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口に布を押し込まれ荷物の様に運ばれて、放り込まれたのは薄暗い場所だった。

床に落とされた瞬間に「ぐえぇっ」と悲鳴が上がったが、幸い?口内の布が邪魔で色気のない悲鳴はかき消されたようだ。

年頃の娘なんだから、少しは丁寧に扱ってもらいたい。宅急便のお兄さんだってもっと丁寧に荷物を扱うぞ。天地無用、われもの注意の注意書きを求む!!



アル君とはぐれ、初対面の人達にまくしたてる様に質問攻めにされ、しかも、ネイティブの発音はちょっとばかし早口で難易度が高かった…おまけに保護してくれたお兄さん達は厳つい強面である。ああでも、クッキーをくれた方の人はちょっと優しかったなぁー。


その内、アル君や忍兄ならば自分を見つけてくれるだろうと大人しく保護者達の迎えを待っていたのだが、迎えに来たのは見た事もないオッサンだった。


当初はシャール様の使いかとも思ったが、口に布を押し込められ両手両足を拘束されて、どうやら自分が思っていたよりも状況は良くならしいと気が付いた。

誰かと人間違いされたらしいので、ちゃんと誤解を解けば家へ帰れるだろうか?しかし、何やらお兄さんとオッサンの間で口論もあったようだし、結局お兄さんは自分を引き渡した。もしかして、組織ぐるみの人身売買!?内蔵とか売られちゃうんだろうか?


パニックも一巡すれば達観してしまう。暗闇に目が慣れてくると、そこは幾つかの木箱が置かれただけのジメっとした部屋だった。


―――地下室?


壁に埋め込まれた小さな石が、常夜灯の様にポウっと小さく光っている。

幸い両手は身体の前で拘束されてたので、口内で涎まみれになった布を摘まんで取り出した。


両手同様に両脚も縛られているため、ころんっと身体がひっくり返って態勢が不安定だ。まずは身体を折って、ブーツの上から縛りあげられた縄を解く。簡単にできるかと思ったが、結び目が固くて思ったよりも時間がかかった。次に歯を使って、両手を拘束している縄と格闘する。肌が擦れてピリピリするから縄で擦れて擦り傷になったのかもしれない。


(ふぐぅーー…う゛んぐぅ…ぐぐぐ)あ、顎が疲れる……固く結ばれた縄に、やわな現代人の歯ではなかなか対抗できない。漫画や小説では簡単そうなのになかなか上手くはいかないものだ。



「おいっ!そこの人族」

「――――っ!!」


ひ、人が他にもいたのか!?

目を凝らすと、奥に積上げられた木箱の側に黒い影があった。


「聞いているか人族っ」

「うぇ…は、はい…」

「お前の歯じゃその縄は噛みちぎれん…こっちへ来い、俺が解いてやる」

「え?……」


離しかけてきたのは男の声だ…というより声が若い。少年か?


「早くしろ!!」「うわぁ!!は、ハイ」


初対面の人と2人っきりってどんな拷問?普段なら拒否反応を起こす雫だか、声の主が若い少年の様だったので思わず返事をしてしまった。

少年(仮)に急かされて、暗い地下室を足元に注意しながらゆっくりと移動し、彼の傍に腰を下ろした。少年(仮)のいる木箱の影には、常夜灯の灯りは届かないためその姿は視認できない。


「いいか?この縄は俺が解いてやる。両手が自由になったら、お前は俺の縄を外せ」

「………?自分で外す できるない?」

「言葉が?……東大陸の人間なのか?」


雫の話す少し拙い共通語から、別大陸から連れてこられた奴隷だとでも思ったのだろう。そんな雫が聞き取りやすいように、少年(仮)はゆっくりと説明した。


「俺はお前と違って後ろ手に拘束されている。だから自分で縄を解く事が出来ない…だが、お前の縄を解いてやることはできる」

「………わかった。あなた、手、自由する。私、あなた、解くます」


少年(仮)に指示され、縄で縛られた両手を手前に差し出した。少年(仮)の息を両手に感じると、ギリギリっブチっという音が聞こえてくる。随分と丈夫な歯だ。少年(仮)は縄を咥えたり噛みちぎったりしながら、雫を縛っていた縄を解いた。


さて、漸く自由になった両手で少年(仮)を縛り上げている縄を解こうと思ったが、こう暗い所では肝心の結び目が見えない。少年(仮)に木箱の影から移動してくれるようお願いすると、ずるずると這い出すような気配があった。恐らく両脚も拘束されていて、動きにくいのだろう。




常夜灯に照らされたその少年(仮)の姿は、雫を歓喜させるものだった。

薄暗い室内に浮かび上がる少年(決定)のシルエット。身体つきや容姿は高校生くらいか?


後ろ手に拘束された腕と足、乱れて頬にかかる髪は長く、少年と青年のどちらとも言い難いその容姿。地下室に横たわり緊縛された美少年(青年?)…腐女子の大好物だ。思わず、ごくんっと唾をのみ込んだ。しかも、髪の間からのぞき見えるのはピンっと立ちあがった耳。少年の後ろを見ると、お尻の辺りに期待通りの尻尾が確認できた。しかも犬か狼の様なフサフサ尻尾だ。



『キタコレ―――!!けもみみっ―――♪ほおうっ!!ふさふさぁもふもふぅぅぅ』

「ちょっ…おま…なんだっ」


日本語で叫び、興奮して少年に抱き付く雫。

びく――っ!と身体を硬直させた少年を抱き起こし、両腕でしっかりと身体をホールド。獣人の少年に頬ずりして頭を撫でる。


『ほおぉぉう♪夢のもふもふうぅーーー』

「こ、こらっ…そんな所を触るな!!……って…あ…ひんっ…ばか!離れろぉ」


少年は若干涙目になり顔を赤くして訴えるが、変態にその声は届かない。

少年の背中に手を回し、背骨をつーっとなぞるように下へと撫でおろす。更に下へと手を動かすと、ぷりっとした若いお尻を、あたかもセクハラ親父のようにくるくるとお触り。


これはさすがに忍の妹といったところだろうか…。


少年のお尻に満足するといよいよ大本命。フサフサに茂った尻尾をその根元から尾の先まで手櫛で梳かすようにして何度も何度も感触を楽しむ。暗闇で見えないが、その表情は恍惚というよりは、だらしなく好色な笑みを浮かべる変質者だ。


『ふぁぁぁぁん♪もふぅもふぅー♪ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ』

「あぁぁぁ…は…はな…せぇ……そこ…に…さわる…なぁ……ひぃっ…」

『尾っぽもふさふさぁー♪』


雫の強制愛撫(※撫でまくって頬ずり)により、耳はぺたんと寝てしまい、敏感な尻尾を触られている為に身体に力が入らない。その上、身体は両手両足を拘束され自由を奪われたままなので抗う事が出来ない。



この暗闇の中、変態は満足するまで少年の身体を愛撫し続けた。

妹、壊れた

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