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7,とりあえず探索するよ、ぱーと2〜倉庫〜

 

 右側の扉から続いている部屋たちにはもう調べる場所がないと判断したため、邪神さんを引き連れて中央に戻った。


 そこで資料室でゲットした地図を読み解いて、メモ帳に一応メモをする。そのほかにもわかっている情報はあらかたメモしているため、かなりの情報量である。


 それにしても、人っこ一人いないどころが、こういう探索でお決まりのモンスターの一人も出ないので、探索がサクサク進むし少し拍子抜けしてしまう。それとも、油断させて背後からぶすりといく算段なのだろうか。


 初対面こそアレだったが、今の所邪神さんは大人しく着いてくるし、一応黒幕を自称しているのに黒幕ムーブメントだって一切起こさない。いやまぁ俺をここに連れてきたのは邪神さんにしても、全ての黒幕であるとはどうにも思えない性格をしていそうなので疑うこともあまりしていないが。


 粛々と探索をする俺を眺めて、時々少しだけ手を貸してくるその様子は完全に可愛い幼児なのである。


「あ?何だその顔は」

「何でもないです」


 そのような思考で邪神さんを見つめるとギッと睨まれる時もあるので自重はしている。睨むその顔は全然ショタじゃないです。



 気を取り直して、左側の扉の探索を始めた。


 左側は主に居住空間のようで、通路に入ってすぐの場所にもう一つ分岐があり、その先に司祭室があるようだった。

 曲がり角をスルーしてそのまま通路をも真っ直ぐ歩くと、その通路に沿っておそらく孤児やここで働いていた人たちの個人部屋が連なっていた。


 いくつか扉を開けて見てみたが、一人部屋か複数人部屋かの違いがあるだけでほとんど構造に差がなかったのでカットする。後々探索が必要になったら戻ってくるけれども。



 そして、突き当たりには倉庫の入り口があった。

 倉庫の中には、使われなかった椅子やベッド、お祈りの際に使われるのだろう道具など雑多にあった少し移動が大変である。


 ひとまず、カンテラのようなものと武器がわりとしてよくわからない棒のようなものがあったので拝借した。カンテラはこれから暗くなったら必要になるかもしれないし。棒のような物は警棒くらいの長さなので、とりあえず腰のベルトに引っ掛けて何かあったら警棒代わりに使おうと思っている。まぁ、今のところ一切使う気配はなさそうだが。


 そして、先ほど資料室で見つけた断片のもう一欠片があるならここか司祭室かと思ったが。


「倉庫、物が雑多すぎてペラ一枚の紙を見つけるのは至難の技だと思うのだが」


 とりあえず立ってる者は邪神でも使えという言葉があるので(誤用)、邪神さんと手分けして探していたら彼がそんな弱音を吐いていた。


「そもそも解けない暗号だったか……いやでも一枚目はあからさまにダミーブックに隠されていたから、もしかしたら隠されてそうなところにあるかもです」

「そうか……ん?」

「どうしました?」


 何か発見したのかもしれないため、彼の方に向かった。


「いや、ここだけ少し床の色が違うのでな」


 ちょいちょいとこちらを手招きしながら、何かがあるということを手で示している姿はかなり可愛らしかった。もちろんそれを言うと凄まれてしまうので表情には出さない。


 見てみると確かにそこだけ床の色がちょっと薄かった。大体ノートパソコンくらい大きさの四角形である。

 少しそこに手を当ててみると、色の薄いところの端の方に窪みがあることに気づいた。


「何をしているのだ?」

「ちょっと待っててくださいね」


 ふと思い当たることがあったので。

 雑多ながらもちゃんと何があるかは見ていたのだが、その中にハンドルのようなものがあったのがふと思い当たったのだ。ハンドルはどこかに取り付けて回すためのもので、高校生時代の体育の授業でバレーをやった時に、ネットのセッティングに使ったやつに似ていた。


「これを、こうして………おっ」

「ほお」


 窪みにハンドルを取り付けてくるくると回していると、カチリとした感覚があり、そのまま上に持ち上がった。

 案の定中には紙の断片があった。まぁこれが先ほどのもののピースであるとは限らないが。


 これは後ほどこねくり回して調べるとして、とりあえず倉庫の探索はここまでにすることにしたのだった。


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