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69.後
年の瀬のこと。
応接室に着座している子供達に青眼の男が重々しく口を開いた。
「そろそろ君たちの今後について話そうと思う」
二人は少したじろぎ、顔を強張らせる。
「今すぐに出ていけとかそういう話ではない。気楽に聞いてくれればいい」
安堵の表情を浮かべた二人にバーズが続ける。
「エル、お前をそろそろ学校に通わせようと思っている」
「学校・・・」
やきもきした表情を見せる金髪の少年にバーズが告げる。
「何か不安か?」
「俺、頭悪いし、学校ってよく分からねぇし・・・」
エルがしどろもどろに言葉を発する。
「それを分かりに行くんだ。お前ならできる」
「先生とか、友達とか・・・いたことないし・・・」
エルの横に座っているシルファに眼配せした男が言う。
「友達も先生もいただろう?」
栗色の髪の少女が少年にすり寄る。
「先生は家族みたいなもんだし」
「じゃあ、いたじゃない」
顔を赤くしたエルが慌てながら言う。
「お前は・・・ニコとかオルヴォと違って・・・」
「いたんじゃない」
「あいつ等は友達っていうか、仲間っていうか」
言葉が追い付かない少年を少女が抱きしめる。
「羨ましい」
少女の体温を肌に感じた少年が更に顔を紅潮させた。




