なんか、ごめん
涼恵達は悪くないのにな……。
あと蓮、君はもう少し甘えるということを覚えようね……。
ヒロイン達が踊り終わり、一時的に危機は去った状態になる。
「はぁ……こんな感じになるのか……」
「参った……デスゲームの方がまだ終わりが見えるからよかったぞ……」
「ホント。エネミー達と戦っている方がまだよかった」
二人でそんな話をしながら食堂に向かうと、どうやら恵漣が朝食を作ってくれていたようだ。
……え?なぜ朝食?あの悪魔は朝っぱらからミッションを与えてきたからだよ畜生。覚えておけよクソ野郎が。
「蓮、お前口が悪くなってねぇか……?」
「涼恵、一応所長だから口に気を付けた方が……」
「あら、ごめんなさい」
「イライラしていたからつい」
このお嬢様達を怒らせてはいけない……。
それはそうと、蓮は朝食を作ろうとしてすでに準備されていることに驚く。
「朝ごはん出来てる!?」
「うちは料理が出来る人で当番制なんですよ。今日は私だったんです」
「恵漣さんはシェフだから腕は確かだよ」
佑夜の言葉に、蓮はキョトンとした後ダバーと涙を流した。
「れ、蓮!?どうした!?」
涼恵が慌てて尋ねると、
「朝食が準備されていることがこんなにうれしいことなんて……!」
「……………………」
このお嬢様、自分で作るのである。場合によっては全員分を。
「……今度からは俺達も作るようにするね……」
「うん……僕も頑張るよ……」
おいしいものをリーダーに食べさせようと心に誓った怪盗団達だった。
朝食も済ませ、啓と孝が皿を洗ってくれる。
「ここまでやってくれるとは……」
「……なんか、ごめん……」
涼恵達は何も悪くないはずなのに、ついつい謝ってしまった。




