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第51話― 東への道

太陽がゆっくりと空を這い上がり、アウレリアンの高い城壁から遠ざかり始めた二人の騎手に長い影を落としていた。


東へ延びる道はまっすぐで、黄ばみ始めた草原を切り裂くように続いている。風が乾いた土と、陽光に焼かれた草の残り香を運んでくる。地平線には、竜の山脈の峰々が傲然とそびえ立ち、鋭い巨大な牙のように見えた。


サーシャが先頭を進む。その背筋は硬く伸び、目は土の盛り上がりや藪の一つ一つを絶えず走査していた。城壁の外では、警戒こそが命綱だ。


その後ろで、ミーシャがより不安定なリズムで従う。手は馬の手綱を握っているが、思考は彼女の肋骨の裏側にある何かに集中していた。


そこでは、オリジン・フラグメントがゆっくりと脈打っている。痛みや熱ではなく、ただ無視できない存在感があった。まるで、時折独自のリズムを刻み始める、もう一つの心臓の鼓動のように。


今日、その鼓動は正常に感じられた。あまりにも正常すぎるほどに。


「飯は食ったのか」サーシャが振り返らずに尋ねた。


「食べたわ」ミーシャが短く答えた。


「乳は飯じゃないぞ、ミーシャ」


「山羊の乳よ。栄養価は高いわ」


サーシャは小さく鼻を鳴らした。「パンにはまだ手をつけていないな」


ミーシャは目をくるりと回した。「サーシャ姉さん、また小言が始まったわ」


「昨日、王様の前で倒れかけそうになったのは誰だ」


「あれは徹夜したからよ、姉さん。エネルギー貯蔵アーティファクトの文献を調べてたの。アルカニストたちはそれをオリジン・フラグメントって呼んでる。彼らはそれが安定してるって言うのよ」


サーシャは馬の速度を緩め、妹と並んだ。「まだその話か」


「誰にとって安定なのかしら」ミーシャはうつむきながら呟いた。「爆発前の爆弾みたいに安定してるのか、それとも石ころみたいに安定してるのか。私は感じ取れるのよ、姉さん。時々奇妙な温かさがあったり、気温とは関係ない冷たさがあったり。まるで、何かがそこで息をしているみたいに…でもそれは私の息じゃない」


「慣れたわ、姉さん。ただ、時々集中力の邪魔になるだけ」


サーシャはまっすぐ前を見据えた。その顎は固く引き締まる。


「私にはエネルギー理論もアルカニストの用語もわからない」とサーシャはようやく口を開いた。「だが、一つだけ確かなことがある。もしその中の物体がお前を傷つけようとしたら、そいつはまず私を越えていかねばならない」


ミーシャはほんの少し微笑んだ。門を出てから初めての笑みだった。「剣で概念エネルギーは斬れないわよ、姉さん」


「ならば、別の斬り方を探すまでだ」


ミーシャにとって、その単純な答えはそれだけで十分すぎるほどだった。


夕方近くになり、木々の影が長く伸び始めた頃、彼女たちは街道沿いにある古びた木造の宿に着いた。風に吹かれて、すり切れた看板が軋む。『古き国境の宿』。他に選択肢はなかった。次の宿場まではまだ半日の道のりだ。


「今夜はここに泊まる」とサーシャが決めた。


中に入ると、暖炉の火のおかげで宿は暖かな雰囲気に包まれていた。銀髪の老人が木のカウンター越しに、どこか無理に作ったような愛想笑いで彼女たちを迎えた。


他に客がいるのは一卓だけだった。暗い色のローブを着た男が、薄暗い隅の席で一人、スープをすすっている。フードは深く被せられ、顔は隠れていた。二人が入ってきても、男は顔を上げなかった。


サーシャは男の姿勢を観察した。肩幅は広く、食事中でも崩れていない。それは普通の商人の姿勢ではなかった。


「二人部屋を」とサーシャは簡潔に言った。


「三号室、二階だ」と宿の主人は真鍮の鍵を手渡しながら答えた。


ミーシャはすぐに二階へ上がったが、サーシャは階段の下で一瞬足を止めた。その目はローブの男の背中に向けられていた。男は依然として動かない。武装した見知らぬ二人組が入ってきたばかりの人物にしては、あまりにも静かすぎた。


夜は急速に更けていった。一階では、ローブの男はまだ微動だにしていなかった。


宿の主人が厨房で手を離せなくなった隙に、男はポケットから滑らかな黒い石を取り出した。石の表面には細かいルーン文字が刻まれている――通常、上級情報部員だけが所持する長距離通信機だ。


男はその石を握り締めた。表面で一度、鈍い赤い光が脈打つ。信号が送信された。


音もなく、男は石をしまい込み、立ち上がると、影のように滑るように宿から外へ消えた。


二階では、ミーシャが寝台の端に座っていた。無意識に手が自分の胸を押さえ、内側の鼓動を感じ取る。『安定してる』と彼女は心の中で呟いた。しかしその言葉は今や、警告のように響いた。


ドアが開く。サーシャが温かいスープの入った二つの椀を持って入ってきた。


「食べろ」


ミーシャはゆっくりとスープを口に運び始めた。しばらくして、彼女は小声で言った。「姉さん…私たち、誰かに尾けられてる気がしない?」


サーシャはすぐには答えなかった。軋む木の椅子に腰を下ろす。「ああ。私たちは王の親書を運び、オリジン・フラグメントの噂は貴族たちの間にも広がっている。監視の目がないほうがおかしい」


「もし彼らが、監視以上のことを望んでいたら?」


サーシャは鋭い目つきで妹を見つめた。「ならば相手をするまでだ。敵が仕掛けてくる前に、お前の恐怖心で奴らの問題を片付けさせてやるな」


ミーシャは頷いたが、視線はスープの椀に落としたままだった。彼女の胸の内で、フラグメントが一度だけ脈打つ――まるでサーシャの言葉に同意するかのように。


翌朝、二人は夜明けが地平線に触れる前に出発した。宿はすでに静まり返っており、昨夜のローブの男は跡形もなく消えていた。


男が使っていた席を通り過ぎる際、サーシャの鋭い目が、粗い木のテーブルの隙間に何かを捉えた。小さな赤い封蝋の破片――破られた手紙の封緘の残りだ。


サーシャはそれを拾い上げた。ほとんど読めない紋章の痕跡があったが、それがアウレリアンの紋章ではないことは確信できた。彼女は何も言わずにそれをポケットにしまった。


「どうしたの、姉さん?」ミーシャが尋ねた。


「何でもない。行くぞ」


二人が去った後、宿の主人はレジの引き出しを開けた。彼は困惑して眉をひそめた。ローブの男がスープを注文したのは覚えている。部屋の鍵を渡したのも覚えている。しかし、男がいつ代金を支払ったのか、その顔がどんなだったのか、まったく思い出せなかった。記憶はぼやけ、風に吹き消されたかのようだった。


東へ向かう街道を、彼女たちの馬はヴァルトロスを目指して駆け続ける。ミーシャは胸の中のフラグメントがより速く脈打つのを感じた。パニックではなく、警戒の鼓動だ。まるで内なる何かが、この外交の旅が狩りへと変わったことを知っているかのように。


チェス盤は、今まさに駒が並べられたばかりだった。

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