添付資料:GIA本部寮 居住者向けマニュアル(抜粋・改訂第15版)
配布対象:GIA本部配属 全新人職員
発行部局:GIA本部施設管理局・居住区管理課
改訂日:アイオス暦1127年3月1日付
第一章:寮の基本構造と環境設定
・GIA本部の寮区画は第1〜第7居住層で構成され、それぞれの層は異なる環境設定がなされている。
例:第1層=標準地球型重力・酸素濃度、第4層=水棲種族対応、第7層=精神存在向け無形空間
・居住層の変更は申請制。変更には最低2週間の観察期間が必要。転属理由は明確に記述すること。
・各室には自己補正型気圧・温度調整機能が備え付けられているが、異常気象系存在が隣室に割り当てられた場合は干渉を受ける可能性がある。
第二章:生活・設備の使用規則
・寮内の食堂は各層ごとに1ヶ所、計7ヶ所。全エリア種族別・文化別調理ブロックに分離。
ただし第3層「融合食カフェテリア」では異種族共食が推奨されている。
・洗濯施設は各階に設置。物質変換・感情染み抜きモード付き洗濯機を使用のこと。
なお、記録に関わる衣服(例:血痕・呪詛付き)は専用棟に提出。
・風呂区画には、通常の水浴場に加え、以下の特殊沐浴区が存在する:
- 第α区:精神波洗浄槽(使用には許可証が必要)
- 第β区:記憶漂白温泉(使用は月2回まで)
第三章:防衛・緊急時対応
・夜間警備網は多層式結界+現実感反転シールドで構成されており、基本的に外部からの侵入は不可能。
ただし「存在を逆から数えたもの」や「自己を名乗らない者」には防衛網が反応しない場合がある。
・異常事態時には以下の手段で通報可能:
1. 赤鐘(寮内設置)
2. 壁の影に手を入れて“名前を呼ばれた感覚”を報告
3. 自室の鏡に「zərf」を3回書き、目を閉じる
・異常事態の例:
- 扉の位置が毎回変わる
- 部屋が昨日と“違う記憶”を持っている
- 同室者が突然別人になっている(通称“継ぎ変え”現象)
第四章:交友・倫理・記録保持
・恋愛関係や交流は原則自由だが、感情共鳴度が75%以上になると定期検査対象となる。
強すぎる情動は、記録改変・因果変動の原因となりうるため注意。
・日記・記録・夢の内容は職務評価に影響を与える可能性があります。
日常においても、記録者としての自覚を忘れずに。
・“過去を書き換えたくなったら、それは疲れている証拠です”
この合言葉は、職員が互いを見守るために使われます。
第五章:補足事項
・ペットの飼育は申請制。小型精霊・低級幻獣は申請不要(ただし職場持ち込み禁止)
・精神的健康に関する相談窓口は24時間利用可能。
対話型AIカウンセラー“ルム”が対応します。
ルムは会話内容を記録部とは共有しません。
・このマニュアルに違反した場合、記憶の再構築措置または存在階層の一時的降格が科される場合があります。
※このマニュアルはGIA記録閲覧者の皆様にも一部公開されています。
“見るだけで入庁した気分になれる”という意見も一部寄せられていますが、実際の生活は記録の10倍は混沌としています。




