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ダンジョン攻略と思わぬ情報

ギルド【シーカーズ】の面々はダンジョンをスムーズに攻略していく。


時折スケルトンの大群が出てくることはあったが彼女たちの歩みを止めるものではなかった。


「結構深いとかまで来たな。しっかし、道中スケルトンが出てくるだけで何もないな。」

「確かにね、そろそろ最深部だと思うけどね。それにここまで何もないと報酬には期待できるんじゃない?」

ライカの疑問に対しアイが答える。


そう話して進んでいるといかにもな扉の前に到達した。


「これは最深部かな?少なくともボス部屋ではありそうだね。」

「そうだね、ボス戦は私とカイゼも参加する?それとも見守ってようか?」


そうした提案にみんなで話し合いとりあえず最初は様子見しておいてくれ、ということになった。


そうしてライカを先頭にボス部屋の扉を開く


そこそこの広さの広場に2体のスケルトンが立っていた。

片方は王冠のようなもの、片方はティアラのようなものをつけ豪華な装備を身にまとっていた。

「スケルトンキングにスケルトンクイーンってとこかな。

 それじゃあ見てるから頑張ってね。」

レイはそういうと即座に戦闘が始まった。


スケルトンキングがライカに向かって突撃してきた。

ガキィィィン!

火花を散らしスケルトンキングの剣とライカの大剣がぶつかり合う。

「こいつ……なかなかのパワーだ。」

驚くことにライカと互角のようだ。


その後ろからスケルトンクイーンがどうやら多様なバフを飛ばしているようだった。


「私はライカのサポートをする!オニオンとバスタは後ろのクイーンをよろしく。」

「「OK!」」


アイの冷静な指示で二手に分かれ攻略していく。


やはり気ごころ知れた友人同士、その連携は見事だった。


スケルトンクイーンはバフを使用することができずに近距離2人の対応に手一杯のようだ。


そうしてバフのなくなったスケルトンキング相手ではライカのパワーを受け止めることができずに一撃ではないがその身に少なくないダメージを受けていた。


その一撃がトリガーとなったのかどこからか大量のスケルトンが現れた。


そのあまりの数に戦線は一度リセットされてしまった。


しかもクイーンはそのスケルトン軍団にバフを掛けていた。

ここからが本番といったところだった。


「これはもう範囲攻撃がないときついな……カイゼ任せていいか?」

ライカが冷静に判断する。


「OK!でもさっきの魔法少女装備は使わないからね!」

その言葉に全員が一瞬反応した。どうやら全員あの魔法少女装備を使わせようとしていたのを先を越されてしまった。


「いくよ!【ヘルフレイム】」

その炎はスケルトンの大群を飲み込み、そのあとには骨すら残っていなかった。


そしてその奥には何やらあらゆるバフをその身に引き受け巨大になっているスケルトンキングがいた。


「もしかしたらここで倒した敵の数だけ強化されるのかもね。」

「そうっぽいねレイ、それじゃあ次のスケルトンの援軍が来るまでに片づけないとね。」

レイとカイゼはやる気満々であったがそれをライカたちが止める。

「おっと、今は頼ったが、手出しは無用だ。あいつらだけなら行ける!」

ライカの頼もしい言葉に再びレイとカイゼは見守る体制に入る。


「クイーンはオニオンだけで足止めして!多分倒すとさらにキングがバフされてまずいから足止めだけにして!」

アイからの指示にオニオンが動く。


しかしスケルトンクイーンは思わぬ行動に出た。


何やら魔法を唱えスケルトンクイーンは崩れ去った。


どうやら自らの命を犠牲にしさらにスケルトンキングを強化したのだ。


その体はさらに強大になり歩くだけでも振動を起こしているようだった。


そしてその巨体に見合わぬスピードで突撃してくる。


ライカはそんな攻撃を正面から受けるがライカのパワーでさえ軽く吹き飛ばされてしまう。


なんとか耐えたようだがそのHPは残りわずかだった。


「オニオン、バスタ、ライカが戻るまで時間を稼いで!」

アイは的確に弓を打ちながら指示を出していく。


オニオンとバスタも的確に攻撃をよけてはいるようだが驚くことにスケルトンキングの降った剣はその恐るべきパワーのせいか付近の風圧ですらダメージを受けるようで徐々にダメージが積み重なっていた。


その戦線は徐々に押されていた。


「どうする、手伝おうか?」

近くで回復しているライカにレイは聞いてみる。


「いや大丈夫だ。そもそも大金を出してもらってるんだ。ここは私たちがやらないといけない。」

そういってライカは戦線に戻っていく。


「オニオン、バスタ、足を狙って体制を崩してくれ!」

「了解!ライカが戻ってきたし一気に行くよ!」

「わかった私は左を狙う!オニオンは右をよろしく!」

「それなら隙を作らないとね、いくよ【スタンアロー】」

アイの放った矢は正確にスケルトンキングの頭部をとらえ一瞬その動きを止めることに成功する。


「行くよ【ダブルスラッシュ】」

「これで崩れな!【正拳突き】」

そしてオニオンとバスタの攻撃を同時に両足に受けたことによりスケルトンキングは膝をつく。


「もらったぁ!【剛破斬】」

完璧な連携の末に決まったその一撃はスケルトンキングを真っ二つに切り裂き倒すことに成功した。


「「「「よっしゃー!」」」」

4人は喜びを分かち合っていた。


「おつかれ!」

レイとカイゼはそんな4人に言葉をかける。


「それじゃ、お楽しみの報酬タイムだね。」

その目線の先には宝箱が出現していた。


「じゃあ開けるぜ!」

ライカが宝箱を開封するとその中身はいかにもな金銀財宝でこれを換金すれば目標金額は優に超えそうだった。


「これで目標金額には足りそうだね!」

「装備品は入ってないか……」

「これなら売ってもだいぶ余るんじゃない?」

「みんなの装備新しくできるんじゃない?」

「ギルドホームの内装もこだわれそうだね」


それぞれがその金銀財宝に思いを向けている中レイは違うものを見ていた。

宝箱の奥に石碑がありそこに記載されている文章に目を引かれたのだ。


『旭光の刻まれる地平、その花園は赤き血潮を望む。茨で守られしその地は供物によって開かれる』


その内容にレイは思わず驚愕する。先日ドワンさんから聞いていた話の中に思い当たるものがあったからだ。


(これは……鮮血の花園について記載されてる?だとすれば文章の内容は東に行けってことだとは思うけど、供物って血が必要なのか?)


レイが考えていると背後から声がかかった。

「レイその石碑を見てそんなに考えてどうした?宝箱の中身は回収できたしそこの魔法陣から帰ろうよ。」


カイゼから言われた方向を見てみると帰還用の魔法陣が出ていた。


「わかった、それじゃかえって早速ギルドホームを買いに行こうか」


そうして【シーカーズ】の初のダンジョン攻略は大成功をおさめ、思わぬ情報を取得し帰還するのだった。


---

【スケルトンキング】

王冠のようなものを被った巨大なスケルトン。

死者の魂によってステータスが強化される性質を持つ。


【スケルトンクイーン】

ティアラのようなものを身に着けているスケルトン。

スケルトンキングにバフを行い、スケルトンキングのHPによってスケルトンの大量召喚や自らの命を犠牲にして大幅なバフを行う魔法を使う。

近接は圧倒的に弱いため先にこちらを倒すと非常に楽に攻略できる。

ボス戦のわりにサクサクすぎる気もする…

もっと凝ったほうがいいんですかね?

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