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仮題「力こそすべて」  作者: クラスペダ
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異世界とかクソだわ

何の脈絡もなく大自然に放り出された時、常識的な反応はどのようなものか考えたことがあるだろうか?


芸人であれば寝ている間にドッキリでサバンナに放り出されてもいいリアクションが出来るのかもしれないが、果たしてごく普通の一般人の僕に何を求めているのだろうか。


そもそも僕の記憶ではさっきまで普通に流行りのゲームをやっていた筈だし、何処ぞの小説の主人公よろしく謎の魔法陣だの突然光に飲み込まれるだの、空中に不自然に開いた穴だのトラックだのといった不思議現象とは一切遭遇していないのだ。


居眠りをする程眠かったわけでもなく、そもそも夢だという気配はこれっぽっちも存在しない。訳の解らなさにいっそ清々しさすら感じてしまうほどだ。


クーラーの効いた自室から一転して燦々と日光が降り注ぐ大平原にポツンと1人。周りを見渡してもしばらくは平坦な草原が続いているようだ。持ち物は無し、服装は部屋着に使っていたパーカーとゆったりしたズボン、靴無し。


もしかしなくても、これは非常にまずい事態なのでは無いだろうか?

























小一時間……は経っていないだろう、我慢を知らない現代の若者が訳のわからない状況を整理しつつ誰か来ないかと待っていた時間は状況に一切の変化が無いという結果をもたらした。


控えめに言って特に行動しなかったのは悪手であったのではないかという思考があるものの、正直裸足で草原を歩くとか勘弁してもらいたいところであった僕としては救助なり何なり何らかの人が通らないかなぁという期待を込め待機という選択肢を選んだのは仕方ないと言わせてもらいたい。


しかし食料も水も無く、おまけに文明を感じさせない場所で時間を浪費した事実に変わりはなく、強いて言えば危険な野生動物とかに襲われるようなハプニングも無かったことが唯一の成果だろうか?


とはいえ此処で何かを待っていたところで野垂れ死ぬ未来が見え始めているので、いかんせん行動をする必要がある訳で。せめてもの幸運は草が柔らかいクッションのようになっている上に土の質も良く、気をつけて歩けば怪我をせずに済みそうだという事だろうか?


周囲を見渡しても遠くに山が見えたり、森が見えたりこそするものの建物のようなものは見えず、とりあえずの目標として少し先にある小高い丘のような場所を目指すことにした僕はのんびりと歩き始めたのだった。




















さてここで突然ですが質問です。決して足回りの環境が良いと言えない中、何故僕は全力で走っているのでしょうか?


1.人里が見つかった喜びのあまり駆け出した。

2.突然運動がしたくなり何も考えずに走り出した。

3.走らなければ生き残れない。


正解は現在後ろから訳のわからない不思議生命体がうなり声とヨダレを口から漏らしつつ僕を追いかけている状況から察して欲しい。3だよ巫山戯んなこちとらインドア派の学生だぞザ・モンスターと言わんばかりに口が四方に開いて歯がぎっしり生えてる化け物と追いかけっことかどう考えてもあかん奴じゃねぇか。


どうみてもおかしな状況、情報化社会の中でも特に色々な情報がある日本で見たことも聞いたこともない生物。もしこれが流行りの異世界だとしたらクソすぎるだろ誰か助けて!!

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