海の家
ということでね♡ これからラストに向けて盛り上がって行こう! の前にですねー、おーーい、そこのオーク族、豚野郎ども、ブヒブビ言ってるかぁ!!!!
クッソ小さくて、役に立たない、完全包装、コッ……、いや、あーーっと言う間に、コックさんだよー、まぁ、アレだ。文字で書いても面白くもなんともないかもしれないけれど、水着回だぞー
私たちは四人連れ立って、学園が調達してくれた馬車に揺られ三時間、なんつーか、臨海学校って感じ? 貸別荘風木造家屋モンフイユに到着した。モン=山、フイユ=葉、ひっくり返して読むとー、ま、それはいい。
ハイビスカスの赤、ハマユウの白、ハマナスの紫、これでもかっ! ってくらい海辺の花が咲き乱れてる。潮の香に混じってはいるものの、薔薇と同様、猫にはいつものごとくスメハラなんですけどねー
一応、研究施設という名前ではあるけれど、まぁ、ここは職員が遊びに来る場所なんだろね。
魔法のお陰で、人を雇わなくとも掃除が行き届き、部屋は清潔に保たれている。でも、メンドーなので、夜になったら、シズクの魔法で一旦寮に帰ろうということになった。とはいえ、バーベキュー用の食材は持ってきたよ? 当然だが花火もねー
で、水着はさ、なーーんと、王宮は、そりゃさ、女王様のいるところだからさ、四人のサイズに合わせて、オーダーで作ってもらったんですよ。
まー、特に私の場合、見た目は子供、バスト、ウエスト、ヒップはエロエロビ●チ、だかんなー、サイズダウンする魔法も入れておいてもらうことにした。
で、さー、迷ったのですよ。カッケー、お姉さん黒ビキニにするか、あえてお子様ロリロリ路線で行くか? まー、この顔立ちだからさー、黒ビキニなんてすると、むしろ逆効果でペドエロ漫画みたいじゃないですか?
なので、私は黒、光沢じゃないからなー、シズクが赤のワンピにした。いや、だから、シンプルなのがいいんだってm、こいつを入れるとお子様路線が際立ってヤバクない? と言ったのに、シズクの好みで胸とウエストにはフリル付き。
シズクはさー、ほどほどの胸なので、似合ってるのだけど、私の場合、サイズダウンの効果込みでも、谷間クッキリだし。やっぱ、コミックL●の世界からの離脱は無理だったようじゃな。
でも、ま、動画を公衆送信するわけでもなし、これはこれ、ネタでいいじゃん! と思うことにしよう。
で、ジュリエットの方、地球で言えば、彼女はアングロサクソン系なわけで、顔にはあどけなさが残るものの、体の方は、結構、「姉ちゃん、ええチチしてるやんけー」な感じ?
それでも無難にまとめたんでしょね。サンフラワーイエローのビキニ、チェーンメイルディテールって言うのかな? 凸凹生地のヤツ、ホルターネックでバックに結んで留めている。ボトムはサイド紐だけど、極端なハイカットは避けたと思われ。
で、ド迫力はなんと言ってもフレイですよ。トップはホルターネックでバックに結び留めは定番だよね。ボトムはハイカット、当然、黒、白すぎるエルフの肌とのコントラストは抜群、うーーん、胸のところのオーバルDデザインって、Di●selじゃね?
ねー、あの胸はなー、って私も裸になればすごいんだけど、自分のを触ってもなんともねー、だからさー、フレイのはちょっとプニプニしてみたい気にさせる。
そーしーてー!!
輝く太陽、白い砂、みんなで海へ! ってなった時に一つ問題発生! 足に親指がない私はビーチサンダル履けねぇぇぇー
黒い便所サンダルみたいなのが、モンフイユにあったので、借りて、みんなに遅れて走る、海に向かって走る。
柔らかくサラサラの砂はキュッキュッという音を立てた。バランスが悪いのは、もう気にしない! いけー、海に飛び込めぇぇ!!!
ザップン
って、あ、忘れてた、私、猫だった。なんだけどさ、猫が海を嫌うのは、祖先が砂漠の野生種だったため毛が濡れるのを嫌うってことなのよ。尻尾と耳以外は、ほぼ、ヒューマノイドの私に死角はない!
快適快適、水温もちょうどいい。しっかし、遠浅で眩いばかりの白い砂、プランクトンなどの微生物や不純物が少ないってことかな? あーー、魔法で浄化してるのかもね、すっごい、エメラルドグリーンなんですけど。
で、海の底を見回す、あーー、いたいた、あの青いの、ブダイだよね。
ズガッ
目の上のところをザックリ切ると、浮かんでくるよねー、新鮮なのをガブリ。うんめぇー、むぐ、むぐ、骨までバリバリ。ごちそうさまでした。
「ちょっ、スノウさん、何、生で食べてるのよー」
「この青いのと、黄色っぽくてコバルトの筋があって顔の長い大きいの、が美味しいですよ。何匹か獲ってバーベキューで焼きましょう!」
後者のハマフエフキは高級魚、後でバター焼きだなー
「フレイも魚なら食べれるんじゃない?」
「そやなー、肉でも脂身のないやつなら、何とかなるから、大丈夫やろ? 楽しみー」
一通り泳いで、って、みんな泳げるのね。まー、いいところのお嬢さんということは、護身術的に水泳も学んでいて当然か。シズクが何で泳げるんだ?
《日本で習ったの、体が覚えてたみたい》
私たちノマド転生者の記憶は古くなればなるほど消えていく。
魂に刻まれた記憶、すなわちアーカイブデータが脳という物理的な場所に展開される際、情報過多で前頭葉の機能低下を招来するのを防ぐセーフティーかな。
なんだけど、ま、よくできている。重要なスキルや情報だけはキッチリ覚えてるんだねー
みんなでワイワイやってバーベキューコンロを組み立て、魔法の火を放った頃。
「なーに、自分たちだけで楽しんでるのよ?」
「アレ? お姉様? 公務は」
「こーーんな楽しそうな日に、やってられないわよ」
「おーーい、スノウ、ひどいじゃないか! 俺たちを置いていくなんてさー」
「そう、そう、今日は、クロードに同意」
ジュスティーヌ、クロード、ダフィーネも参加って、連絡はシズクの深謀遠慮らしいのだが……。さらに盛り上がるバーベキュー大会。
肉、にく、ニク、魚、さかな、サカナ、野菜、やさい、ヤサイ、いや、玉ねぎだけは遠慮しとく、さらには、マシュマロ焼きーー!!!
ジュスティーヌが持参した醤油をかけたり、ソースだったり、思い思いの焼き方で、食べる、たべる、タベル。
やがてA星、B星が西の水平線を紅に染め日が落ちた。あーー、なんだか、楽しくて、楽しくて、とーっても楽しい一日が暮れていく。
さって、花火だねー、こちらの異世界には線香花火くらいのものしかないのだけれど、しゃがんで、蕾、牡丹、松葉、最後に菊となり散りゆく儚げな火をみんなで見つめる。
あーー、終わる、終わっちゃう。アレ、アレレ、私、泣いてる? なんで、どうして、拭っても拭っても止まらぬ涙。最後はシズクと抱き合って、嗚咽を漏らしてしまう。
「どうしたの?」
みんなの心配そうな顔。
「楽し過ぎるから、登り詰めたこれから先は、下るしかないと、知っているから」




