寮生活
HRが終わり、学校の寮で生活する生徒はサタスガーラ先生に案内された。フランもアルガ帝国から通うには距離があるため、寮生活を選んだ。
「ここが君達の寮だよ。二人部屋を生徒同士で共有してもらう。細かい組み合わせとかは決まってないから…ま、それは後でやるとして、まずは入ろっか。」
サタスガーラ先生が先陣を切り寮に入って行った。中はホテルの様なイメージが強く、フロントは鮮やかな赤で彩られていた。
「うわー…広いね…」
フランは隣にいたタシャに向けて言った。フランは同情の声が返ってくると思っていたが、帰ってきたのは想定外の答えだった。
「そう?フロントにしては少し小さい方じゃないかな…」
「え?まじ…?」
「うん。私の家はもっと広いしね。」
「そう言えばタシャって、貴族の令嬢だったね…」
「まぁ、大富豪ってわけじゃないけどね。」
サタスガーラ先生は召使の様な女性に話しかけた。少し会話した後、サタスガーラ先生は言った。
「じゃあまず初めに君たちの部屋に案内しようと思う。ついて来て。」
寮に入ってすぐ、正面に見える階段をサタスガーラ先生は登り始めた。その後ろを生徒が続く。その後、サタスガーラ先生の案内の下、一通り寮を見て周り、入学式が始まる前に預けていた荷物が返却された。フラン達は荷物を持ち、再度フロントに集合した。
「うん、みんな揃ったね。じゃあ部屋割りを決めていこうか。先生が決めるのはアレだから自分たちで二人組を作って先生のところに報告に来てください。」
フランは辺りを見渡した。知り合いは、1人しか居なかった。
「タシャ、良かったらペア組まない?」
「ちょうど良かった。私も誘おうと思ってたんだ。」
「じゃあ、私たちペアってことで大丈夫?」
「うん。先生のところに報告に行こうか。」
「うん!」
〜その後、各自の部屋に分かれて…
「タシャ、ベット上と下どっちが良い?」
荷解きをするタシャに、さほど荷物がなくすぐに荷解きが終わったフランが質問した。
「私はどっちでも良いよ」
「うーん…じゃあ私は上使うね」
「うん、良いよ。」
荷解きをしながらタシャは少しでも仲良くなるために、フランに質問をした。
「ねぇ、フランってさ、どんな【固有スキル】持ってるの?」
「固有スキル…?」
「知らないの?固有スキルと習得型スキル…」
「知らない、なにそれ?」
「うーんっとぬ、簡単に説明すると、習得型スキルは修行をすれば誰でも習得できるスキルで、固有スキルは人によって異なっていて、生まれた時に習得する、自分の個性を最大限活かすことができるものだね。」
「へぇ…固有スキルか。知らないな。」
「魔法使いはいかに自分の固有スキルを使いこなせるかが重要になってくるからね…今度調べに行く?」
「え?分かるの?」
「うん。専門の人がいるからね。」
そんな会話をしていると、扉の向こう側から声が聞こえた。
「サタスガーラ先生が荷解きが終わったら集まってって。」
「分かった、」
「了解。」
2人は返事をした後、部屋を出た。
チュナは元々は寮生活を希望していましたが、家がさほど遠い訳ではないなで、親から寮生活の許可がもらえず、HR後に帰宅しました。
次回【フランの固有スキル】




