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小さな戦士のデビュー戦

「さて、シャーリー。もう一度見せてくれないか。あれを潰してほしい」

「わかった。でもお婆ちゃん、名前間違えないでね。私はシャーディだから」

「名前はちゃんと呼んでやらないと。とうとうボケ出したか」

「やかましいわ」

クボタの悪口に激怒した大賢者が怒りのあまり放った一撃はクボタに向かっていったはずだがなぜだか敵に命中する。

「お父様をうったらだめでしょう。お父様もそういうこと言わないの」

嗜めるシャーディが一番常識人だったりする。

「じゃあはじめるよ。精霊さんお願い」

シャーディの掛け声とともにそこらじゅうが光りだす。やがてそれらは無数の人形となりマシンガンのような物を抱えて敵に向かって攻撃をはじめる。

「あんなことができるのなら何故一人で隠れてた?」

「まだ幼いからな。一人では戦えなかったのだろう。今は信頼できる大人がいるからな。特にオヌシじゃ」

「えっ、オレ?」

「ちゃんと見てやるのじゃ。娘の晴れ姿じゃ」

「娘ねぇ。だけどそうもいってられないなぁ」

クボタが振り向いた先にはもう一体敵が現れていた。

「あれは厄介そうだ」

「オヌシあれとやりあう気合か?」

「仕方ないでしょ。他に何ができるっていうの」

「しかしなぁ」

「ちゃんとシャーディのこと見といてよ。これから厄介な仕事をしてくるから。多少時間がかかるかもしれないから終わったら先へ行っといてくれ」

「わかった。こんなところで人生終わらせるのでないぞ。オヌシにはまだまだやってもらわなければならないことがいっぱいあるのじゃぞ」

大賢者のその言葉に対してクボタの変動はなかった。未知なる敵に向かって歩みを進めるのみであった。

闘いに赴いたクボタを見送った大賢者は何も声をかけられなかった聖女とともにシャーディの戦いを見守るのであった。

シャーディが作り出した人形は全盛期のヨーダを彷彿させるような動きで相手を翻弄する。

あるものはマシンガンのような棒状の物体から弾丸のような物体を連続して発射し、確実にダメージを与える。そしてあるものは弾丸を喰らって動きを止めた相手を縦横無尽に切り裂いていく。

「あの人形の持っている武器はなんなのじゃ。あんなの見たこともないわ」

「サナダのおじさんはカラシニコフとか言ってた。とにかく弾丸を連射して段幕をはるとか言ってた。けど直接ぶちこんたほうが早いよね」

大賢者さえ知識の中にないという武器を問われてシャーディはそう答えた。

人形たちの活躍により相手はもはや原形を止めるのがやっとという状態で立ちすくんでいた。

「もういいよ。ありがとうね」

シャーディは頑張った人形たちをねぎらう。

「精霊さん、トドメをさすよ。もう一度お願い」

シャーディはそう言うや否や魔力を練った球体を無数に生み出す。

「リバースボマー」

そう叫ぶとともにとてつもなく高温の熱のこもった無数の九体を相手にぶつける。

抵抗することなくあっけなく相手は崩れていく。勝利を確信したシャーディは叫ぶ。

「手応えあり」

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