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怪獣大戦争

シャーディが初陣を勝利で飾った少し前、レジスタンスとの合流を急いでいたエリンとブラウの一行のまえにもまた敵が立ちはだかるのだった。

「よお、お嬢さんがた。悪いけどここで死んでもらうよ。これ以上踏みじられるわけにはいかないからな」

「よくそんなことが言えたものね。肥沃だったここをこんなにしたのはあなた達なのに」

「ふん、その一旦をお前も担ったくせによくいうわ。そこの神獣どもの前で正義感ふりかざりたいのか。なあブラウ、言ってやろうか。お前自身が存在してはならないということを、ここでの実験の成果の一つがお前という存在であることを」

「何を言おうというの」

「わかっているはずだろう。自分自身でな。お前自身が生物兵器であるということ。お前がひとたびその力を行使すれば戦争を終わらすことも可能だし、ある地域を殲滅することも可能だということを」

「なにやら恐ろしい話をしているようだが」

「なんなんだろう。ブラウ先生って怖い人なの?」

ブラウを知っているであろう相手との会話を聞いていた守護神様とエリンはブラウを不審そうに見つめる。

「いずれバレるだろうから言っておくわ。確かに私はとんでもない能力を持っている。その力を今使わしてもらうわ。あの男を殺すためにね。私をこんな風にしたあいつをね」

「いいだろう。かかってこい。ついでにそこの神獣どもにも私の研究成果の相手をしてもらおう。成果のなかの成果たち、でてこいや!」

相手が叫ぶと共に現れた三体の巨大な生物、だがなにやら様子がおかしい。

「ファルコン、あれなに?」

「いつの間にかわしはファルコンと呼ばれるようになったかの、まあいい、あれはキマイラか? まったくおかしなものを作りよるわ。もうひとつはなんじゃ、あれは、もしかして黄金の三頭竜、オヌシ、なんというものを産み出したのじゃ」

「驚いたかな、守護神様もびびるようなものができたのは研究者として喜ばしい」

「なんなの、そんなにすごいの」

「娘よ、あやつはワシを怒らした。あの三頭竜は竜人の子供を土台にしておる。あやつは子供達を研究の道具にしょった。許しまづき愚行じゃ。ただですむと思うな」

「そういうことはそいつらを倒してから言うんだな。ほれ、お前たち相手してやりなさい」

こうして、守護神、エリンをはじめとした神獣チームとキマイラ二頭と黄金の三頭竜による戦いが始まろうとしていた。

「変わらないわねあなたは。命をなんだと思っているの」

「お前がそれを言うのか。お前だっていくつもの命を捨ててきただろう。人間だけが優遇される訳ではあるまい」

「もう言葉では解決できないのよ。決着をつけましょう」

「勝てるのか? 俺はお前の全てを知っているのだぞ」

「知れたことを。いつまでもあなたの知っている私ではないのよ」

「言葉では解決できないと言っておきながらまだ言葉に頼っているだろう。怖いだろう。お前自信本気を出せばどうなるのか。かまわないぞ。力を示してみろ」

ブラウの本気の戦いも始まろうとしていた。

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