第51章:迷宮の元凶と駄女神の降臨
第51章:迷宮の元凶と駄女神の降臨
三体の巨大なストーンゴーレムが放つ圧倒的な剛力によって、ギギギ……と軋み音を立てて左右へと開け放たれた神殿の大扉。
その隙間から溢れ出したのは、目も眩むような純白と黄金の極光、そして周囲の空間そのものを激しく歪ませるほどの、途方もない神聖魔力の奔流であった。
「ぐっ……! な、何という魔力だ……!」
ギルバートが大剣を両手で構え、吹き荒れる風圧に耐えながら目を細めた。
リアリスも風の障壁を咄嗟に展開し、弓を引き絞る。
「ギルマス、気をつけて! この奥にいるのは、今までの魔物とは次元が違うわ……! ダンジョンの最深部に封印されていた古代の神代魔獣かもしれない!」
二人が極度の緊張感に包まれる中、カロンは作業着の襟元を正し、光の奥へと足を踏み入れた。
大扉の向こうに広がっていたのは、白大理石の円柱が立ち並ぶ、神話の神殿の最奥部のような広大な円形広場であった。
天井は存在せず、見上げれば幻想的な星空のような魔力の光粒子が渦を巻いている。
そして、その広場の中央――宙に浮く豪奢な黄金の台座の上に、一人の女性が佇んでいた。
透き通るような輝きを放つ長い金髪。抜けるように白い肌。
天界の織物で仕立てられた純白のドレスを身にまとい、その背後には神々しい光の輪が浮かび上がっている。
手には、眩い雷光と神聖光をバチバチと放つ、身の丈を超える黄金の神槍が握られていた。
息を呑むほどに美しく、神々しい存在。
しかし――その顔を見た瞬間、カロンの眉がピクリと跳ね上がった。
(……ん? この、どこか締まりのない整った顔立ち……どこかで見たことがあるぞ)
前世の記憶。そして現世へ転生する際、白い空間で「お願いだからメリス教を助けてぇ〜!」と涙目で泣きついてきた、あの恩着せがましくもポンコツな女神の姿が、カロンの脳裏に鮮明に蘇った。
(……間違いない。駄女神メリスだ)
しかし、台座の上に立つメリスは、いつもの泣き虫な表情とは異なり、瞳を虚ろな金色に光らせ、冷徹な無表情のままカロンたちを見下ろしていた。
その身体からは、制御を失った高密度の神聖魔力がドロドロとした奔流となって溢れ出し、ダンジョン全体へ向けて「魔物暴走波」として垂れ流されている。
「…………」
メリスは無言のまま、手に持った黄金の神槍をスッとカロンめがけて構えた。
バチィッ!!
神槍の切っ先から放たれた目も眩むような神聖雷撃が、空間を切り裂いて一直線にカロンの眉間へと突き刺さるように迫る。
「カロン、危ないッ!!」
リアリスが悲鳴を上げ、ギルバートが大剣を前に突き出そうとした。
しかし――相手が神であろうと何であろうと、襲いかかってくる脅威に対して即座に最適な迎撃行動を取るのが、工学者カロンの冷徹な流儀であった。
「神聖属性の暴走エネルギー……。ならば、中和消滅には相反する闇属性の高周波パルスが最適解ですね」
カロンは一歩も引かず、右手を神槍の切っ先へと真っ直ぐに向けた。
先ほどの天使たちとの戦闘を経て、カロンの闇魔法スキルはすでにレベル3へと跳ね上がっていた。
「闇よ、光を呑み込み万物を侵蝕せよ――『シャドーブレア・レベル3』――五連超高速収束射出ッ!!」
シュパパパパパパッッ!!!
カロンの指先から、黒曜石のように漆黒の魔導槍が、まるでガトリングガンのごとき超連射で撃ち出された。
ドガガガガガアンッ!!
空間を切り裂いて飛来した神聖雷撃は、一発目の闇の槍によって正面から相殺・爆散。
そして二発目、三発目、四発目、五発目の闇の槍が、黄金の台座に立つメリスの足元、神槍の柄、そして展開されていた神聖結界の結節点へと寸分の狂いもなく正確に突き刺さった。
「キャアアアッ!?」
結界がガラスのように粉々に砕け散り、神槍を弾き飛ばされたメリスは、バランスを崩して台座から無様に転がり落ち、大理石の床の上をゴロゴロと転がっていった。
「容赦のない追加打撃(追撃)を行います。『シャドーブレア』――」
カロンがさらに指先を構え直す。
その横で、ギルバートとリアリスは完全に硬直し、大剣と弓を構えたまま白目を剥いていた。
(……な、女神……っぽい存在を、ドワーフが一瞬でボコボコにして転がした……!?)
(私たちの常識って、一体どこへ行っちゃったのかしら……)
二人はただただ、口を開けたままその凄惨な光景を眺めていることしかできなかった。
床の上に突っ伏していた金髪の女性は、頭を抱えながら「いたたたた……!」と情けない声を上げて身を起こした。
その瞳からは虚ろな光が消え去り、元の泣き虫そうな碧眼へと戻っていた。
「うう……頭がクラクラする……。わ、私、一体どうしたんだっけ……?」
ドレスの裾を払おうとするメリスを見下ろし、カロンは腕を組み、冷ややかな視線を浴びせながら容赦なく言い放った。
「どうしたんだっけ、ではありませんよ。あなたがこの洞窟の最深部で魔力を暴走させ、ダンジョン中のモンスターを狂乱させて、地上へスタンピードを引き起こそうとしていた張本人です。……挙句の果てに、助けに来た私に槍で襲いかかってくるとは何事ですか」
「ひっ……!?」
冷徹なドワーフの説教にビクッと肩を震わせたメリスは、パッと顔を上げ、カロンの顔を凝視した。
「あ、あれ……? カロン!? カロンじゃないの!」
メリスはポンと手を叩き、まるで近所の知り合いに道端で会ったかのような気軽さでヘラヘラと笑い始めた。
「ああ〜、思い出したわ! 最近、地上のルーセンの町がすっごく発展してて面白そうだったからさ! ほら、私の教会も大きくなったし、路面電車とか大学とかできたでしょ? だからね、ちょっと人間の姿に変身して、地上へお忍びで観光見学に行こうと思ったのよ!」
「……観光、ですか」
カロンの眉間の皺が一層深くなる。
「そうそう! それでね、天界から地上へ降りる時に、ちょっと座標計算をミスってこのダンジョンの最深部に落っこちちゃって……。人間の姿に魔力を圧縮しようとしたら、変身魔法の術式が暴走しちゃってさ! 自分の神聖魔力で頭がパーンってショートして、正気を失って暴れちゃったのよ! えへへ、テヘッ☆」
頭にてへぺろと手を当てるメリス。
どこをどう切り取っても、弁解の余地なき完全なる「駄女神」であった。
そのやり取りを、背後で息を呑んで見守っていたギルバートとリアリスが、恐る恐るカロンの背中をつついてきた。
「あ、あの……カロン殿? その……光り輝くドレスを着た、神々しい……というか、アホっぽい女性は、一体どなたなんですかい……?」
ギルバートが冷や汗をダラダラと流しながら尋ねる。
カロンは深いため息をつき、親指で床に座り込む金髪の美女を指差した。
「ああ、紹介します。私をこの世界へ転生させた張本人にして、慈愛と生産を司るメリス教の御神体――転生駄女神のメリスです」
「「えええええええええええええええっっっ!?!?!?」」
ギルバートとリアリスの絶叫が、神殿全体を激震させた。
リアリスが目を限界まで見開き、メリスの顔と神殿の装飾を交互に見比べる。
「う、嘘でしょ!? メリス教の教会に飾ってある白亜の聖女像と……顔も髪もスタイルも、完全に生き写しじゃないの!!」
ギルバートも頭を抱えてガクガクと震え出した。
「ば、馬鹿な……! 本物の女神様だとぉぉぉっ!? カロン殿、あんた女神様と知り合いだったのか!?」
「まあ……知り合いというか、腐れ縁というか、トラブルを持ち込んでくる厄介な元締めのようなものです」
カロンがあっさりと答えると、床から立ち上がったメリスが頬をぷくーっと膨らませて抗議してきた。
「ちょっとカロン! さっきから聞いてれば『駄女神』だの『厄介な元締め』だの、主神たる私に向かって失礼極まりないわよ! 私だって感謝してるんだからね! 教会を綺麗にしてくれて、孤児たちに勉強を教えてくれて――」
「ならば聞きますが」
カロンは冷徹な眼光で遮った。
「自分が観光したいという私利私欲のミスでダンジョンに落ち、魔力を暴走させてモンスターを狂乱させ、町を滅ぼしかける大混乱を引き起こした女神を、駄女神以外の何と呼べばいいのですか?」
「うぐっ……! そ、それは……その……」
メリスはぐうの音も出ず、目を白黒させて視線を泳がせた。
そして、カロンの作業着の裾を両手できゅっと掴み、ウルウルとした涙目で上目遣いに見つめてきた。
「ご、ごめんなさい……私が悪かったです……。だ、だからお願い! 地上へ連れて行って! 私、ルーセンの美味しいご飯が食べたいの! 学食のローストビーフが食べたいのぉ〜!」
(……こいつは本当に神なのか……?)
リアリスとギルバートは、あまりの情けなさに戦慄を覚えていた。
しかし、こうしてなし崩し的に――
【パーティーメンバーに『駄女神メリス』が加入しました。】
「……パ、パーティーメンバーに本物の女神がいる冒険者パーティって、歴史上の英雄譚でも聞いたことがないわよ……」
リアリスが遠い目をし、ギルバートも「あり得ねえ……胃が爆発しそうだ……」と力なく呟くばかりであった。
「反省しているなら、さっさと地上へ戻りましょう。車を森の入り口に待たせてありますからね」
カロンが言うと、メリスはパッと顔を輝かせて胸を張った。
「任せなさい! これでも私、女神だからね! 帰り道くらい一瞬で戻してあげるわ! ――『ディバイン・テレポート(神聖空間転送)』!」
パァァァァッ……!
メリスが指を鳴らした瞬間、周囲の空間が眩い黄金の光に包まれた。
フッ……と浮遊感を覚えた次の瞬間。
三人が立っていたのは、神殿の暗闇ではなく――木漏れ日が優しく差し込む、あの原生林の入り口であった。目の前には、カモフラージュネットを被せた銀色の電気自動車が静かに佇んでいる。
「うわっ……! 本当に一瞬で地上に戻ったわ……!」
リアリスが周囲の木々を見回して驚嘆の声を上げる。
洞窟の入り口からは、先ほどまで漂っていた禍々しい魔物の気配や獣の咆哮が綺麗さっぱり消え失せ、静かな森のせせらぎと鳥のさえずりだけが響いていた。
ギルバートが洞窟の奥を覗き込み、安堵の息を吐いた。
「……魔力の異常膨張が完全に収まってやがる。これで、スタンピードの危機は完全に消滅したな」
カロンがメリスに向き直ると、彼女は「ふふん、私の力にかかればこんなものよ!」と、反省の色など微塵も見せずにドヤ顔で胸を張っていた。
「……まったく、調子のいい神様だ」
カロンは苦笑しつつ、車のカモフラージュネットを外した。
「さて、ルーセンへ戻りましょう。……メリス様、町に入るにあたって一つ条件があります」
「なになに?」
「あなたのその『本物の女神であること』は、絶対に公の場では口外しないでください。余計な宗教的混乱を招きますからね。町では『カロンの古い知り合いの女性冒険者(魔法使い)』という設定で通してもらいます」
「え〜、神様として崇められたいのに〜」
「ダメです。言うことを聞かないなら、学食のローストビーフは抜きです」
「分かりました! 私はしがないフリーの魔法使いメリスです!」
あっさりとローストビーフに屈した駄女神を後部座席に乗せ、銀色の電気自動車は秋風を切り裂いてルーセンへの帰路を軽快に爆走していった。
時速六十キロの快調な走行により、わずか一時間足らずで車はルーセンの東門へと到着した。
東門の跳ね橋の前には、黄色い安全ヘルメットを被ったガース隊長と、数十名の東門警備兵たちが槍を構えて厳戒態勢を敷いていた。
銀色の電気自動車が滑り込んでくると、ガース隊長が弾かれたように駆け寄ってきた。
「カロン殿! ギルバート殿、リアリス殿! ご無事でしたか!」
ギルバートが助手席から顔を出し、豪快にサムズアップを突き立てた。
「おう、ガース! 森の洞窟の異変は、完全に元凶を叩き潰して解決したぜ! もうスタンピードの心配はねえ!」
「おおおおっ……!!」
東門の兵士たちから、地鳴りのような大歓声と拍手が巻き起こった。
「さすがはカロン殿とギルマスだ! たった三人で、数時間でスタンピードの芽を摘み取ってしまわれるとは……! 町を救ってくださり、心より感謝いたします!」
ガース隊長が深々と敬礼する横で、後部座席から金髪のメリスがひょっこりと顔を出した。
「えへへ、私もちょっとだけ手伝ったのよ〜」
ガース隊長はメリスの顔を見るなり、目を丸くして息を呑んだ。
「お、おお……? そちらの美しいお嬢さんは……? どこかで見覚えのあるような……」
「私の知り合いの冒険者で、メリスさんです。洞窟の奥で合流しました」
カロンが即座にフォローを入れると、ガース隊長は「おお、カロン殿のお知り合いでしたか! ようこそルーセンへ!」と快く迎え入れてくれた。
一行はそのまま中央通りの冒険者ギルド本部へと向かった。
スタンピード鎮圧の朗報はすでにギルド内にも伝わっており、カロンたちが館内に足を踏み入れた瞬間、待機していた大勢の冒険者たちから割れんばかりの拍手と指笛が鳴り響いた。
受付を抜け、最奥のギルドマスター執務室へ入ると、ギルバートはドカリと椅子に腰を下ろし、分厚い羊皮紙の特命完了報告書にサラサラと署名と捺印を行った。
「よし……これで『緊急特務クエスト・緑苔の洞窟スタンピード事前討伐』の正式完了処理は終わりだ。……そして、カロン殿」
ギルバートは引き出しの奥から、純白のプラチナに眩い七色の魔導光が刻印された、見たこともない最高峰のギルドプレートを取り出し、机の上にパシンと置いた。
そこには、カロンの名とともに、燦然と輝く『S』の文字が刻まれていた。
「受け取りな。『Sランク冒険者登録証』だ」
カロンは目を丸くし、慌てて両手を振った。
「ちょ、ちょっと待ってください、ギルバートさん! 私はしがない大学の学長兼職人ですよ? こないだAランクになったばかりなのに、Sランクなんて国家最高戦力の称号、絶対に要りません!」
必死に辞退しようとするカロンに対し、ギルバートは太い腕を組み、至極真っ当な正論を突きつけてきた。
「問答無用だ、カロン殿! よく考えてみろ。洞窟の魔物を水と雷で一網打尽にし、変異ミノタウロスをゴーレムでタコ殴りにし、アイスドラゴンを火炎連射で瞬殺し、伝説の蘇生魔法をサラッと使いこなし……挙句の果てに、『本物の女神をパーティーメンバーに従えている冒険者』が、Sランクじゃなくて何なんだよ!?」
「うっ……」
正論すぎてカロンは言葉に詰まった。
横からリアリスも腕を組んでジト目を向けてきた。
「そうよカロン。あの洞窟のモンスター、九割九分あんたが一人で片付けたじゃない。ギルドの査定基準から言っても、あんたをSランクに据え置かないと、世界の冒険者ギルドの権威が崩壊するわよ」
さらに後部で干し肉をかじっていた駄女神メリスまでもが、口をもぐもぐさせながら口を挟んできた。
「そうよカロン〜。私の使徒なんだから、Sランクくらい堂々と受け取りなさいよ〜」
「あなたに言われたくはありませんがね……」
逃げ場を完全に塞がれたカロンは、深くため息をつき、観念してプラチナのプレートを懐に収めた。
「……分かりました。お預かりします」
「よし! それと――今回のダンジョン探索で手に入れた全ドロップ品(ミノタウロスの特上霜降り肉、大量の大粒ルビー、氷の魔剣フロストブランド、怪魚ピラニアの群れ)は、すべてカロン殿の総取りだ。ギルドの手数料も一切引かねえ。好きに使ってくれ!」
「ありがとうございます。研究室の素材と学食の食材として有効活用させていただきます」
ギルドを出た頃には、ルーセンの街並みは柔らかな夕暮れの茜色に染まっていた。
カロンは、リアリスやギルバートと別れ、金髪の駄女神メリスを連れて自身のアパートへと戻ってきた。
一階の大食堂の扉を開けると、新型換気扇の静かな音とともに、食欲をそそる香ばしい匂いが漂ってきた。
「おかえりなさい、大家さん! 無事に帰ってきてくれてよかったよ!」
女将さんと娘が満面の笑顔で出迎えてくれる。
「ただいま戻りました、女将さん。……それと、今日から私の知り合いの女性が、うちのアパートの空き部屋にしばらく居候することになりましてね」
カロンが紹介すると、メリスはパッと両手を広げて愛想よく挨拶した。
「はじめまして、メリスです! ここのローストビーフがすっごく美味しいって聞いて来ました!」
女将さんはメリスの顔を見るなり、「まあまあ! なんて綺麗な娘さんだろう! 教会に飾ってある女神様にそっくりだねえ!」と目を細め、大歓迎してくれた。
その夜の大食堂では、カロンが無事に持ち帰った『ミノタウロスの特上霜降り肉』を使った、極上の厚切りビーフステーキがテーブルいっぱいに振る舞われた。
一口食べるなり、メリスは「んんん〜〜っ!! 美味しい〜〜っ!! 天界の神饌より百倍美味しいわ〜〜っ!!」と大粒の涙を流して狂喜乱舞し、山盛りのステーキとピラフを平らげていった。
留学生たちや教会の子供たちも加わり、新しく増えた賑やかな居候を囲んで、食堂にはいつまでも温かな笑い声が響き渡っていた。
宴がお開きとなり、メリスを二階の清潔な空き部屋へと案内した後、カロンは自室の浴室へと向かった。
蛇口を捻り、自慢の電気温水器から完璧な四十一・五度のお湯を張る。
湯船にゆっくりと肩まで浸かると、一日中駆け回った心地よい疲労感が、じんわりと温かいお湯の中に溶け出していった。
(スタンピードの未然阻止、意図せぬSランク冒険者への昇格、そして……まさかの駄女神の居候か)
湯船の縁に頭を預け、目を閉じる。
前世の中山教授の時代には想像もできなかった、波乱万丈で、しかし最高に愉快で温かな異世界の日常。
「……まあ、退屈しないことだけは確かだな」
カロンは至福のため息を漏らし、温まった体で柔らかなベッドへと潜り込むと、満ち足りた静寂の中で穏やかな眠りへと落ちていった。




