89.子どものドー(ด)【後編】
ぬいぐるみのように破裂した男の腹から出てきたのは、薄緑の髪と瞳を持つ少女だった。
後部甲板にいるクマリーが心配そうに声をかける。
「あの……さっきの男の人はだいじょうぶなんでしょうか……っ」
「問題ねえっつうの」
見えない床で四つん這いになった少女が答える。
「さっきまであたしが腹ん中に入って操作していたのは、あたしのドーデック(ด)の力で作り出したぬいぐるみだかんな」
禿頭の男をかたちづくっていた皮と綿を見つめ、薄緑の髪の彼女が唱える。
「ポックローン」
すると飛散していたぬいぐるみの外側の皮や内部の綿が少女のまわりで渦巻き始めた。
ぬいぐるみの身につけていた青黒い上下や黒いブーツも破片に分解されて飛び回る。
ついで四つん這いをやめて両ひざをついた彼女のへそに、ぬいぐるみの皮と綿と服が吸い込まれていく。
少女は水着のようなノースリーブの白いトップスと紺のマイクロスカートに短いスパッツを着ているが、トップスとスカートのあいだには隙間があった。
へその下に、上に出っ張る赤い弧が刻まれている。
おそらく彼女の文字であるドーデック(ด)は下腹部に書かれており、大部分がスカートに隠れているのだろう。
そうやってぬいぐるみの残骸をすべて吸ったあと、少女は見えない床に立って両腕を天に伸ばした。
ポニーテールの髪はうなじに届く程度。
毛先は扇状に広がっている。
全体的に小柄であるものの、つり上がった目がおとなびた雰囲気を感じさせる。
両脚をおおうのは紺のニーハイソックス。しかし靴はないようだ。
そんな俺の視線に気づいたのか、彼女が右太ももの靴下を引っ張ってパチンと鳴らす。
「あー、この靴下の底は靴みたいに固くなってるから心配は要らねえぜ。あと、ぬいぐるみのなかにいるとき肌と服のあいだに綿が入ると気持ち悪いからこういう肌に張りつく格好してるだけで、別に水着みたいな服を着るのが趣味とかいうわけじゃねえからな」
「そうなのか……」
すでにドーデック(ด)の文字保有者であることが確定した彼女とまともに話したことはなかったが、その薄緑の髪と瞳は間違いなく図書館塔の大部屋で見た姿と合致する。
ともあれ俺たちは見えない床を蹴って船の後部甲板に戻る。
時間経過で回復した空の兵隊を呼び戻し、空気を固めて作った見えない床を消してもらった。
そのとき、左舷から船員とおぼしき髪の薄い初老の男性が現れた。
「……見たぞ。どういう仕組みかは分からんが、きさまら海の上でケンカしとったんか」
「申し訳ありませんでした」
俺も薄緑の髪の少女も彼に謝った。
船を直接傷つけなかったとはいえ、戦いの衝撃で多少船体は揺れただろう。
船員の誰かがそれに気づくのは当然である。
口止め料と迷惑料を兼ねて俺は船員に五百バーツ硬貨を渡した。薄緑の少女は百バーツ硬貨を、なぜかクマリーも十バーツ硬貨を差し出した。
だが船員の男性は硬貨を受け取ったあと、そのまま同じ金を俺たちに握らせた。
「勘違いすんな、返したんじゃない。口止め料と迷惑料は確かにしっかりいただいたぜ」
戸惑う俺たちに背を向け、船員が小さく笑う。
「おもしれえケンカだったから、それは見物料さ。おれが見たところケンカの価値は六百十バーツぽっきりだった。つってもわざわざてめえの財布をあけんのもめんどくせえ。んなわけで、ちょうど手もとにあった金で支払いを済ませたまでよ」
「感謝します」
去っていく男性に俺たちは手を合わせた。
* *
月明かりを受けながら、俺とクマリーと薄緑の少女が車座になる。
俺とクマリーに続いて少女があぐらの状態で自己紹介を済ませる。
「【ด】ドーデック・フルンフリン、つかさどる字は子どものドー。先に言っとくがあたしは髪の薄いおとなが大好きなんで、てめえみたいなやつはタイプじゃねえ」
少女――フルンフリンが同じくあぐらをかいた俺を見た。
「しっかしトータハーン(ท)……おまえ、ぬいぐるみの腹を破る前からあたしがなかにいることを分かってたな。いつから気づいてたんだよ」
「休憩室で俺が男の背後をとったとき、無理のある体勢になったにもかかわらず男は俺の手首からすぐに手を離さなかった。痛がるそぶりすら見せなかった。その時点で、男の肉体が実際のものじゃないことはすぐに分かった」
俺は船のわずかな揺れを感じながら言葉を続ける。
「さらに食い込んだ斧が動かなくなったことから、ただの着ぐるみのたぐいではないと推測できた。だったらファと協力している文字保有者の誰かが出した特別な人形ということになる。それも遠くから人形を操作しているわけじゃない。その場合、最初から客にまぎれて乗船しているはずだ。だが少ない乗客のなかに禿頭の男は確実にいなかった。印象に残りやすい見た目だから、いたら忘れるわけがない」
大柄の男の体格とはまったく違うフルンフリンとあらためて目を合わせる。
「ということは小柄で目立ちにくい誰かが乗船後に禿頭の男の姿を出現させたと考えるのが自然。そう仮定すると、男がいきなり俺たちの背後に現れたことにも説明がつく。おまけに不自然に出っ張った腹を見れば、何者かが男の体内に潜んで操作している状況を想像できる。普通なら精霊の力を借りない限りあり得ないことだが、文字保有者が関わっているなら話は別というわけだ」
「……どうやらケンカだけじゃなく、化かし合いでもあたしの負けのようだな」
フルンフリンが左右の足首を両手でつかみ、上体を前後させた。
俺から見て右前にいる彼女に俺は問う。
「君がファに協力して俺と戦ったのはどうしてなんだ、フルンフリン」
「あん? なんでんなこと教えなきゃなんねえんだ」
「もし悩みや問題をかかえていたら、俺にも力になれることがあるかもしれない」
「ねえっての。あたしがファに協力してんのは、友達だからだよ」
薄緑の視線を、フルンフリンがゆっくりと俺に向け返す。
「ファとあたしは養護施設で出会ったんだ」
おそらくフルンフリンが言っているのは、三年前ファを預かってくれた慈善団体の運営する施設だろう。
当時の俺はフルンフリンを見ていないが、さすがに施設の子どもたち一人一人と顔を合わせたわけではないので会っていなくても不思議はない。
そして彼女はクマリーにも視線をやりながら言葉を継いでいく。
「そんときあたしはほかのガキどもにいじめられてたんだよ。年のわりに体がちっちゃいからってさ。そんなあたしをファがかばってくれたんだ。しかもそのあと施設に来たスーンにファが文字を刻まれる流れになったんだけど、そこでファはスーンを説得してあたしにも文字を刻ませてくれたんだよ」
そういえばスーンはディアオの体を乗っ取っているときに「とくに精神や肉体が危機的状況にある者を優先的に探して文字保有者にしてやった」と言った。
(ファとフルンフリンもその例に漏れないということか)
「文字を体につけんのは痛かったが、おかげであたしはドーデック(ด)を手に入れていじめっこどもとオサラバできた。そのあともファはあたしと頻繁に会ってトラウマに悩むあたしをいろいろと励ましてくれた。ファのおかげであたしは生きてんだよ。そんなかけがえのない友達が困っているなら、なにかしようと思うのは当然じゃねえか」
続いてフルンフリンが新たなことわざを口にする。
「ほら、『เพื่อนกินหาง่ายเพื่อนตายหายาก(一緒に食事をする友達は見つけやすいがそれを超える友達は死ぬほど見つけにくい)』って言うだろ」
下腹部を左手でなでつつ、舌足らずの声に気持ちを込める。
「ファこそがあたしの『プアンターイ(大親友)』なんだよ。あたしらは『死ぬほど見つけにくい本当の友達』――いわば『死ん友』さ。だからあたしは死んでもファの力になりてえのよ」
「そうか。なら協力するのは当たり前だな」
「だろ? で、まずあたしはトータハーン・アーティットがどんな人間かを探ることにした。あんまりてめえのことは知らなかったからな。確かにファからもおまえのことは聞かされたが、『สิบปากว่าไม่เท่าตาเห็น(十人に聞くより自分の目で見ろ)』っつうしな。とりま、あたしの目でおまえをじかに見ようと思ったわけだ」
「戦ってみて、どうだった」
「思った以上に強えな、おまえ」
愉快そうに、足の横腹で甲板の床をたたく。
「むしろ殻のなかのカエルはあたしだったと分かったぜ。だがまだあたしに一回勝っただけじゃあ、おまえが腑抜けていないと断言することはできねえな」
「分かった。聞かせてくれてありがとう」
それから俺は左前で正座になっているクマリーのほうに視線を送ったあと、フルンフリンに頼む。
「すでにエーンから知らされていることだろうけど、もともと俺たちはクマリーの文字学習を進めようとしていた。だから今から君のドーデック(ด)をなぞらせてもらえないだろうか」
「いいぜ、てめえとの勝負の結果にかかわらずウォーウェーン・クマリーに文字を学んでもらう――というのはファ自身の意向でもあっからな」
「助かる」
ファのねらいはあくまで俺を変えることだ。
その事情にクマリーを巻き込むわけにはいかないとファも思っているのだろう。
俺は二人に背を向けて目をつむった。
フルンフリンがクマリーに気さくに話しかける。
「んなわけでクマリー、ちゃっちゃと学びな」
「ありがとうございます……っ」
「ごめんな、あたしガサツでさ、切り出しにくかったろ」
「いえ、これはクマリーの問題なんです」
「……ファがひでえこと言ったんなら、あたしからも謝っとくよ。すまなかったな」
ぎこちないクマリーの態度からフルンフリンもなにかを察したのだろうか。
続いて衣ずれのような音がかすかに聞こえた。
下腹部のดをクマリーに見せたものと思われる。
まず真ん中に時計回りで小さい円を書く。
次に丸の下側から左下に向かって線を引く。
そして緩く左に張り出す弧を作りながら上に進む。
丸の高さを超したあたりで、上に張り出す弧を引きながら右へと向かう。
あとは線をまっすぐ下ろし、右下でとめる。なおてっぺんにへこみがある場合はユアユのトータオ(ต)になるので注意が必要だ。
ともあれ、これでドーデック(ด)の文字が完成する。
「できましたっ、限りない感謝を捧げますっ、フルンフリンさんっ!」
船員や乗客の迷惑にならない程度の声でクマリーが興奮を示す。
やはり例によってドーデック(ด)を何度も宙に書いているのだろう。
ドーデックについてはルディ(ฤดี)とンゴットガーム(งดงาม)の名前を書く際に目にしているが、あのときは俺がクマリーを補助していた。
また、クマリーは人面ムカデとの戦いが終わりジャンク船で運んでもらうあいだにドーデックの字を含むジョットマーイ(จดหมาย)の名前も書かせてもらっている。
よってクマリーがドーデック(ด)と対面したのは初めてではない。
だが、こうしてその文字保有者からじかに教えてもらったことにより、今クマリーは正式にドーデックを学んだと言える。
「亀さんのトータオ(ต)の頭がへこんでいないバージョンなんですねっ。ドーデック(ด)はより渦巻きっぽくもあり、まさに吸い込まれそうな魅力にあふれた字ですっ!」
「なんかあたしまで照れちまうな」
フルンフリンが自身のポニーテールを右手ですく。もちろん俺は背を向けて目を閉じているが、音と雰囲気からそんな光景を自然に思い浮かべていた。
「それと、すでにイーガーには会ってるんだよな。イーガーのドーチャダー(ฎ)とあたしのドーデック(ด)は同じ音だから気ィつけんだぜ」
「貴重な情報、ありがとうですっ」
ただしドーデックはドーチャダーに比べて圧倒的に使用率が上である。
文字を学ぶ場合はドーチャダー(ฎ)よりも頻出するドーデック(ด)を優先的に覚えるべきと考える人も多い。
「それと……フルンフリンさんっ。よければお名前も書かせてください!」
「いいけど、おい。アーティット」
フルンフリンの手が俺の背中をつつく。
「もうあたしの服は戻したから、こっち向いていいぜ」
その言葉を受け、俺は目をあけて体の向きをもとに戻した。
ついでフルンフリンが自分の名前の書き方をクマリーに教える。
「使うのはセンセーのフォーファン(ฟ)と――」
「音からしてプリアさんのロールア(ร)とリアンゲさんのンゴーングー(ง)ですねっ」
「分かんのか、さてはてめえ……地頭いいな!」
「え、えへへ~。クマリー、やっぱり天才かなっ」
顔を赤らめてクマリーが甲板に右人差し指をすべらせる。
まずフォーファン(ฟ)をしるす。
次にロールア(ร)を書き、手をたたく。
「ここは短い『ウ』だから、クマリーの『ク(กุ)』と同じ『ティーンイアット(◌ุ) 』の出番ですね」
そう言ってロールアの右下にティーンイアットを追加したもの(รุ)を書く。
だがンゴーングーに移る前にフルンフリンが言う。
「そこなんだが、声の出し方を変えるために声調記号をつける必要がある」
「ってことは短い縦棒のマーイエーク(◌่)ですか?」
「ちょい違えな、あたしのフルンフリンって名前の場合、書き加える声調記号は『マーイトー(◌้)』って呼ばれるやつなんだ。マーイエークとは異なる声の出し方をあらわす」
フルンフリンはみずからクマリーの後ろに回り、その右手に自分の手をかぶせた。
「あたしと一緒に書いてみようか」
「は……はいっ」
まず字の真上で時計回りの小さな丸を書く。
そのあと丸の下から左下に向かって短い線を引っ張る。
続いてカーブをえがきながら右へと線を持ち上げ、丸のてっぺんと同程度の高さになったらとめる。
これで「マーイトー(◌้)」の声調記号は完成だ。
ル(รุ)という文字にマーイトーが加わったかたち(รุ้)が甲板に書かれたわけである。
地面ではないので跡はつかないが、確かにクマリーの指と目はその軌跡を覚えただろう。
「こ……これがマーイトー。覚えました。フルンフリンさん、何度も感謝します」
「よせよせ、仲間として当然だっつの」
俺を襲った刺客が話していると考えると、やや奇妙な口ぶりにも聞こえる。
「二回目のルにも同じ声調記号をつけなよ」
「了解です~」
さらにクマリーはンゴーングー(ง)を続けて「フルン(ฟรุ้ง)」と書き終えた。
そしてつぶやく。
「たぶん同じ子音字三つをくりかえすんですよね……」
またフォーファン(ฟ)とロールア(ร)を並べ、短い「イ」の音を示す「ピンイ(–ิ)」をロールアの上に置く。
それだけでなく、先ほどのフルンフリンの言ったとおりその上に「マーイトー(◌้)」を加える。
最後に二文字目のンゴーングーを書く。これで「フリン(ฟริ้ง)」の部分も完成だ。
すでに書いたぶんと合わせて「フルンフリン(ฟรุ้งฟริ้ง)」という名前ができあがったことになる。
「書けましたっ。口ずさみやすい音が軽快にくり返されていて何回も書きたくなる、並びの気持ちいいお名前ですねっ!」
「そ、そうかよ……っ」
ほおを紅潮させ、フルンフリンが目を伏せる。
「あと、あたしに対してはタメでいいぜ。なんか丁寧に話されると体がこそばゆくならあ。名前もあだ名で『フフ』って呼んでくれよ」
「じゃあそうする、フフちゃんっ。あらためてありがと~」
クマリーがフルンフリンの両手を取ってうれしそうにそれを振った。
(砕けた話し方をするのもヒマに続いて二人目か。こうやってクマリーも友達を増やしていくんだな)
ここで俺は上着の内ボケットの袋からチュアモーンの鐘のイヤリングを出してフルンフリンに手渡す。
フルンフリンは鐘を握り込んだあと、薄緑の瞳で俺をじっと見た。
「んなことされても、あたしはファを裏切らねえぞ」
「分かっているよ」
鐘の使い方を教え、俺は伝える。
「ファとは俺自身が決着をつける」
「そうか……ここで日和るようならファもおまえに憧れねえよな」
立ち上がったフルンフリンは俺たちを見下ろし、次のように続ける。
「ともあれファの戦いは始まった。あとは『หว่านพืชหวังผล(まいた作物が実をつけるのを期待する)』だけだ。アーティットとファ……果たしておまえらの関係は、どんな結末になんだろうな」
「わーんぷーとわんぽん……? そういえばフフちゃん」
クマリーが声をはずませ、フルンフリンの言葉に興味を示す。
「ずっと思ってたけどフフちゃんの言い回しってなんか独特でおもしろいねっ。いっぱい知性を感じるよ~」
「こりゃ昔の人の知恵だって。あたしはそれをありがたく脳みそに詰め込んでるだけさ。覚えんのもなかなか楽しいぜ。まさに――」
フルンフリンはクマリーにほほえみかけ、自分の頭を右手でたたく。
「スパーシット(ことわざ)は叡智だよ」
* *
船が西の陸地に着いてからフルンフリンは俺とクマリーに別れを告げた。
戦いを仕掛け、かつ俺がどういう人間かも分かったので目的は達成したとのことだ。
別れ際にフルンフリンは「ところであたしを人質にしねえの?」と聞いてきたが、最初からこちらにそんなつもりはない。
時間帯はまだ真夜中。
また二人きりになった俺とクマリーはひとまず宿を探すことにする。
その途中、暗い町中で騒いでいる男たちを見つけた。
酒場の前で空を指差している。
「おい……あれ、『グラハン』じゃねえか……?」
みんな、おそるおそる夜空を見上げている。
クマリーと俺も同じ場所に注目した。
確かに……大きなザルのようなものを両手に持った何者かが棒にまたがり、町の建物のはるか上空を飛んでいた。
月明かりが弱いのではっきりとは分からないが、そのザルは一対の楽器のようにも見える。
次回「90.チンのチョー(ฉ)【前編】」に続く!(5月2日(土)午後7時ごろ更新)
ด←これが「ドーデック」の文字。意味は「子どものドー」……真ん中から時計回りを連続させるように書くことを意識するといいかもしれませんね~。
今回出てきたタイ語の元々の意味は以下の通り
フルンフリン(ฟรุ้งฟริ้ง)→キラキラしている
デック(เด็ก)→子ども
ポックローン(ปกครอง)→支配する/「プーポックローン(ผู้ปกครอง)」で「保護者」という意味になります。
プアンギンハーンガーイプアンターイハーヤーク(เพื่อนกินหาง่ายเพื่อนตายหายาก)→直訳すると「食べる友達は見つけやすく死んだ友達は見つけにくい」になります。「表面的に都合のいい友達は多く作れるが利害を超えて互いを助け合える本当の友達はなかなか見つからない」といった意味だと思います。「プアンギン(เพื่อนกิน)」はいわゆる「ごはん友達」にも通じますが、おもしろいのは「プアンターイ(เพื่อนตาย)」という言葉。直訳すると「死んだ友達」なんですが、これは「大親友」をあらわす言葉らしいです。「死んだ友達」は普通いないからその連想で「めったにいない友達」になるのか、あるいは「共に死ねるほどの関係」をあらわしているのかは分かりませんが、とても興味深い言葉ですね~。
シップパークワーマイタオターヘン(สิบปากว่าไม่เท่าตาเห็น)→百聞は一見にしかず/直訳すれば「十の口は目で見ることと等価ではない」になります。
ワーンプートワンポン(หว่านพืชหวังผล)→直訳は「植物をまいて結果を期待する」です。行動には常に期待が伴うという意味のようです。
スパーシット(สุภาษิต)→ことわざ
グラハン(กระหัง)→両腕にザルを持って飛ぶ精霊




