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新たな目的への足掛かり

激戦の翌日、昼過ぎ頃にレイはVNOにログインし骨董品屋に向かっていた。


「いらっしゃい、ってあんたかい……待ちな、今出すからね」

そういって店主は奥にいなくなったと思いきやすぐさま袋を持ってきた。


「ありがとうございます!ちなみにこれどれくらい入ってます?」

「大した数はないね、5個くらいなはずさ、まぁ昨日の今日だ、これでも集まったほうさね」

確かに依頼を出したのは昨日なのだ。噂を聞いて今まで何となく持ってたプレイヤーなどが持ってきたのだろう。これでも集まったほうだろうと考える。


そうして期待を胸にドレッジの工房へ向かう。


「ドレッジさんいますか?」

「ん?あぁ……レイか、今日は何の用だ?」

そうして先ほどもらった大小さまざまな歯車を取り出す。


「おぉこれだけあれば何か作れるな、前に提示された武器はまだ作れないがどうだ?何か作ってみようか?」

「もう作れるんですか?」

「おう、昨日もらった歯車をひたすら研究してな簡単なものならおそらく作れるだろう」

その言葉にレイの表情は一気に明るくなる。

「それじゃ、お願いします!」

「おう、任せとけ!少し時間がかかるだろうからな、夜くらいにまた来てみてくれ」

そうしてレイは笑顔を隠し切れない表情で工房を後にした。


(何ができるのかなー、楽しみだなー、やっぱりオンリーワンってのは憧れちゃうからね!)

そんなことを思いながらいつの間にかほかのギルドメンバーもログインし始めてるみたいなのでギルドホームに戻っていく。


「お、レイ、どうこの装備!かっこいいでしょ!」

「オニオン!?どうしたのその装備、かっこいいじゃん」

その言葉にオニオンは素直に喜んでいる。


「昨日、レイがいなくなった後、ダンジョン攻略に行ってね、そこで手に入れた装備なんだ、弓があれば私もうれしかったんだけどね」

「レイも戻ってきたか、どこ行ってんだ、あとこれ食べる?」

「いや、ちょっと野暮用でね、あ、それはいただくね、こっちじゃいくら食べても太らないのがいいよねー」


そうしてのんびりしているとカイゼとライカもやってきた。

「遅くなったか?みんなもうそろってたか」

「オニオンはまだ自分の装備に見とれてるのね……」


そんな会話をしつつ今後のことについて話していく。


「とりあえず東に向かってみない?鮮血の花園の件もあるし、この大陸で東側はまだ大して探索されてないからいい装備もあるかもだし」

レイの意見にみんな賛同し行動方針が決まった。


「それじゃ、センタリアに移動して東を目指していこう!」

「「「「「おー!」」」」」


そうして一同はセンタリアの分岐から東に向けて進みだす。


「そういやみんなレベルは今どれくらいなんだ?レイかカイゼが一番高いんだろうけどさ、ちなみに私は22だ」

ライカの質問にいったん戦力の確認を含めてレベルを言い合っていく。

「私は30だね、釣りって意外とレベル上がるんだね」

「結構上がってるね、って言っても私は35あるんだけど」

やはりレイとカイゼは頭一つ抜けて高かったようで残りのアイ、オニオン、バスタは20だった。


「やっぱりレイとカイゼはたけーな、どっかでみんなでレベル上げでもしてーな」

「だな、来週にはギルド対抗戦もあるとのことだし、準備は大事だろう、私も早くオリジナルスキルが欲しいな」

そんな会話をしながらも進んでいく。


そんな中レイはこっそり会いに耳打ちして聞いてみる。

「ねぇオニオンってあんな感じだったっけ?」

どことなくしゃべり方や雰囲気が変わってる気がしたのだ。

「あぁ気づくよね……どうやらあの装備を手に入れたのが相当うれしいのかロールプレイングしてるみたいだね」

なるほどとレイは納得しそれ以上は言及はしなかった。

ロールプレイングもMMOの醍醐味なのだ。人の楽しみに無粋な対応をすることはないのだ。


そうしてさらに道なりに進んでいたが、だんだんと今までのような整備された道ではなく荒れていきモンスターも頻繁に出てくるようになってきた。


「っと、これで片付いたな、しっかしかろうじて道といった感じで荒れてきたな、モンスターも出てきてるしな」

「そうだね、これじゃのんびり食べながら進めないね」

「それにそこそこの強さだったね、私のこの弓じゃさすがに戦力不足だね。レイとカイゼがいるからだいぶ楽できてるけど……」

若干の疲弊の中一人元気なプレイヤーもいた。

「うむ、この装備、なかなか強いな、パリィにかなりの補正があったりとなかなかテンションが上がるな」

新しい装備を入手したオニオンは思ったより性能がいいことにテンションを上げていたのだ。


そうして時折雑談をしながらも進んでいく。


「しっかし、荒れている道だな」

「まぁ東側は大して探索進んでなくてこれでも道ってわかるだけ整備されてきてる方みたいだよ、モンスターも多いし早く強い弓が欲しいね」

「まぁその分経験値が稼げていいではないか、それにこの刀もなじんできたしな」


そして目的の町が見えてくる

「お、あれじゃねぇか?」

ライカが指さす先には今までの理パな町とは違い、建物はあるがテントなどのキャンプのような設備が目立つまさに冒険者たちの最前線拠点といった感じだった。


「たしか【イーストガルド】だっけ?いかにも最前線拠点って感じだね」

「うむ、そうだな、ただやはり楽には入らせてくれないみたいだ」

全員の目線の先には3体の樹木でできた騎士のようなモンスターが立っていた。


「この前のダンジョンの【モリナイト】みたいなやつらだな、それよか圧倒的に強そうだけどな」

「だね、これならカイゼの魔法で楽勝じゃない?じゃ私はお茶してるから……」

「いや真面目に戦ってよ、まぁいいや先制攻撃するから守ってよね!【インフェルノ】!」

3体の騎士はあっという間に業火に包まれ開けたころには炭すら残っていなかった。


「……?あれもしかして今ので倒せた?」

「みたいだね……まだほかの魔法使いは火の玉飛ばしてるレベルだしやっぱり異常なんだろうねその火力は……」

レイの意見にほかの一同のうなずいている。


「ま、まぁ楽に行ける分にはいいじゃん!さぁ気を取り直していこう!」

どこかから元気な感じのカイゼを先頭にシーカーズの面々は東の最前線拠点【イーストガルド】に入っていくのだった。



オニオンの雰囲気変更はキャラをわかりやすくするためでもあります……

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