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東方創生判  作者: オリーブ油
幻想郷の住人たち編
25/38

第二十五審 博麗神社へお詣りにの巻

夏休みのいつかに短編的なのを出そうと思うんです。

主役は創生判で出番のない図書館の娘です。

私、彼女に関しては大変気まずい気持ちがあるんですわ......。

『あの事件からしばらく経った。』

 時おりあの木を見に行くが動いている様子はない。あそこの門番が水やりをやってるらしいが、図書館の魔法使いが興味があるらしい。好きなようにしてくれ、そう言っておいたが観察をするとかでしばらくは、あのままにするんだろう。

 今日は週一の休みの日だ。そこで、前々から行こうと思っていたところに、でかけてみようかと思い、この世(オレら側から言えばあの世だが)に来たのだ。

「だから、赤と白の服着た巫女ちゃんを探してんのよ。どこに住んでるんだ?」

 適当に見つけた若い男に話を聞く。顔は知っていたし、オレも顔は知られたほうだから抵抗感は薄い。

「え〜っと......あの娘のことかなぁ?あの娘なら、ここからもっと奥の山の方に博麗神社っていうさびれた感じの神社が建っているんだ。めったに参拝しに行く人は見かけないけどな〜」

「......そうか、どうもな」

「ん......待てよ。僕のほうが年上だと思うんだけどな~......」

 地図を広げてみると山はいくつかある。その中でここの奥というと......。縮尺を開いた指の幅で測ってみると10kmくらいだろうか。

「人間の足だとどれくらいだかな?たしか、中学ん時の学校までの距離が2kmぐれーで歩いて25分くらいだったかな〜。雪降るまでチャリで通ってたしよくわかんね〜なぁ」

 大体2km/25分として、5倍すると......125分か。2時間てところか。歩いて2時間。どうだろう、これは交通機関の出番なのではないか?外の世界の話だが。

「面倒だな。よし、『アレ』やるか」

 体全体に生命エネルギーを与える。ここまでなら今までの能力だ。何も起こらない。

 しかし、新たに身につけた生命を組み換える力。この力を使う。

「動物は個別の進化を遂げてきた。だが、命までは変わらない。本質は同じもの!」

 腕の細胞を組み換える。それにともない、足も組み換える。

「鳥の羽、完成だぜ。うっひょ〜カックイイぜ!」

 他にも応用すればいろいろとできるんだろうか。

 羽をバタつかせてみると、少しフワッとした。全身も少し鳥類に近づけてある。体が軽いし、くちびるが固くなったような感じだ。

「うおおおおお!飛んだぜェッ!気いちイイイイイイ!イイハアアアアアア!」

 標高300、400、雲へぐんぐん近づいていく。見たか、外の世界のやつら共!この茨戸秀は!空を生活圏ににしたぞ!

 昔、鳥になりたいという本を読んだ。その時はどうも思わなかったが。しかし今なら、この気持ちよさ、すがすがしさ!テンション上がりっぱなしだぜ!

「あれ?オレは何をしようとしてたんだ......。......そうだ!巫女の家に行こうと思ってたんだ!」

 浮かれすぎてて、すっかり頭から抜けていた。鳥人間となっているからだろうか。頭は組み替えていないはずだが。

 そのことに気づけばあとは早い。神社まで飛んでいけばいいのだ。

「とうちゃ~く。ココらへんのどっかに神社があるはずだ。しかし......飛ぶのもケッコー疲れるな......。鳥も苦労してるってことか......」

 山道を歩いていると、静けさを独占している気分になる。この静寂は自分のものだ。そう思いたくなる。鳥の声もない、聞こえるのは自分の足音だけ。

 そう思っていた矢先、道が広くなり大きく開けた土地に出た。

「もしかすっと、あそこか?よく見えないが......。そうだこういう時こそ」

 目に手を当て、生命を組み換えた。猛禽類の瞳。それは、人間の限界視力でも到底追いつくことはできない視界なのだ。

「おおっ!スゲぇ!よく見えるし、目ん玉を別々に動かせるぜ!スゴいぞ!自分でやっておきながら変だけど」

 もう一度見ると、確かに鳥居らしきものは見える。間違いないあの建物だ。

「う、やっぱ自分の目のほうがいいな......。近くがわかりにくい」

 鳥は近くのものを見る必要はない。体が大きくなればなおさらだ。顕微鏡で倍率を少しずつ下げて見るように、遠くから近くへ視線を移すのだ。

「しかし、さびれてるの〜。幽霊も出てこないって雰囲気だぜ。白アリさんたちも住んでるな、こりゃあ」

 神社での手の洗い方を忘れた。まあ、いいか。口だけゆすごう。水分欲しかったし。

 2礼2拍手一礼だっけか?地方で違うんだっけか、願うこともないが。とりあえず恋愛成就ということにしておくか。映姫様と添い遂げられますように。手を叩いて鈴を鳴らす。

「珍しいわね。参拝客とは」

 やっと出てきたか。いなかったらどうしてやろうかと。

「よぉ、元気かい?暇だから来てやったぜ」

 霊夢はオレには気にも止めずあくびをしている。巫女っつうのはそんなに暇なもんなんだろうか。

「茨戸......秀だっけ?なんか用なの?」

「用なんかねぇ。お参りしに来ただけよ。結婚成就にね」

 霊夢はまるで嫌いなTV番組でも見るかのような目をしていた。

「うちはそういう恋が叶うとか、いい人に巡り会えるっていうとこじゃないの。ていうか、あなた何歳よ?結婚なんて考える時期?」

「今15だが?」

「15〜?じゃあ、私より年下になるじゃないの。生意気ね〜!」

「へぇー......。?そしたら霊夢ちゃん、君はいくつなんだ?」

「答える必要はない」

 そう言って、霊夢はほうきを手にとり掃除を始めた。この女があの弾幕を制定したとか映姫様がおっしゃっていたな。あと異変が起これば解決するのが博麗の巫女の仕事だとか。同じくらいの歳でここまでするなんて尊敬するぜ。

「そうだ。賽銭をまだ入れてなかったぜ」

 視線を感じた。誰だろうと思ったが、よく考えれば人は一人しかいなかった。

「おい、なんだ?なんで見るんだよ?」

「ん、いや、何でもないわ。気にしないで」

 財布を取り出そうとした時、異様な感覚を感じた。まさか......と思い即座に開けると、悪い予感が的中した。

「あー、あの〜......霊夢ちゃん?すっごく言いにくいだけどさー......。そのー...小銭がねぇーんだよぉー」

「チッ、シケてるわね〜。地獄の仕事って儲かんないの?」

「いや、それが金はあることはあんのよ。2円80銭」

 ドタアッ!

「いたた...2円!?」

“幻想郷ではいまだに物価や紙幣の価値が明治時代ぐらいのままだという。まだ銭や厘という円より小さい単位が出回っていた時代である。示すと1円=100銭=1厘となる。(ちなみにその時代の円といえば多少の上下はあっても今の時代での1万円以上の価値があったらしい。)“

「どっかで崩さねぇーとなー。じゃあな。また今度な!」

「ちょ、ちょっと待て!賽銭いれていけ!」

 後ろから服を引っ張られて立ち止まった。

「だから、今何か買って札を銭にしてくるから、それまで待ってろ!」

「お札でもいいから!早くよこしなさい!」

「おい、賽銭って銭て書くから硬貨をいれるんだろ?札は違うだろ!」

「いいのよ!ていうか、もう手渡しでいいから早く!」

 なんなんだこの巫女は!?そんなにまで金が欲しいのか?まあ、わかりやすくっていいが。

「まったく...じゃあ、ホラ5銭円札」

 “こちらの価値に合わせると、約5000〜8000円程度“

「こ...こんなに...いいの?ホントにもらっちゃうわよ?」

「まあ、ここんとこお前の仕事を奪ったから、迷惑料ってところなら妥当だろ。神社立て直すとか、おいしいものでも食べるとかするんだな」

 この巫女、5銭札をしばらく見つめている。こんな大金初めてもらった、って風な目だ。あるいはこの金をどこに隠しておこう...なんてことを考えているのかもしれない。

「じゃ、今度こそ失礼するぜ。じゃな」

「待って、ちょっとした話があるわ!」

「......話〜?」

 そう言われて、神社の奥へ半ば強引に連れて行かれた。神社の中というのには初めて入る。寺とかなら法事やらで入れるが神社というと話は変わる。中は神社の見た目よりもけっこうキレイだ。掃除もキチンとされている。

「あなた...今の全財産っていくら?」

「財産だと?ん〜とな〜......51円ぐれーだな。映姫様、危険手当が手厚くてよー」

「びっくりね...そんな資産家なわけね。そこでよ。私はお金をくれれば手伝ってあげる」

 おいおいおいおい。何をしゃべったんだコイツ。自分を売るって言ったのか?

「あんた...誰とも組まないとか言ってませんした?」

「これは組むんじゃないわ。金銭的な契約よ」

「オレはあんたに金を払って、あんたは受け取るかわりにオレと戦うと?という事かい?」

「騙し取ったりはしないわ。合法的な商売よ」

 条件付きで戦ってやる。金銭面はともかくだ。霊夢ちゃんは強い、契約社員でも戦力にはなる......。映姫様を護るのはオレの仕事だが、何が起こるかわからない時代だからな(轢かれて死んだ時も)。

「いいだろう......お前を雇おうじゃないか......。必要になったら呼ぶぜ。オレは誰かと戦った方が面白いんでね、んじゃ!」

「お金用意して待ってなさいよ!」

 とんでもねえ巫女だ。普通言うかあんな台詞をよ。味方が増えたからよし、と考えるべきか。いや、なんて奴を味方にしちまったんだと後悔するべきか?

 飛行しながら空を見ると、まだ日が高い。これから昼って時間帯か。

 これからどうするか?とりあえず、メシでも食べに行こうか。そう考えながら人里に降りた。昼時はどこも混み合っていて並ぶ気もしない。オレは行列はキライだ。そこまでして、ものを食べたり、買ったりしたいのだろうか。ここじゃないといけないって時はしぶしぶ待つが、気に触る。

 どこかに空いてる店ぐらいあるだろうと思い、裏を探して歩くことにした。

「隠れ家的な感じの店......どっかにねぇーかなー」

 道行く人はみな同じような顔をしている。つまらなそうな顔じゃなく、幻想郷に住むもの特有の顔つきをしている。伝わらないかもしれないが、その通りなのだ。

「おっ?あんじゃん、空いてる店が!ここにき〜めた!」

「いらっしゃい!こんな目立たないところによく来たね!」

 自虐的な店だな。嫌いじゃないぜ。まぁ確かに客も金髪の娘が1人しかいないし......。何?金髪!?

「あー!茨戸じゃん!お久しぶりだぜ!」

「君...か...。霧雨魔理沙」

え〜とですね、2年ぐらい前まで私の中で

映姫様とパチュリーさんが2TOPだったんです。

しかし、私が映姫様に嫁宣言したことにより、パチュリーさんは2位に落ちたわけなんです。

それ以来、私はパチュリーさんを元嫁、映姫様が嫁となっているんです。

気まずい気まずい気まずい気まずい気まずい気まずい気まずい

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