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目覚める力

どんよりとした雨雲みたいに薄暗い昼

突如クリュースト城に鳴り響く爆音と共に一人に人物が降り立った

「ふん 来てみたが たいしたことはなさそうだな」


兵士達がぞくぞくと現れ

「何者だ貴様!?」

「えぇいかかれー」

「ふん準備運動にはならなそうだが まぁいい奴らが来るまで楽しむとしよう」


時を同じくしてヒカルが異変に気が付いた

「お姉ちゃんお城が何か変だよ」

「ヒカル急いで戻りますわよ」

「うん」

「(お婆様どうか・・・どうかご無事で)」


急いで城内に入るヒカルとマーベルはその光景を見て愕然とした

「ひっ・・・ひどい」

「いったい誰がこんな事を」

「やっと来たか待ちくたびれたぞ」


謎の男が歩いてきてこちらに語りかけ始める

その男を見てマーベルは怒りを露わにする

「久しぶりだなマーベルよ」

「お前は・・・あの時のかたきを取らせてもらいます」

「悪いな女俺はお前とは遊んでる暇はないんでね こちらの要件を飲んでくれるのなら」

「その要件とは?」

「そこにいる子供をよこせ」

「なんですって?そんなこと出来るものですか?」


魔王の取引に困惑するマーベル 強気の口調でこう言い返した

「誰だその様な取引に応じると思っていて」

当然そんな取引には応じるはずはないとわかり切っていた様子だった


「だろうなまぁわかり切っていた事だしな ちょっと眠っててもらおうか」

不意打ち気味で仕掛ける魔王

その不意打ちをかわすマーベル、すかさず魔法で反撃し始める

マーベルの放った火球は顔をかすめた さらに2発目を放つが 人差し指だけで抑え込まれ

そのままどこかへ弾き飛ばしたのだ


「ちぃ」

舌打ちをするマーベルに対し魔王

「魔法とはこう使うものだよ お嬢さん」

人差し指にマーベルよりもさらに小さい火球を放つ魔王

速度が速くマーベルはよける事が出来なかった


「(なっなんて威力なのよけられないなんて)」

「どうした今のはたったの2%分の魔力しか込めていない魔法だがな」

「(そんなものどうせハッタリに決まってる)」

「ハッタリかどうか試せばわかる事だ」


お互いに魔力を込め放つのだが大きな爆発を起こし相殺されてしまった


「今のはお前と同じくらいの魔力で放ったものだ どうするまだやるか?」

「(最悪の場合ヒカルを連れてこの城から逃げなければならない、果たして逃げきる事は出来るのだろうか?)」


「お姉ちゃん」

ヒカルがそう声をあげると魔王はニヤリと笑い標的をヒカルに変える

「仲良く吹き飛ばしてやろう」

先ほどよりもさらり強力な魔力を込め始める魔王

「地の果てまで吹き飛ばして・・・」


魔王が魔法を使うとしたやさき何者かがマーベルの口をふさいだのだ

「隙だらけですなマーベル姫様」

その声に聞き覚えのあるマーベルは声を出したくても出す事が出来ずにいた

そのことで魔王が

「貴様邪魔をするな」

「さっさとガキを始末しろお前は私の命令だけ聞いていればいいんだ」


そのように命令する男にしぶしぶ強力することにした

「そういうわけだ 吹き飛べ」

そう言うと魔王が吹き飛ばしたのはマーベルではなくその男の方がだった

「これで戦いやすくなった 誰にも邪魔はさせん」


再びマーベルと魔王の戦い始めようとした矢先マーベルの身体を光の槍が貫いた

「!?」

一瞬何が起こったのかが分からなかったマーベルは体をまさぐり身体が貫かれていることに気が付いた


「さっきも言ったはずだ隙だらけだとな」

その男の正体はかつてこの城の大臣だったヨドンだった

「おとなしくしていればよいものを 今までのうっぷんを晴らしてやるぜ」

そう言いマーベルをこれでもかと殴り始める

「やめろぉぉぉ」


ヒカルはマーベルを助けるべくヨドンに飛び掛かるが、いとも簡単に弾き飛ばされた

「ガキはひっこんでいろ この国とこの女は俺が貰ってやるから安心しろ」

ヨドンはマーベルを馬乗りにしながら無理矢理おさえつけ少し衣服を破り始めた

「へっへっへっへおとなしくしてろ 俺とお前は結婚したも同然なのだからな」


声を荒らげるマーベル まるで助けを求めているかのようだった

自分がやらなきゃ 自分が助けなきゃいけない そう思い続けていたその瞬間とき

ヒカルの身体がオーラのようなもので包み込まれていた





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