表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The ability  作者: 不破陸
Bandits
89/112

3.日常

翌朝、目を覚ましたシェルアードの腕の中に金髪の少年があった。

椅子に座りながら本を読んでいる青髪の少年が告げる。

「俺のベッドで寝落ちしてんじゃねーぞ。テメェ、ホントに酒癖が悪いな」

「す、すまぬ・・・」

彼女の声に腕の中でうごめく金眼の少年が呻く。

「おはよう、師匠。背骨が折れそうです・・・」

「うおおおーー!?いつからそこにおった!!」

「昨日から・・・」

一晩中抱き枕代わりにされていたエルの言葉にシェルアードが腕を離して飛び退く。

「今日はワシ等が薪割りの当番じゃ!日照が始まるまでに支度しておくのだぞ!」

慌てて二人に告げた長い黒髪の女が部屋を出ていった。

部屋といっても扉の代わりに簡素な仕切りがあるだけの洞穴ではあるが。

「めんどくせー女」

「シェラは真面目なんだよ。何にでも」

エルの言葉にバーズが机に置いてあるシナモンを口にして告げる。

「涙ぐましい努力だな」



「おいガンシュート!ちんたらやってんじゃねぇよ!とっとと運んでこい!!」

バーズが赤毛の男に怒鳴る。

「うるせぇ!割るのが早すぎんだよ!お前もうこっち手伝え!!」

ガンシュートの声に青髪の少年が手斧を置いて丸太が積んである方へ向かう。

「そこにあるノコギリを使え」

その言葉を無視してガンシュートが持っていた巨大な斧を奪い取るとバーズが言った。

「こいつで一気にぶっ叩けばいいんじゃぁねぇの!」

手にしている木製の部分が砕け散り、刃だけが丸太に食い込んでいた。

「力加減を考えろ!!ノコギリ使えっつったろ!!人の道具壊しやがって!!これじゃ余計に手間が増えただけだ!!」

「バカみてぇに怒鳴るなよ。薪にできりゃいいんだろ」

金髪の少年に向き直るとバーズが叫ぶ。

「エルー!レーンウォーグ取ってこい!!」

「もう、ノコギリでやってよ!!」

叫び返したエルにバーズが叫ぶ。

「それじゃ物資も時間も足りねぇ!使えるモンは使っとけ!」

「そもそも一人じゃ持てないんだよ、あの剣」

ぼやいた少年がシェルアードを連れて居住している洞窟へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ