甘いっつーか、何て言うかねぇ。そこのねーちゃんの魔力はあまり強くなかったぜ」


「グッ……君の目はそれなりに凄いことが分かった。このお方の正体を暴いたとなれば、それなりに事情が分かるだろう」


「知らねーよ。それなりに魔力があったから、少ししか情報を得ることができなかったからな。俺が情報で得たのは、そこのねーちゃんのおっぱいは美乳ってことだ」


 この言葉を聞いたリミスたちは、ありったけの力を込めてムラサメの後頭部を殴った。




 エロ猫の顔面が机の上にめり込んだ中、リミスは咳払いをして話を続けた。


「エロ猫が申し訳ございません。とにかく、あなた方の正体を教えてくれなければ、こちらも動きは取れません。相手の立場に関わらず、不審者との契約はルールに違反しますので。もし、私たちに依頼があるのなら、絶対にあなたたちのことを教えてください」


「すみませんが、これは内密の仕事で教えることができません。報酬金は、前払いで一人一千万ネカをお払いします。我々の依頼をこなした時は、一人につき三千万ネカを払います」


 一人につき前払いで一千万。依頼をこなしたら三千万。合計四千万の金が入ることを知り、リミスとソワンは目を回して倒れた。


「なっ⁉ どうしたもんだか……」


「当り前よ。依頼を終わらせたら一人四千万。私たちのパーティーは四人だから一億六千万の超大金が手に入るんだもん。そりゃー誰だって気を失うわよ」


 プレイはため息を吐き、ムラサメの顔を机から持ち上げた。


「で、あんたらが簡単に超大金をポンと支払える身分ってのが分かった。この猫もスケベだけど、いろいろと勘が鋭いわよ?」


「ああ。俺が見たのはねーちゃんの美乳だけじゃないぜ。美乳の上にある年代物の変な紋章が付いたペンダントもちゃーんと見えたんだぜ」


 ペンダントのことを聞き、白いフードの代表は動揺した。


「内密にしてほしい理由は後で聞くわ。とにかく、身分を明かしなさい。ここには隠しカメラもマイクもないから安心して」


「むぅ……分かった。身分を明かそう」


 その後、白いフードの人物たちは一斉にフードを取った。代表らしき人物の後ろにいる女性の素顔を見て、プレイは目を開けて驚いた。


「どうかしたの?」


 リミスとソワンも起き上がり、女性の顔を見た。そして、プレイと同じリアクションをした。唯一分からないムラサメは、変な顔をして驚くリミスたちを見て、不思議に思った。


「なー。あの美乳のねーちゃん誰? 結構な美人だけど、グラビアアイドル? もしかして、超大型新人って子?」


「おバカ! あの人はベッロ王国の王女、ドンナ王女よ‼」


 リミスは慌てながらこう言ったが、ムラサメはあまり理解できなかったが、少しして簡単に理解することができた。


「えーっと、つまり……どこかの国のお偉いさんが俺たちに仕事の依頼ってことか」


「そういうことだ」


 代表の男は咳ばらいをし、口を開いた。


「改めて自己紹介をしよう。私はベッロ王国騎士団団長、レイロと申します。彼らは私の部下です」


 レイロとその部下の顔を見て、ムラサメはそうですかと小さく呟いた。驚いて口を開けているリミスたちに代わり、ムラサメが話を続けた。


「で、お偉いさんが俺たちにどんな依頼で?」


「ドンナ王女が正式に国王になる日まで、護衛をしてもらいたいのだ。極秘でな」


 この言葉を聞き、ムラサメは極秘と言う単語に引っかかった。


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