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兄ターン続きます。

これはエロなんだろうか???

「コウ、ケツ出せ」

「シシシ…シノブさん、なにを」


異世界へ来る数週間前に静が使っていた坐薬の残りが保管してあった、子供でも大丈夫な薬剤だ。

熱でボーっとしたコウよりも、何故かアルの方がうろたえ、コウは熱で火照った顔で大人しくソファに腰掛け忍の方を見ている。


「坐薬だよ。腸から直接薬の成分を吸収するから効きが早い」

「ざ…やく…?」


コウの身体をソファに横たえ、スウェットパンツを引き下ろした。「ひぃ…」と驚いた声が上がりコウの手がスウェットを掴み上げようとするのを左手で押さえる。途端にコウの尾っぽが丸まって、見えていた後ろの蕾が隠れてしまった。


「コウ……薬を入れるだけだから…」


ブンブンと涙目で首を横に振る。仕方ないのでアルの手を借りることにした。一応、薬学の知識もあるのだから、腸から薬を吸収するという有効性も理解しているだろう。

何より、経口薬と違って胃を通らないので、胃の負担もないのだ。


「アル、こっちで両手押さえててくれ」

「は………はい……」

「忍ぅ……いやだ……やだぁ…」


そんな風に泣いて懇願されると変な気分になるのでやめて欲しい。まるで大人2人でいたいけな少年に悪戯している様な気分になる。アルもそう思ったらしく、コウの頭上で両手を押さえたまま明後日の方を向いていた。


「コウ…お尻から薬をいれるだけだ。変なことじゃない」

「やだぁ………」


バタバタと暴れだしそうな両足を膝で軽く押さえ、左手でコウの尾っぽを持ち上げる。

むき出しになった小さな蕾に、右手にした坐薬をくっと押し当てると、軽い抵抗感の後でスルリと中に入っていった。


「ひんっ…」


冷たい薬が入った為か、コウの口から可愛らしい声が上がった。

スウェットパンツを引き上げてやると、羞恥と熱で赤くなった顔で忍を睨み付けてくる。


「ほら、すぐ終わったろ。薬が出てこないよう座って大人しくしていろよ」

「コウ君…すみません。でもお薬入れただけですから」

「忍……嫌いだ……」


何故か俺だけ嫌われたらしいが、アルは謝ったので許してもらえたのだろうか?

プリプリと機嫌を悪くしながらも、忍の隣にくっついてきて座ったので、それほど怒っているわけではないようだ。アルは対面に座りなおし、氷の解けた2つのグラスに魔術で新しい氷を入れて酒を注いだ。


「忍…さっきの…雫とセッカには」

「ああ、内緒だ」


雫に知られたら坐薬さえもネタにされかねない。

コウは肩に寄り掛かり、ぎゅっと忍の服の裾を握っている。


「コウ…さっきのあれな…雫も小さい頃やったぞ」

「し、雫さんもっ!?」


アルが驚きつつも話題に食いついた。


「小さいころは俺が面倒見てたからなぁ。熱出しては坐薬使うなんて機会結構あったぞ」

「し、し、雫さんが……ざ、坐薬を」


だから、アル…なぜお前がこの話題にくらいつく。


「だからコウも別に恥ずかしくない。ま、男の約束だからな、内緒にしといてやるよ」

「……うん」


犬の様なコウの耳に触れると気持ち良さそうに身を委ねた。そのまま頭を撫でていると眠たそうに瞼が落ちてきたので、腿を枕に提供する。


「後で部屋に運んでやるから、そのまま寝てろ」

「ん……でも、俺重い……」

「その位大丈夫だ」


いざとなったら魔力を体内循環させて筋力を上げてやれば問題ない。

膝枕されてソファに横になったコウを撫でていると、さっきまでアルのそばで大人しくしていたわさびが自分もとやって来て足元で丸くなった。


「坐薬ってこっちじゃ使わないのか?」

「いえ、一般的ではないですが使いますよ。私も魔窟に潜るときに持って行ったりしますね。直腸の粘膜下の血管から成分を吸収して効果も早いですし、注射器持って行くよりは手軽なので。そうですねぇ、即効性を必要とする毒消しなんかに良く使いましたね」


なんだ、やっぱりあるんじゃないか。というか注射器もあるのか。


「そういえばシノブさん、港で魔力循環使ってましたが…」

「ああ、アルがしてるの見たからな。真似てみた」

「いや、真似てすぐ出来るものではないのですが……」

「仕事で気の流れ、経絡や経穴のイメージがあるからかなぁ。以外に簡単だったぞ」

「ちーとです」


意味分かって言ってるんだろうか?いや、雫が日本のサブカルチャーを叩き込んでいたから理解しているのだろう。

自分の仕事上、体内を気が巡るというイメージがあるので忍には難しいものではなかった。血液やリンパ液と違い、魔力は存在を感じることが出来る分、魔力循環はイメージがしやすいのだ。


「いっそ魔術覚えたらいかがですか?シノブさんならすぐ習得できそうですし」

「そうだなー。アルが使ってたあれは便利だな」

「どれです?」

「浄化魔法ってやつか?あれ、ことが終わった後に使うのに便利だな。まあ俺はイチャイチャしながら風呂に入るのも好きなんだが」

「な、何の話をしているんですか」


心配しなくてもコウはすっかり夢の中だ。


「あれって体内の浄化もできるか?」

「……一応聞きますが、何に使うんですか?」

「ねこちゃんは、色々と準備が必要だからな。腸内洗浄に使えるならお手軽だろ?」


ぶほっと酒を噴出してアルが咳き込んだ。


「た、確かに可能です。そういう使い方をしている方もいらっしゃるでしょうね」

「なんだ、アル。ちゃんと意味分かってるじゃないか」

「魔術をそういう目的で学びたいといったのはシノブさんが初めてです」


その後、アルには浄化魔法を含めた魔術を教えてもらえるよう、しっかりと約束を取り付けた。

そのうちコウちゃんを開発しようか。未成年だし自重しようか。悩みます…


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