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The ability  作者: 不破陸
The ability
69/112

69.後

年の瀬のこと。

応接室に着座している子供達に青眼の男が重々しく口を開いた。

「そろそろ君たちの今後について話そうと思う」

二人は少したじろぎ、顔を強張らせる。

「今すぐに出ていけとかそういう話ではない。気楽に聞いてくれればいい」

安堵の表情を浮かべた二人にバーズが続ける。

「エル、お前をそろそろ学校に通わせようと思っている」

「学校・・・」

やきもきした表情を見せる金髪の少年にバーズが告げる。

「何か不安か?」

「俺、頭悪いし、学校ってよく分からねぇし・・・」

エルがしどろもどろに言葉を発する。

「それを分かりに行くんだ。お前ならできる」

「先生とか、友達とか・・・いたことないし・・・」

エルの横に座っているシルファに眼配せした男が言う。

「友達も先生もいただろう?」

栗色の髪の少女が少年にすり寄る。

「先生は家族みたいなもんだし」

「じゃあ、いたじゃない」

顔を赤くしたエルが慌てながら言う。

「お前は・・・ニコとかオルヴォと違って・・・」

「いたんじゃない」

「あいつ等は友達っていうか、仲間っていうか」

言葉が追い付かない少年を少女が抱きしめる。

「羨ましい」

少女の体温を肌に感じた少年が更に顔を紅潮させた。

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