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第二十話 史実

書庫へ向かっているが、根神さんと調整すべきと思うことがあったので、神託通信をすることにした。

これは、根神さんとの念話の専用回線を持っていると思ってくれればOKだ。

神代さんの名刺と同じ物を根神さんもくれたので、それで通信出来るのだが、名刺を出して話せない場合もあることを想定して、回線を作ったんだよ。


紙 『根神さん、応答願います。創平です。』


根神 『どうしました?お待ちかねのハッスルタイムですか!?』


紙 『違いますって。王都に呪いをばら撒いたので、魔族対応の会合まで凌辱は止めようと思いまして。』


根神 『ええ~!!何でですか!』


紙 『根神さんが覗いているからです。』


根神 『私はこの世界の管理者ですよ!気にしないで、ハッスルしてください!』


紙 『それは冗談ですが、他国の連中も来るのに、女好きと思われるのも面倒ですから。懐柔策で女を使われるのも面倒ですし。あ、子供を使われて、情に訴えるとかもありそうですから、対策しておきますよ。女子供、老人を虐殺するのも恐怖を植え付けるのに効果ありそうですし。』


根神 『それはありますね。でも凌辱しても問題は無いですよ。メソポ王国では、行動の自由を保障させて、正式な書類にしましたから。人攫いに嫌がらせだって言えますしね。虐殺も効果はありますが、この世界は権力者も同じようなことしますからねぇ。民草相手は演出がいりますよ。貴族とかは、虐殺とか処刑すれば、結構効果がありますけど。』


紙 『権利は持っていても使いどころと言うのはあると思いますから。虐殺の演出は考えてますから、大丈夫です。それとメソポ王国で魔族対応が終わるまで生かしておくのは、第二王子と第三王子の予定でしたが、屑王に変更しようかと。そう言えば、アホ以外の王子どもはどうなってます?』


根神 『会合へ来る使者と一緒に向かってますね。後5日もすれば、ネンドバーンへ着きます。確かに、生かしておくのは、国王のが良いかもしれません。その方が混乱も少ないでしょうから、創平さんも行動しやすいでしょう。それに殺すのは、創平さんならいつでもできますしね。』


紙 『王子どもが、ネンドバーンに来るまで後5日ですか。では、行動準備をしておきますよ。王族に芸をさせる予定ですが、第二、第三王子に芸をさせるのは微妙ですね。まあ、王族全員が芸を披露するまで全員を生かしておくのも何ですから、順次処刑する方向で行動します。そう言えば、ネンドバーンって、距離的に人や亜人の活動域の中央になるんでしたっけ?この星は未開拓地がほとんどですけど。』


根神 『まあ、コウガー帝国は少し遠いですけど、街道は整備されていますから、移動時間は変わらないですね。例の移動手段もありますから。』


紙 『ああ、あれですか。ここにもいるんでしたね。後で案内させて、見ることにします。あ、そうだ!ここの地脈はどうします?』


根神 『それは調整しましたので大丈夫です。前回同様の期間で回復するようにしました。』


紙 『なるほど。あ、凌辱する件ですが、好みの女がいれば夜伽させますから、それで我慢してください。本当は、私は見られて興奮する性格では無いんですよ。根神さんも私に恥ずかしい行為をさせるんですから、神域に行った時に、根神さんの恥ずかしい姿を見せてくださいよ。』


根神 『え?私の恥ずかしい姿を見たいって…。創平さん、いやらしいですねぇ。さては、私のこと好きですね?私は美女なので、創平さんが好きなるのも分かりますけど。』


紙 『根神さん、自分のこと棚に上げて、いやらしいとか言っちゃいます?好きとか嫌いじゃないですよ。私だけ恥ずかしいのは、ずるいじゃないですか!まあ、根神さんは確かに美女ですから、嫌いでは無いですけど、サディスティックな傾向があるので、惚れてはいないですよ。折檻されましたし。』


根神 『えー。創平さんの恥ずかしい行為は、先輩に見られていると思いますけどねぇ。まあ、創平さんは真面目なので、私も嫌いではありませんが…。折檻位良いじゃないですか。神もストレスが溜まるんですよ!』


紙 『神代さんは、そんな細かい事までチェックできないって言ってましたよ。地球担当だけど、他の平行世界の管理もあるからって、言ってましたし。ストレスは分かりますけど、私で発散しないで下さい。』


根神 『ちっ。先輩に聞いていましたか。まあ、先輩は立場がだいぶ上ですからねぇ。娯楽で見るのは、プロの行為でしょう。』


今、”ちっ”って言ったぞ。良い性格してるな。この女神様は。


紙 『で、根神さん、御開帳してくれるんですか?あ、肝心な部分の修正は無しですからね!』


根神 『しょうがないですねぇ。じゃあ、演出を考えておきましょう。修正はしないですよ。これ、小説なので、肝心な部分の映像は、読者さんの想像任せですから。』


紙 『演出って、何するつもりですか?後、小説とか言わないの!』


根神 『何するって…。レディに言わせる気ですか?創平さん、困りますねぇ。折檻はしないので、心配無用です。』


紙 『お手柔らかにお願いしますよ。』


根神 『まあ、無茶なことはしませんから、安心してください。楽しむ方向で考えますから。あ、今回の魔族の出現ですが、パターンAです。』


紙 『パターンAですか。先行出現は、全域完了しました?』


根神 『ええ。大体200人規模の村が、各国で3~4か所殲滅されました。』


紙 『了解です。あ、魔族の魔石ですが、反応なしですか?結界から持ち出してますが…。』


根神 『創平さんの持っているマジックバッグや創平さんの特殊能力で保管していると例の性質を発揮しないので、首に下げるなどしてください。』


紙 『そうでした。忘れていたので、マジックバッグに入れてましたよ。じゃあ、紙変換で名刺サイズの厚紙にして、ネームホルダーに入れて首から下げますよ。(見た目が、オフィス街の勤め人みたいになるな。現業系のさ。俺、作業着だからね。)データシート改変で、魔族の魔石の性質を発揮するようにすれば良いですから。これなら、作業着の胸ポケットにも仕舞えますから、邪魔になりませんし。』


根神 『それで大丈夫ですね。地球の物は存在力の関係で、この世界の品より丈夫ですから、戦闘になっても問題無いですし。しばらくすれば、暗黒大陸に戻らないタイプの魔族などが寄ってくると思いますよ。普通の魔物は、冒険者に倒されると思います。王都の周辺は、それ程強い魔物いませんから。』


紙 『その辺も対策はしておきますよ。そう言えば、街の周辺は定期的に魔物を間引いているんでしたっけ?ネームホルダー程度の品を見られても大丈夫ですよね?』


魔族の出現パターンだが、メソポ王国の西側の国から出現するのが、パターンA。東側の国から出現するのが、パターンB。北側の国から出現するのが、パターンC。メソポ王国の南側は海だ。メソポ王国は、必ず最初に魔族が出現するようになっている。だから、魔族の攻撃周期では、メソポ王国と他1か国以上が同時攻撃を受ける。今回メソポ王国は南部が襲われている。本格攻撃は、南部の街だな。この辺は、見物する時に説明しようと思う。


根神 『まあ、地上での行動は創平さんにお任せしますので、自由にしてください。勇者召喚が危険と言う認識を与えればいいだけですから、方法はこだわりませんので。創平さんのアダルトな行為も出来れば見たいですけど…。ネームホルダー程度は大丈夫です。素材は違いますが、合成樹脂の知識をあの種族はある程度持ってますから、似たようなものは製造できますし。消滅した世界の残滓の遺跡から科学知識の資料などが出てるので。まあ、解読作業が進んでいないのと、工業力が高くないので、実験室で作るレベルと言う感じではありますけど。』


紙 『一応、凌辱はする予定ですから。でも期待しないで下さいよ?私はモテないおっさんですから、テクニックとか持っていないですからね。そう言うのを見たいなら、プロの映像作品を見てください。勇者召喚が危険だという認識を与えるのに、効果的と思う形で行動しますよ。遺跡って、例の高度な科学力を持っていた世界の残滓ですよね。あの世界の遺跡って増えました?あ、時間空いたら、神域に行きますね。行動予定の調整もありますし。』


根神 『分かりました。よろしくお願いします。遺跡は増えていないですね。結構、未発見ですし。遺跡が増えるのは、未発見遺跡からある程度知識を得てからでしょう。この星の性質上そんな感じですよ。』


根神さんと調整しながら移動していると、書庫へ着いた。

消滅した世界の残滓である遺跡に関しては、俺の行動とは基本的に関係無いので割愛する。必要な場合は、その時説明しよう。一応、遺跡は増えることがあるとだけ言っておこう。星の性質の関係でね。


紙 「ここが書庫か。」


アクチノ 「はい。一般図書と報告書などが収められています。魔導書など専門図書や資料は、専門部署で管理しています。財務記録なども別です。」


紙 「アクチノよ、随分素直だな。下等な異世界人に普通に対応しなくても良いんだぜ?」


アクチノ 「自分の無知を恥じています。勇者様と比べたら、この世界の者は矮小な存在であることを痛感しました。勇者様に無礼な行為をしてしまい、申し訳ありませんでした。」


紙 「反省しようが、お前らが人攫いをしたことは事実だからな。謝罪しようが許しはしない。覚悟しておけ。お前は、俺を奴隷にしようとしたんだからな。」


書庫へ入ると司書が何人かいるが、おっさんとおばさんだ。


紙 「司書の見習いっていないのか?」


トレモ 「人員は不足が出た場合に補充する形ですから、今はいません。それに、閲覧制限のある資料もあるので、司書は他の部署で働いた実績があり、信用を得た者がやっています。」


紙 「他の部署もそうなのか?」


騎士見習い 「騎士の場合、普通は貴族の子が見習いからなります。下級の騎士は、平民でも貴族や有力者の推薦を受けて、騎士団の入団試験を受けてなったりします。城にいる騎士は、貴族としての礼儀作法も必要なので、街の騎士団と違い貴族しかいません。」


魔導士見習い 「宮廷魔導士は、魔導士団と学院の職も兼任するので、他の部署より特殊だと思います。魔導士自体少ないですし、学院の成績優秀者が普通はなります。在野の高位魔導士をスカウトする時もありますが、彼らは宮仕えを嫌いますから…。」


メイド見習い 「メイドは人員が不足したら、募集する形です。」


メイド見習いは、平民なのでビクビクしているな。

あ、この世界の魔法は、修行した者以外は基本的に使えない。例外は、魔法適性が高い種族や魔物、魔族などが本能的に使用できたりする。人族は修行が必要だ。俺は、例外の部類だな。


紙 「メイド見習いよ、俺の前で身分は関係ない。ビクビクするな。他の者にも言っておく。お前らは、俺に隷属している。仕事の内容が違うだけで、立場は俺が上で、他の者は全員下だ。この国の身分は持ち出すな。そんなことをすれば、呪いで即座に死ぬからな。分かったな!」


全員が神妙な顔で頷く。

さて、次の予定行動だ。


紙 「おい!司書ども。俺がいる時は貸し切りだ。閲覧制限のある報告書なども確認する。」


司書どもがビクビクしながら、閲覧制限のある資料などを収めてある部屋の鍵を用意している。

俺のことは、知っているようだな。何人か殺したのも情報共有されているようだ。


紙 「修復作業をしている書籍などは、何がある?一般図書なら確認しないが。」


修復しているのは、一般図書以外は無いとのことだった。まあ、俺が確認しようと思っている資料があればいいので、無ければ持ってこさせよう。

書庫の広さはかなり広い。2階になっていて、蔵書量はかなり多いようだ。

実は、既に王都にある図書に関しては、データ保存済みだ。お面と俺は、データシート改変で、保存データの内容確認などを高速処理できるようにしている。データの差分チェックのようなことも可能だ。色々調整したので、かなり使いやすくなったと思う。クリミナルから、自我以外を引き継いで、能力が上がったし、情報処理はかなり楽になっている。

…自分の人外具合に加速度がついているような気がする。日本に戻ったら、特殊能力を抑えるようにしよう。問題を起こす前にね。

さて、内容をチェック済みの図書がある書庫まで、何故来たのかだが。


紙 「子供向けの本もあるようだな。英雄物語もよ。内容は、お前ら知っているか?」


司書が同行しているが、全員頷いている。この世界では、一般的なのだろう。

本は高価だが、貸本屋(貸し出すのは手書きの写本で、子供向けの御伽噺や簡単な薬草図鑑のような物しかない。本の紙の質も高くない。本屋の副業だ。)や図書館(両方とも利用に、結構な料金は取られるけど。)があるのは、神域で確認済みだ。教会や神殿で、読み書きや簡単な計算を教えていたりするようだし。

学校もあるが、貴族や商人の子供が学ぶ所で、貧乏人は通えない。


紙 「召喚勇者の物語もあるな。史実と違うのは、メイド見習い以外は知っているな?」


確認すると、メイド見習い以外が「はい。」と小さい声で答える。


紙 「平民は知らんようだな。メイド見習いよ、閲覧制限のある報告書を見せてやる。他の平民連中に内容を話してやれ。俺の同胞がどんな扱いを受けたかを。何故、俺がこの世界を許さないか理解できるだろう。」


閲覧制限のある召喚勇者関連の報告書を見せる。

古い物なので、言語理解の魔法を掛けてやる。今回分のみね。永続効果を持たせる必要無いし。報告書は共通語では無く、メソポ王国の言語で書かれているが、日本語で言う古文のような文章なので、知識が無いと読めない。


紙 「分かったか?俺や同胞は、召喚と言う人攫いにあったこと。御伽噺だと神に遣わされたとかなっていたな。(前に説明した坊さんとかモロだ。)異世界人は下等な生命体とされて、奴隷扱いされたこと。(奴隷兵は、人族もいるが亜人が主力だ。同胞は、奴隷兵の部隊にいた。いろんな理由でね。)各国と交わした契約を無視されたことなど、子供向けの本などに記述されている内容と全然違うだろう?他国にいる、召喚勇者の子孫が間引かれている事の報告書もあるな。この報告書は、内容が正確ではない。同胞の子孫を洗脳していることは、書いて無いし。この国も他国の情勢を調べているのか。まあ、交渉に使えるようなハッキリした証拠は、入手出来ていないようだが。」


司書は管理する関係で内容を知っていたようだが、王女も知らない事実があったようだ。

司書以外全員が驚いている。まあ、同胞の子孫が間引かれているとは、思わなかったんだろう。この手の情報は、交渉に使えるような状態でなければ、王族に報告せず、諜報部門で止めてるだろうからね。

証拠がない状態で交渉しても、相手に反論されて自分が不利になるし。


紙 「理解したか?俺が、この国やこの世界の者を虐殺すると言った理由を。お前らの先祖は、許されないことをした。お前らの先祖だけではない。今もこの世界の者は、恩人の子孫を罪もないのに間引いたりしている。覚悟することだ。俺は、この世界の者を許さない!」


そう言うと、全員が俯いてしまった。俺の行動理由が理解できたからだろう。

他は特に確認する必要が無かったので、書庫から出ようとしたら、閲覧制限のある図書が収めてある部屋の奥に、石板のような物があるのが目に付いた。


紙 「あの石板のような物は何だ?」


アクチノ 「あれは、鑑定の魔道具です。」


紙 「あれがそうか。」


神域の情報だと、この世界の元になった消滅した世界の残滓で、人や物から情報を読み取る”解析の魔法”が掛けてある物だ。鑑定の魔道具だけど、使われている魔法が”鑑定の魔法”では無いんだよね。鑑定の魔法は、星を一つの生命体として扱って、人や物の情報を星の記憶から照合する魔法なんだよ。星に存在するモノの情報は、星に記憶されているという理になっているんだ。魔法的にね。この辺は、摩訶不思議の力なので、俺も説明受けたけど良く分からない。科学世界の生命体に、不可思議パウァーを説明しろと言われても困るよ。まあ、便利だから、役に立てばいいんだよ!細かい事は、気にしないでおこう。


紙 「ま、必要無いな。」


…書庫から出たが、本来部外者の俺が知らないはずの情報を持っていることで、全員怯えたような目をしている。

まあ、怯えるのも無理はない。だが、俺が得体のしれない存在だと認識させるのは、成功したようだ。

それは置いておくとして、もうそろそろ昼飯の時間か。どうするかな?

取り合えず、食堂に行くか。案内役に食事させる必要もあるし。

俺は、メニューで食うか決めよう。

不味そうなら食わない。日本の物でもデータから出して食おう。

他の連中にはやらないけどね。

午後はどうするかな。


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