7.相棒
「ここに転がり込んで数年経つが、メイルが来た時は俺だってここを守ろうとしたんだぜ?」
「ええ、それは分かってますよ。ここに住む以上は誰もが」
褒められているはずなのに面白くない表情をしているバーズに銀髪の男が先を続ける。
「あの時は大変でしたからねぇ。結束のために今一度思い出話をしましょうか」
「何度も人の恥蒸し返してんじゃねーぞ!!」
そう叫んだ青髪の少年にソーマが告げる。
「我が君が恥を笑い飛ばせる大人になっていただくこと。それが臣下の務めです」
「国捨てた神を許しゃ大人かぁ?俺はそんなもんに貸す手はねぇな」
漆黒を瞳に宿し、椅子から立ち上がったバーズを6人が止める。
金眼の少年はその青い眼を見つめて。
長い黒髪の女はその腕を捻り上げて。
赤髪の男は太い腕でその頭を握り締めて。
ダークブラウンの長髪の女はその手を取って。
銀髪の男は首に刃物を突き付けて。
3mの甲冑は背負っていた巨大な鉄塊を眼前に置いて。
「バーズ。ダメだよ」
力尽くで止めようとした何よりも、エルのその言葉がバーズの動きを静止させた。
青い瞳を歪めたバーズが叫ぶ。
「鬱陶しい!!」
振るった腕が自身を制止する6人を吹き飛ばした。
会議室を後にしたバーズを見て6人の盗賊が立ち上がる。
「バーズ=クィンファルベイがいなくなってから徐々に荒れてきてますねぇ」
コクリと頷く甲冑―――メイルを見て銀髪の男が物思いに耽った。




