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第三十一話 勇者関連の事実発表

ゴンちゃんとヴァンちゃんに確認しておくべきことがあったのを思い出したので確認する。

周りに聞かれると不味い内容の為、念話だ。


紙 『ゴンちゃんとヴァンちゃん、確認しておきたいことがある。』


ゴンちゃん 『何かありましたか?』


ヴァンちゃん 『緊急性のある事項でしょうか?』


紙 『ああ。この世界の連中に話すべき内容では無いが、魔族だったお前らが知っているのかと思ってな。』


ゴンちゃん 『勇者召喚魔法陣に関してでしょうか?』


鋭いな。


紙 『そうだ。魔族の時に、どこまでの情報を星から貰った?』


ヴァンちゃん 『あの魔法陣が理由は不明ですが消滅したこと。魔法陣は、星が生み出した生命体が開発した物では無いことぐらいでしょうか?』


紙 『魔法陣をメソポ王国に授けた存在については、どの程度知っている?』


ゴンちゃん 『正体不明の存在としか。生物なのか精霊の様な存在なのか、良く分からないモノと。』


紙 『そうか。では教えておく。あれは、この世界の管理をしていた存在だ。屑王の寝室で、アホ王子をアクチノに殺させようとしたことは知っているか?』


ヴァンちゃん 『知っています。靄の様なものが現れて、剣が粉々になったと。あれは主様が行ったのでしょうか?』


紙 『違う。アレが勇者召喚魔法陣を人族に与えた存在だ。現状は、俺が吸収してしまっている。』


ゴンちゃん 『主様、世界を管理する存在と先ほど言われましたが、所謂”神”と呼ばれる存在でしょうか?』


紙 『まあ、そうだ。あれは生物などよりも高等な存在になる。この世界を管理する存在がいたように、俺の世界にも世界を管理する存在がいる。俺はその存在の仲間なんだよ。この世界を管理していた存在は、俺に吸収されて、既に消滅している。世界を管理する存在にも決まりがあってな、この世界を管理していた存在は決まりを破ったんだ。今は別の管理担当がいる。本来はお前らに教えるべきでは無いんだが、屑王や各国の権力者どもが勇者召喚魔法陣に関して、どこまで説明するかと思ってな。謎の存在をどう説明するか分からんが、言及するようなら、この世界の神よりも高位の神から遣わされたことを民衆に伝える必要があると考えた。俺は自分の世界の”神”から、問題を起こしたこの世界の調整をするように言われているんだよ。俺の世界の”神”は、この世界の”神”よりもずっと高位の存在だ。俺の力や能力の大きさで分かるだろう?俺はこの世界の現担当の”神”の仲間でもある。ああ、俺は”神”では無いぞ。家名は”紙”だがな。神と同等の力を持つ人間という妙な存在だ。』


ヴァンちゃん 『なるほど。権力者に渡した資料には、魔法陣を授けた存在については書かれていませんが、関係者は自分達の先祖が開発したモノではないことを知っていますからね。』


ゴンちゃん 『どこまで公表するかですが、恐らく心配する必要は無いかと。自分達で説明できない謎の存在から授けられた怪しい魔法陣を使用して、自分達を絶滅させる事態を招いたとなれば、権力者の立場は無くなります。暴動が起きても不思議はありません。それは避けるでしょう。禁忌としていたモノを使用したことが知れ渡れば、統治の正当性が無くなります。”神”が授けたと嘯く(うそぶく)かも知れませんが、それなら主様は自分の世界の神から、身勝手なことをしたこの世界を破壊するために遣わされたと言えば問題ありません。召喚勇者が強力な力を持つ存在なのは知られていますから、強力な力を持つ者達が住む世界の神の方が、立場が上なのは理解できるでしょう。』


紙 『そうだな。様子見で行くとしよう。あ、ゴンちゃんとヴァンちゃん、今教えたことは民衆に公表しなくて済むならば、他言無用だ。』


ゴンちゃんとヴァンちゃん 『分かっております。』


次元管理局関係の情報は、関係者以外は認識できない。ゴンちゃんとヴァンちゃんは、俺の神使になっているので、一時的に認識することが出来る。

星も認識することは不可能だ。この世界対応が終われば、従魔は解放するので、記憶にロックが掛かる。

俺が進んだ科学知識を閲覧できないのと同様にね。



◇◆◇◆◇◆



発表の時間だ。

処刑対象どもは後ろ手で縛られ、処刑を待っている。発表の邪魔にならないよう、猿轡も噛まされているな。


屑王から勇者関連の事実が発表され、民衆は絶望して嘆く者、権力者を非難する者様々だ。

心配していた”クリミナル”に関することは、公表されなかったので一安心だ。

分身から入ってくる情報だと、貴族領や他の国も同じだな。他の国では、同胞の子孫を間引いていたことで、メソポ王国同様の屑国家であることが民衆に暴露され、勇者に慈悲を求める声が悲鳴のように聞こえてくる。亜人国は他国と違い、静かに聞いているな。寿命の長い種族が多いから、ある程度の情報を知っていたのかもな。議会で情報共有はしていたようだし。

さて、出番だな。


紙 『ゴンちゃん、ヴァンちゃん。出番だ。転移するぞ。転移したら、変化を解いてくれ。』


ゴンちゃんとヴァンちゃん 『了解です。』


屑王が発表を行った建物の上空に二人と一緒に転移する。

変化を解いたゴンちゃんに乗り、魔法で声を拡声する。


紙 「聞け!屑どもよ。俺は召喚と言う名の人攫いにあった被害者だ。お前らの言う召喚勇者は、この俺だ。この国の王、人攫いの親玉だから、屑王と呼ぶぞ。屑王が公表した通りだ。この世界は俺の故国に侵略行為を行った。お前らを俺は許さない。俺や同胞を下等な異世界人として、奴隷扱いしたんだからな。俺は第一王女アクチノにハッキリ言われたぞ。先祖からのツケを払う時だ!俺は、この世界の者を虐殺する。魔族が襲ってきたのに冒険者ギルドもこの国の軍も王族も戦闘を放棄して、俺を巻き込んだ。知っている者も多いだろう?冒険者ギルドの連中を処罰したことを。召喚を直接行ったメソポ王国は、一人残らず皆殺しにしてやる。一月後お前らには呪いが発動する。どんな呪いかはお楽しみだ!逃げようが無駄だぞ。俺は何時でもお前らを殺せるからな。魔族対応に俺は協力しない。お前らが魔族に殺されるのを見物してやる。俺が乗っているドラゴンと飛んでいるワイバーンは俺の従魔だ。従魔はまだまだいるからな。俺に攻撃するなら、相手になるぞ!出来るならやってみろ!」


ゴンちゃん 「矮小なる者どもよ!我が主に歯向かうモノは、我が滅ぼす!我だけでも人の国など滅ぼすのは容易い!死の時まで震えて待つがよい!」


ヴァンちゃん 「我がワイバーンの軍勢は、主の為に人の国を蹂躙しようぞ。我らが毒で苦しみながら死ぬがよい!人を滅ぼすなど我らに掛かれば簡単なことよ。」


俺の皆殺し宣言とゴンちゃんとヴァンちゃんの滅ぼす発言で、民衆は絶望の声を上げている。慈悲を求める連中もいるな。

自分勝手なことをしたくせに、図々しい連中だ。

年貢の納め時なんだよ。時代劇の見せ場の様な感じにしたかったが、上手い演出が出来なかったな。

まあ、仕方がない。


紙 「屑どもよ、今日は罪人にツケを支払ってもらうぞ。先ずは、この国の第一王子だ。」


ゴンちゃんとヴァンちゃんが小さくなって、確保した処刑場所に降り立つ。二人には人に変化して貰う。


紙 「王子を出せ。」


兵士に命令して、アホ王子を前に出させる。処刑対象の猿轡は、悲鳴や苦痛を他の連中に聞かせるため、外させる。


アホ王子 「勇者殿、処刑は待ってくれ!お願いだ!我らは許されないことをしたのは事実だが、せめて弟達と別れの挨拶をさせて欲しい!」


身勝手な事を言い始めたな。今度は情に訴えてきたか。


紙 「人攫いに掛ける情けは無い。王妃ども、これを使って王子を処刑しろ。」


土属性の魔法でアホ王子を磔にする。武器データから槍を複製して、王妃二人に渡す。

槍はデータシート改変で呪いを付与してある。槍で傷つけられると苦しみながら血を吐いて死ぬ。

王妃の二人は俯いていたが、覚悟を決めたのか槍を構えた。


ドスッ!と言う感じで心臓付近に槍が突き刺さる。

漫画とかの”グサッ”とか”ザクッ”とかの擬音と違って、固い物がぶつかる様な鈍い音がした。


アホ王子 「ぐわあああああああああ!!」


突き刺さった槍が引き抜かれた瞬間、血が吹きだしてアホ王子が叫んだ。

暫く見ていると呪いの効果で血を吐いて死んだ。

土魔法を解除して、死体の首を刎ねる。さらし首にする台に持っていき、セットした。

王妃どもは座り込んでいる。放心状態だな。王族の癖に情けないぞ。槍は破棄して消してしまう。


紙 「次は、歴代勇者との契約を破った屑どもの処理だ。野盗に奴隷商、盗賊だな。数が多くて面倒だがゴンちゃんとヴァンちゃん、打ち合わせ通り殺ってくれ。」


ゴンちゃんとヴァンちゃん 「お任せ下さい!」


土属性の魔法で石柱を生み出し、処刑対象を拘束する。

ゴンちゃんとヴァンちゃんが毒爪で処理していく。今回使ったのは、首から下を腐食させる毒だ。処刑する演出用にデータシート改変で、二人が同じ処理ができるように設定したんだよ。


処刑対象の屑ども 「嫌だ!死にたくない!助けてくれ!やめろー!!!」


屑どもが逃げようともがいているが、淡々と処理される。

奴隷商や野盗どもが足から腐っていき、断末魔を上げる。


処刑対象の屑ども 「ぎゃあああああああああ!!!!」


屑どもが足から腐れ落ちてゆく。

腐るのに伴い、傷口が化膿すると嫌な臭いがするが、それと比較にならないほど酷い腐臭が周囲に充満する。設備工事屋だった時に、衛生設備(トイレなどの設備だ。)改修工事で汚水槽絡みで酷い目に遭ったことを思い出す。使用禁止にしていたトイレを使った馬鹿がいたんだよ。どうなったかは、読者さんの想像に任せる。説明しようと詳細を思い出すと怒りが爆発しそうだ。

しかし、くっせー!!失敗したな。見た目のインパクトを優先するんじゃなかった。風属性の魔法で臭いを自分の周りから取り除くが、多少残るな。臭いは絶賛発生中だから仕方無いか。

ボタッ、グチャと足や内臓が腐り落ちる、おぞましい光景に軍人(騎士団と魔導士団)や兵士、王族に民衆は悲鳴を上げる者、ゲロを吐く者等酷い状態だ。一部はパニックになって逃げ出している。


紙 「二人ともご苦労。しっかし、くせーな!首を回収して、さらし首にする。兵士どもも手伝え!」


処刑した連中の首をさらし首にする。


紙 「聞け!屑ども。今日はこいつらを処理したが、次はお前らだ!覚悟しておけよ。俺の顔を覚えておけ!お前らの命を刈り取る召喚勇者の顔をなぁ!見忘れたとは言わせんぞぉ。あはははははっ!!!」


俺と従魔以外は、怯えている。

お約束の悪役的な演出をしてみたが、俺は真面目なおっさんであり、芝居などしたことが無いから、この程度しかできん。俺が経験した仕事は地味で淡々とするものだし、派手な演出など出来んよ。死体の首をさらし首にしただけで勘弁して欲しい。あんなもの本来は触りたくないものだしね。肉にする獲物の解体とは違うんだし。

ネンドバーン以外の場所も反応は同じようだな。他国の場合は、同胞の子孫を間引いた連中を串刺しにしたよ。貴族や暗殺者どもだ。王家なども関わっていたが、こいつらは後で殺そうと思ってね。一度に殺さない方が効果ありそうだからさ。呪いもあるから、その内に死ぬし。奴隷絡みと合わせると人数が多かったのも理由だ。国の重鎮連中も混ざっていたし、処刑した効果はあったと思う。亜人国の連中は、勇者召喚魔法陣のある地下への扉の鍵の廃止に直接関わった連中とその子孫を処刑しただけで、人数が少なかったせいか、それほど騒ぎにならなかった。亜人種は勇者を裏切ることを反対していた連中も多かったからな。最終判断を下した機人も嫌々だったし。だが、行動には責任が伴う。情状酌量の余地はない。結果的に身勝手なことをしただけだからだ。

まあ、異世界人が恐怖の存在であることは認識できたようだから、良しとしよう。

今日はここまでだな。取り合えず環境整備は出来た。

次は王族の芸か。どんな芸をするのかね?


さて、ゴンちゃんとヴァンちゃん、他のワイバーンどもに酒でも与えて労うとしよう。

行動予定の打ち合わせも兼ねてだけど。

…俺も誰か労ってくれねーかな。これでも頑張ってるんだけど。

まあ、根神さんや神代さんだと何されるか分からないから、遠慮するけどね。

早く日本に戻りたいよ。まったく。



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