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クリスシュタン城崩壊~ヒカルの旅立ち~

何が起こったのかがわからない ヨドンとマーベルしかし魔王だけはヒカルに何が起こったのか

理解していたのは

「(やはりあのガキはイレギュラー)」

魔王ただ一人だけだった


「所詮はガキだこんなこけおどしでぇええ」

ヨドンはヒカルに襲い掛かるが 次の瞬間 ヨドンはお腹に攻撃をくらい その場に倒れ込んでしまった

グエエェェェェとセリフを吐き倒れたヨドン

それと同時にヒカルから次第に輝きがなくなっていった


ヒカルは倒れているマーベルへ駈け寄る

「お姉ちゃん お姉ちゃん しっかりして」

「ヒ・・・ヒカルやれば出来るじゃない 魔法を・・・いえそれ以上の事を」

「お姉ちゃん早く逃げよう」

「いいえまだよ 早く人々を非難させなければ ヒカル手伝って」

「うん」

ヒカルとマーベルは逃げ遅れた人たちがいないか急いで城内へ入っていった

かなり進んだ所でマーベルが足を止める

「ヒカルあなたはここをお願いいたします。」

「うんわかった」


手分けして捜索し続けたがほとんど人の気配がなかった

「お姉ちゃんこっちもいないよ」

「ちゃんと避難してくれてよかった あとはあそこだけですね」


マーベルが最後にやってきたのが誰も使われていなさそうな部屋であった

入ろうとした矢先魔王がここまでやってきたのだ

「この城の人間はもうお前たちだけだ 」

「せめてこの子だけでも」

「いいだろうその部屋で最後の別れを分かち合うがいい」


誰も使われていなさそうな部屋へ入るヒカルとマーベル

その中は宝物庫であった

「ヒカルあなたはここで待っていて」

「嫌だよ僕も一緒に戦うよ」

「ダメよお願いお姉ちゃんの最後の頼みを聞いてほしいの」

「でも・・・」

ヒカルはマーベルと会話しているときマーベルの身体を見てハッと気が付いた

「マーベルお姉ちゃん血が」


無理をし過ぎたのか、ヨドンにやられた時よりもさらに出血がひどくなってきているのだ

「これ以上動いたらお姉ちゃん死んじゃうよだから僕が・・・」

マーベルはヒカルの口を塞ぐように唇をそっと重ねたのだ


何が起こったのかわからないヒカルはただ流れに身を任せるしかなった

それから数十秒 マーベルはようやくヒカルから唇を離した

「これが大人のキスよ これが終わったらお姉ちゃんがもっといろんなことを教えてあげる」

それと同時にヒカルの首にあるものをかけた

「これは?」

ヒカルがそう尋ねるとマーベルはこう答えた

「これは王族の印です 今からあなたはこの国の王子です」

「そんなどうして僕なんかに」

「本来ならアルフレッドが継承するはずでしたが 不慮の事故で・・・そのため継承するに相応しいのはあなたしかいません」


「でも僕は元々この国の人ではないし」

マーベルは優しい口調で

「構いません元々あなたを後継者にするつもりです もっともそれはあと数年後の話ですが」

「私はそろそろ参りますわ 待っていてくださいねヒカル」

「待ってよお姉ちゃん僕も行くよ」

「あなたはここに残っていてください これが終わりましたら楽しい旅をしましょう」


そう言ってマーベルは宝物庫の扉を閉めてしまった

ヒカルが慌ててドアのノブに手をかけたが 鍵がかかっているようで開くことができなかった

「お姉ちゃん開けて開けてよ」

マーベルは魔法で扉を施錠されているため開ける事が出来なかった

ヒカルが施錠を解除する魔法を覚えていないためなおさらこの部屋から出る事は出来るはずもなかった


「いいのか お前の婆さんもこの城を出る気はないそうだが」

「構いません」


二人が火花を散らし静かに戦いを始めるのだった

マーベルは腰の短剣を取り出し魔王に振りかざしたが 簡単によけられ、短剣を持っている手首を簡単に抑えてけてしまった


「そんな状態で俺に勝てるとでも思っていたのか」

「お前を倒す 弟のアルフレッドの仇をとります」

アルフレッドという言葉に反応する魔王は

ふと思い出したことがあった

「(アルフレッドどこかで・・・・!!?)」

「そうか思い出したぞあの時の子供か すまないことをした」

魔王のその言葉を聞き怒りを露わにするマーベルは


「あなたに同情される筋合いはありません」

「本当の事を教えてやる お前の弟アルフレッドを殺したのは俺ではない」

「あなた以外にあの時あの場所にいません」

魔王の言葉を真に受けずにひたすら攻撃を仕掛け続けるマーベル


次第に体がふらついてくるマーベル

「もうよせそれ以上戦えばお前は確実に死ぬぞ 小僧と旅に出るのだろう」

魔王は戦いを中断しマーベルに治療魔法をかける

「待ってろあと数分で完治する」


その時だった謎の鎖が魔王を縛りつけた

「これは魔封じの鎖 貴様かヨドン」

「ふん大魔王とあろうものが人助けとはな 世界征服を企むべきじゃないのか?」

「貴様も随分と間違った知識を持ったものだな」

「ほざけ たとえお前が真実を語ったとしても誰が信じるものか」


「これはこれは王女さま死にかけのようですな」

「おっお前が全て仕組んだ事なのか」

少し弱々しい声でヨドンを問い詰めるマーベル

「その通り さっそくですが 私の要件を聞いて貰えれば 拘束を解いてあげましょう」

「その条件とは・・・?」

「この城をいただきたい そして 私を王座にしてもらいましょうか」


そんな取引に応じられるはずがないのだが もはやマーベルの命の灯は風前の灯火だった

「それがお前の目的か そのために弟を・・・アルフレッドまでも」

「安心しろお前も生かしてやる 永遠にな 俺にはその権利があるんだよ」


「そう安心したわ」

マーベルはピーキーズウィンドウを描き その中にあるレバーを思いっきり引いたのだ

すると突如クリュースト城が爆発し始めたのだ

「なんだ・・? 貴様何をした」

「思い切ったな 自爆装置を作動させるとは」


次々と爆発していくクリュースト城次第にヒカルがいる宝物庫に爆発が近づいてくる

「何が起こってるの?助けてーおねーちゃーーんーー」

ヒカルが泣いて叫ぶが全て爆風でかき消されてしまった


ただ一人部屋のロッキングチェアに座っているリースはゆっくりと目を閉ざし

「(せめてあの子たちだけでも世界を見てきてほしかった・・・・」

そして・・・・・・


歴代クリュースト城の城主の写真が次々と焼け落ちていく

1週間ほど前にみなで撮ったヒカル・マーベル・リースの写真も簡単に焼け始めた


ようやく爆発はおさまり爆発でうずくまってヒカルは恐る恐る体を起こし扉の方へと向かう

扉は先ほどとはちがいちょっと押しただけで簡単に倒れてしまった


「急がなきゃお姉ちゃんが危ない」

部屋を出ても爆発で崩れた影響なのか所々が塞がっていて進ことが出来ない

あっちへ行って こっちへ行っても壁が崩れて進ことが出来なかった

「どこから出ればいいんだろう あっちもこっちも壁が崩れて進めないや 早くしないとお姉ちゃんが危ないのにどうしたら・・・・・?」

仕方なしに宝物庫の方へ歩き始めたときに外壁が崩れており 小さい穴が開いており

「ここからなら出られるかな? 迷ってる場合じゃない さっきのやつが出来れば」


力を込めてやってみても簡単には出来るはずもなかった

「早くしなきゃ ・・・・・そうだいつもお姉ちゃんが言ってたようにやってみれば」

魔法と同じように心を落ち着け 魔法を使うイメージで想像し始めた


特訓の成果が出たのかさっきよりも時間をかけずにオーラが出始めた

「これならいけるかもしれない やああああああ」

思いっきり拳を壁にぶつけた

「いったーい痛たたた、でもちゃんと壁が開いた 待っててね」


ヒカルは壁を破壊しマーベルを探すべく高い所から躊躇することなく飛び降りた


城の中庭にたどり着いた時ヒカルは驚愕する事となる

「お姉ちゃんしっかりして」

「ヒ・・・ッヒカル わたくしの手を・・・」

ヒカルは言われた通りにマーベルの手を握りしめる

「もう私はもう目が見えな・・・・てき・・・あなたに教えるのもこれが最後になるよく聞いて

困っている人が手を差し伸べて あなたがこの世界に来てまだ日にちがたっていません

善悪の区別がつきません だから たとえそれで人に裏切られようとも あなたはあなたの男として貫いてくださいね 私との約束ですよ。あなと一緒に冒険がし・・・・かた・・」


そう言い終えたのと同時にガクっと崩れ落ちてしまった

「お姉ちゃん お姉ちゃん ねぇ起きてよ 」

何度話しかけても 顔に何粒もの涙がこぼれ落ちても マーベルは目を覚ます事はなかった


「やっとくたばったか 惜しい女だ俺とくっつけば楽しい生活が待っているというのに」

「まぁどれもこれもみんなお前のせいなんだがな」

まるでヒカルを煽り ヒカルのせいでマーベルが死んだように つぶやくヨドン

彼は知らなかったこの挑発が自分を追い詰める事になることを


「悲しいかクソガキ」

「みんな・・・」

「うぅんんん!」

「みんな・・・・みんな・・・・お前たちが悪いんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


ヒカルの怒りがさらに爆発した

「(あのガキさらに戦闘力が増してやがる)」

「おい早くの拘束を解け 貴様死ぬぞ」

「またそれか芸のないやつだ二度も同じ手をくらうものか」

その言葉を無視するように攻撃を仕掛け始めるヨドン


しかしあっさりとかわされ、ヒカルから重い一撃を喰らわされる

怒り任せでひたすら殴り続ける

「このガキ図にのりおってぇぇぇぇ」

魔王と同じように魔封じの鎖をヒカルに巻き付けたが

「ハァッ!」

気合と同時に鎖は破壊され解けてしまった


「なにぃぃそんなバカなぁぁぁぁぁぁぁ」

「(魔法ではないのだ 魔封じの鎖が効くわけがない)」

「このガキはいったい・・・まっまさかこのガキはイレギュラー(転生者)」


「(さすがの奴も気が付いたようだな・・・奴を助けるのは性に合わんが致し方ない)」

「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお」

魔王は気合を入れ無理矢理引きちぎろうとし始めた

少しずつ 少しずつ鎖がミシッミシッと鎖に魔王の腕から血が少しずつ出始めていた

「もう少しで破壊出来る」

魔王が渾身の力を込める・・・・そして

バキィィンという音と共に魔封じの鎖は砕け散った

「よし」


両腕から出血がかなり出ているが「これくらいなら問題ない」

と言わんばかりにヒカルとヨドンの戦いに割り込んできた

魔王はヨドンの首根っこをつかみ

「さっきはいいものをくれてありがとう お礼にいいものをあげよう」


魔王は両手に魔力を込め それをヨドンに向けて放つ

「さぁここから離脱させてやろう 吹き飛べぇぇぇぇぇぇぇ」

「ブラストスプラッシュ」

無数の弾丸がヨドンに直撃し 次々と大爆発し始めどこか遠くへとふきとばされてしまったのだ


「 これはお俺とお前との一騎打ちだ誰にも邪魔はさせない」

「仲間だろなぜ?」

ヒカルの問いにこう答える

「やつは仲間ではない 俺を利用して自分の地位と名誉を守るため俺を利用しているだけだ」

「利用?」

「俺に勝ったら教えてやるぜ少年」


数分が経ち次第にヒカルは押され始めた

それもそのはず戦いの経験が浅すぎるヒカルではとても太刀打ちできる相手ではなかったのだ

ズタボロにされても立ち上がるヒカルに

「そろそろ限界だな」

「ぬぐぐっ」

「貴様の全てをかけて撃ってこい ラストチャンスかもしれないぞ」


ヒカルは全てをこの一撃にかけるために両手に込め始める

「まだ・・・もっともっともっとっだ」

次第にヒカルの両手を覆うように大きな光の球が出来てきたのだ

「くらえぇぇぇぇぇぇ」

大きな光の球が魔王に向かって放たれた


「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅンンンンンン」

「(思っていた以上の攻撃だ防ぎきれないことはない全力で防がせてもらうぞ)」


絶対にこの一撃で倒したいヒカルと絶対に防ぎにかかる魔王


これで決まるのかと思われていたが魔王が押し返しはじき返されてしまった

この直後ヒカルは気を失ってしまう

「ハァハァハァ よくやったほうだが 経験が浅すぎたな」

勝敗を決めたのは戦いの経験の多さである

異世界きてまだ数日しか経っていないヒカルと何億年も生きており戦い続けている魔王では

差があるのは当然の事である


「貴様は強くなる もっともっと強くなれ」

大きな高笑いしその場から立ち去って行った


それから数時間がたち ヒカルが目を覚ますと

「僕は生きているのか?そうか倒せなかったのか」

膝をガクっとおとし

「僕がもっとしっかりしていればお姉ちゃんはきっと助かったはず・・・・」


「せめてお姉ちゃんだけでも埋葬してあげなきゃ、でも もしお姉ちゃんの偽物が出てきたらどうしよう」


そうだと何かひらめいたヒカルは宝物庫へ足を向けた

「なにかいいものがあるはず」

宝物庫の中をいろいろ探し歩いていてようやく見つけたのがハートの形をした見つけた

「これにさっきの力で熱を加えれば」

力を込め徐々にハートの形をした石の表面温度が上昇していき

「あちちちち」


高温になったハートの形をした石をマーベルの首に近づけ

「お姉ちゃんちょっと熱いけど我慢してね」

ジューと焼ける音がし

しばらくたつとハートの形に焼け焦げた跡がくっきりと残った

その隣にもう一つのハートの焦げ跡を作った

「このハートは僕とお姉ちゃんとの愛の印 これでたとえ偽物が出てきてもこれではっきりする」


ヒカルは自分の首にかかっている王族の印を外しマーベルの首にかけなおした

「ごめんなさいお姉ちゃんこれは僕には関係ないから返すよ」

なにか穴を掘るものはないかとヒカルは探し回ったが

見つかったのは剣とバケツと半分に割れた盾と鉄パイプとやや破損した桶である

「これでなんとかなるかな?あとは掘れる場所は?」


うろうろしていると一つの墓を見つける

「ここはたしか前にお姉ちゃんが教えてくれたアルフレッドのお墓」

ヒカルは少し考えてここにマーベルを埋葬することにした


掘り始めて数時間がたった

「ハァハァハァやっとなんとか堀り終わった」

掘った穴にマーベルを仰向けに寝かせヒカルはその上に土をかぶせた


「ごめんなさいお姉ちゃん僕がもっとしっかりしていれば」

完全に埋め終えて木の十字架をたて

手を合わせて拝むヒカル

「じゃあお姉ちゃん僕もそろそろ行くね」


なんとか使えそうな鞘を見つけそれ剣をおさめ門のところへ

振り返り崩壊したクリスシュタン城を見つめ

深々とお辞儀をして

溢れ出す涙を何度も何度も顔をぬぐい

ヒカルは異国の地異世界の舞台へと歩き始めた


それを二つの霊体と一人の男がそれを見守るように見送っていた

遅くなりすぎて申し訳ない

結構詰め込み過ぎたのが原因です もう少し小分けにします


サブタイトルが治ってなかったので修正しました

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