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The ability  作者: 不破陸
The ability
77/112

77.和解

「とても安心しました」

そう言った修道女の顔を疑惑に満ちた眼差しでログが見つめる。

「以前ここに来られた時は、酷く思い詰められて・・・誰かを殺してしまいそうな目をしていましたから」

思い悩んだ男が口を開く。

「赤眼の男を殺したかった」

小箱を見つめている男に女が告げる。

「許せたのですね」

「いや」

椅子から立ち上がったログが言葉を続ける。

「俺の勘違いだった」

己の言動を恥じた男が言い直す。

「勘違いだったんです」

俯く男を優しい声色が包み込んだ。

「今は誰かを守る目をしています」

少しの沈黙の後、ログが天を仰いで言う。

「それでも、俺はルーチェを殺した」

「その方の・・・何かを守るためだったのでしょう?」

小箱に置かれた認識票を見た女が告げる。

「そう、願いたいです。ありがとうございました」

そう言って立ち去る男の背に修道女が言葉を投げかけた。

「私はそうだと思います」




教会を出ると雪合戦をしている子供達がログの目に映る。

その姿を確認した青眼の男が告げる。

「宿についたら話すことがある」

バーズの青い瞳を見た黒髪の男が黙ったままその前を通り過ぎた。

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