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新たなる戦い

「ヘドラというのはなあ」

ぼろぼろになった体をいたわりながらクボタは話す。

「人類が作り出した最悪の生き物だ」

「ちょっとぉ、興奮しないの。治りが遅くなるよ」

若干怒気を含ませながら話を続けようとするクボタを宥める。

「ほっといたら勝手に治る。大丈夫」

「自動修復は機能しないわよ。干渉して今は使えないようにしたから」

「なに、勝手なことして」

「私がやった方がはやいから」

聖女がクボタの体に触れた瞬間全身が光に包まれたちどころに傷が直っていく「こいつはすごいな。心なしか体が軽い。全身に力が漲っている」

「直接戦闘ができない分、こういうやり取りがことで役に立たないとね。どう、少しは見直したかしら」

「これが聖女の本当の力、能ある鷹は爪隠すとはこういうことが」

「喜んでもらえて何よりだけど……。何でそんなに目がキラキラしているの?」

想像以上の反応に多少ドン引き気味の聖女ではあったが

「体が万全の状態になったのなら急いでね。まだまだ戦闘は終わってないんだから。むしろこれからが大変なんだから」

「わかっている。ただ想像以上の能力をまのあたりにしてにしてはしゃいでいただけだ。さっさと合流しよう。ところで婆さんはどうした?一緒じゃないのか?」

「あの人は別行動。ここの支配者のところに行ったわ。なにやら因縁があるみたいで一対一でけりをつけるって言っていたから」


「そうか、婆さんもあれだけ長く生きていていりゃいろいろとあるわな。邪魔しないでおこうか」

はぐれた仲間と合流しようと動き出したクボタと聖女。その後ろを不満そうな表情を浮かべながらエレノアは着いていく。

「ねえ、ヘドラの話はどうなったのよ」

そんな呟きは誰の耳にも届かなかった。


大賢者ソアルは長い廊下をひたすら歩いていた。歩みを止めて急に振り向くようなことはせず、戦いを挑む相手がいるであろう部屋を目指していた。

「さっきから同じところをうろうろしているかと思えば。こんな小細工に引っ掛かるとはな」

ある部屋の前で立ち止まり、一呼吸おいてからおもいっきりドアを開け放つ。

ドアが開いて中が丸見えになった瞬間に銃声が響く。

だが、大賢者は持っていた魔法杖で弾丸を弾き返す。

「これがトカレフとかいう飛び道具か。お前みたいなのがこんなおもちゃ持っていればろくな使い方しないのに。サナダとかいうのはなにを考えているのやら」

「ほう、これを知っていたのか。さすがに大賢者だ」

「ふん、あのシャーディとかいう小娘に聞かされたからな」

「あの小娘生きたいたのか。まあいい。貴様を倒してあの小娘の息の根を止めてやる」

「できるかな。貴様ごときにあの小娘が負けるとは思えんがな。その前にワシが相手してやる。死後のことを考えておけ」

また新たに戦いが始まっていく。


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