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第61話― 応えられなかった呼びかけ

ヴァルトロスの夜は、いつもより刺すような寒さとともに這い寄ってきた。


サーシャはエララの家の裏庭の木のベンチに彫像のように座り、冷たく手の届かない星々の広がりに目を据えていた。指先では、ミーシャのローブの切れ端がより合わされている――絶望の嵐に流されないよう彼女を繋ぎ止める、唯一の錨。濃紺の布は今やざらつき、ほつれているが、サーシャにとってそれは、かつて知っていた生活の最後の残滓だった。


ヴァルトロスの施設での屈辱的な失敗から三日が過ぎた。妹が今やロダニアの心臓部で囚われの身であると悟ってから三日。肉体の傷は塞がったかもしれないが、心臓の鼓動の一つ一つが、罪悪感を血流全体に送り出すポンプのように感じられる。


家は静まり返っていた。エララはとっくに眠りにつき、オリンは夕暮れとともに辞去していた。サーシャの連れは、木の葉を弄ぶ風の音と、闇の中で小さな嘲りのように聞こえる虫の声だけ。


彼女はポケットから緊急召喚のルーンを取り出した。小さな石の複雑な刻印が、月明かりの下で青白く光っている。


一度きりの使用。ヴェイロンが重い警告と共に託した、唯一の機会。「どうしても追い詰められたときにだけ使え」


サーシャは手のひらで石の重みを量った。明日、彼女はロダニアの国境を突破する――アウレリアンの法がもはや通用しない領域。彼女はそこで死ぬかもしれないとわかっている。このルーンは安全への切符になり得る。しかし、彼女の内なる壁を絶えず掻きむしるもう一つの名前があった。


ヴェイロンではない。王国軍でもない。


星なき夜の女帝。


サーシャには、その存在が神なのか守護者なのか、証拠はない。ただ、永遠の森での、絶対的な冷たさを放つ目をした紫の髪の女を覚えているだけだ。怪物たちに触れることすらなく破壊し、そして朝露のように消えた存在。


(もし彼女が、自分が残したものを本当に気にかけているなら)とサーシャは考えた。(もしかすると、私の声を聞いてくれるかもしれない)


サーシャは断固たる仕草で、緊急召喚のルーンをポケットにしまい直した。彼女に必要なのは、政治的な駆け引きに縛られた人間の助けではない。もっと原初的な何か。戦争の理を超越した何か。


サーシャは目を固く閉じた。彼女が知っている儀式はない。学んだ古代の呪文もない。ただ、打ち砕かれた姉からの祈りがあるだけだ。


「星なき夜の女帝…」


声はほとんど風の囁きのようで、自分自身でもほとんど聞こえないほどだった。


「あなたが本当は誰なのか、私にはわからない。あなたの目に、私たちのような人間がただの塵粒に過ぎないのかも、私にはわからない。でもミーシャは…私の妹は…あなたの力の欠片を宿している。奴らは彼女を誘拐した。ロダニアで、冷たい針や呪われた霊薬を彼女の血に注射している」


涙が目尻から滲み始め、落ちて足下の乾いた土を濡らした。


「私はもうすべてを試した。骨が砕けるまで戦った。息が尽きるまで潜入した。でも奴らは大きすぎる。私はただの、鈍った剣を持った普通の人間だ」


彼女は指の関節が白くなるまで、そのローブの切れ端を握りしめた。


「もし彼女の中のあなたの力の欠片に意味があるのなら…彼女を守ってください。私が迎えに行く、約束する。でも怖い…遅すぎるのが怖い」


サーシャは咽び泣いた。彼女の肩は夜の孤独の中で激しく震える。「頼む…」


瞬間、夜風が激しく吹き荒れた。気温が急激に下がり、サーシャの肌にひどく鳥肌が立つ。不自然な冷たい空気が庭を一掃する中、彼女の髪は荒れ狂うようになびいた。


サーシャは希望に満ちて目を開けた。彼女は左右を見回し、紫のシルエットや冷たい眼差しを探す。


しかし、何もなかった。


ただ、木々がより激しく揺れているだけ。ただ、星のちりばめられた空が沈黙を守り続けているだけ。静寂がすぐに戻り、まるで先ほどの風は残酷な自然の偶然に過ぎなかったかのようだった。


サーシャは待った。一分。五分。足が凍えて硬直するまで。


応えはない。奇跡の顕現もない。


彼女は深くうつむき、涙が手の中の青い布を濡らすに任せた。(たぶん彼女は、本当に気にかけていないんだ。たぶん私たちは、彼女が捨てた玩具に過ぎないんだ)


サーシャはそこに虚無の中に座り続け、やがて夜明けが東の地平線を黄金のオレンジ色で染め始めた。体は強張り、目は泣き腫らしていたが、魂の内側で何かが硬化する。彼女はゆっくりと立ち上がり、乱暴に涙を拭うと、ローブの切れ端を一番奥のポケットにしまい込んだ。


「誰も応えてはくれなかった」彼女は昇ったばかりの太陽に向かって囁いた。「でも、それで私が止まることはない」


---


ロダニアの地下施設で、ヴァルトロスから何千マイルも離れた場所で、ミーシャが突然目を覚ました。


胸の奥の何かが、もはやただ温かいだけではなかった。それは熱く脈打ち、疲れきった神経全体に鎮めるようなエネルギーの波を送っている。仄かな紫の輝きが囚人服の裏側に現れた。


彼女は声を聞かなかったが、胸の中を伝う、極めて強い感情の震えを感じ取った。純粋な悲しみ、溢れ出る絶望、そして咽び泣きの裏で燃え盛る決意。


(サーシャ)


ミーシャは、凍てつく独房の闇の中でかすかに微笑んだ。「まだそこにいるんだね。諦めてないんだね」


彼女は自分自身を抱きしめ、胸の鼓動が心臓と同じリズムを刻むのを感じた。(私も諦めないから、姉さん)


---


光の差さぬ永遠の森のダンジョンの奥深くで、フロスティーヌは氷の玉座の上で胡坐をかいていた。目は閉じられ、顔は冷たい大理石の彫刻のように美しい。


しかし、サーシャの呼びかけが霊的次元に響き渡ったとき、彼女の人差し指の先がわずかに動いた。ほんの小さな痙攣。彼女は目の前の空気に触れ、今や彼女の感覚領域に刻み込まれた名前からの振動を感じ取った。


サーシャ。


彼女は目を開けなかった。玉座からも動かなかった。彼女にとって、人間の時間は取るに足らない瞬きに過ぎない。しかし、指先の鼓動は、運命の糸が引かれたという信号を送っていた。


その呼びかけは聞かれた。そして、永遠の静寂の中で、女帝は介入すべき時を量り始めた。

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