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ー回想ー 悪魔から神②

リージェントの熱心な指導の甲斐あってカルストンはメキメキと腕をあげていく。訪れる先々で彼らは熱心に丁寧に診療にあたっていた。おかげで彼ら師弟コンビの評判は徐々にあがっていく。しかし、友好的に接してくるところばかりではない。優秀な治癒師がいるところでは医者の評価は低い。それ故に疎んじられることも多々あった。それでも彼らは修行と実益を兼ねて診療にあたるのであった。

「先生、ここには高名な治癒師がいます。我々の出番はなさそうですね」

「そうともいえませんよ。治癒師だけでことが成り立つのなら何故この村の人々はこんなにも病んでいるのでしょうね」

リージェントが指摘するように村人たちに覇気はなく今すぐにでもす「倒れそうである。

村の中を進んでいくと何人かの治癒師が病んだ村人たちの治療にあたっていた。

「なんだい、あんたら医者か。あたいらがこんなにも頑張っても治りもしないんだ。治癒師が直せないものがあんたらに直せるわけないだろう」

顔を合わすなりいきなり罵声を浴びせる治癒師たち。しかし、リージェントはとりあわず患者の様態を確認する。

「これはいけませんね。直ちに隔離しなけければ」

そう言うやいなや叫ぶ。

「モードチェンジ コンプリートプロクテクション 蒸着」

一秒もたたないうちにリージェントの体は防護服に包まれていく。

「症状からみると感染率は高そうだが致死率はそうでもなさそうだ。これより病原体を除去する。カルストンさん、あなたも戦闘体制に入りなさい」

「戦闘体制って……、どうするんですか」

「さっきわたしがやったのと同じようにすればいい。あなたもできるはずです」

「なんか恥ずかしいが……、仕方ない。やるか」

そう言ってカルストンも叫ぶ。

「モードチェンジ コンプリートプロクテクション 蒸着」

たちまちカルストンの体も防護服に包まれていく。

「そんな事したって無駄だよ! こいつは呪いかもしれないのに」

「呪いなんて本気で言っているのですか?呪いなんてあるわけないでしょう。これは原因のはっきりしている病気ですよ。それがわからないあなたたちに直せる訳がない。かえって悪化させてますよ。あなたたちも感染しているかもしれない。すぐに検査しますよ。メディカルシステムセットアップ。 ヴィルセントヘェルネヌル」

リージェントがそう唱えると空間収納より仮設の診療室か現れる。

「さぁ、あなたたちも入ってください。ちゃんと検査しないと」

「治療師が医者の世話になるわけにいくか。あんたらに何がわかるってんだ」

「まだそんな事を言っているのですか。治癒師に病気が直せる訳がないんです。特にこんな伝染病なんかは」

「なんだと。あたいらの何がダメだっていうんだ」

この期に及んでもまだ治癒師たちは医者をなめていた。

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