第二十一審 すべてが岩になるの巻
たまにオリジナルストーリー書くとやる気でますね
紅魔館メンバーだとパチェが好きです
諸事情により出てきてないですが......
「これが弾幕というものか。自分が生きていた時には無かったな」
飛ばされた弾幕を避けながら、男は物珍しそうに見ている。死んだのが60年近く前
で弾幕が作られたのは10年程前とか聞いているが。
「興味があるならくらって確かめな。その方がこちらとしても楽だし助かる」
「所詮はごっこ遊びだと聞いてはいたが、矢くらいの威力はあるようだ。だが、近づかなければなんてことはない」
そういうと男は距離をとり始めた。遠距離となると弾幕は威力は弱まり、避けやすくもなる。圧倒的に不利になる。それに、奴の能力の底がまだわからない。
「どこへ逃げる気だい?戦うなら、こっちに来な!」
「嫌なら追ってきなよ!捕まえられるわけないがな!」
物が多いからわかりにくいが、大体75mといったところか。飛び道具は無い。状況が悪すぎる。とりあえず何発か撃ち続けるか?
「......空君、アタイの2m前。そこに構えて」
「どうするつもりだ。威嚇射撃か?」
「あ、そっか。アタイの能力教えてなかったね」
突如死神の前に男が出現した。あっけに取られながらもとっさに弾幕を放ち頭に命中させた。
「ブギッ!なんだぁっ!俺はあんなに離れていたのに!」
「アタイは距離を操れる。2地点の間を自由にできる。さあ、早いとこ自首しな。この鎌で切り刻まれて、三途に流されたくなかったらね」
地獄の死神の中でも高い戦闘能力を持つ、小野塚小町。仕事さえちゃんとすれば幹部にもなれる強さとか聞いていたが......。想定外の強さだ。
「その鎌...その能力...お前死神だな?お前に恨みはないが、俺は死神が大嫌いだ!畜生ッー!お前は絶対粉になるまで砕いてやるぅ!」
突然男が殴りかかってきた。
「ビリビリきたよ。この鎌結構もろいんだから、大事に扱ってくれ」
「死神!鎌を捨てろ!鎌が石になる!持っている手も石になっていくぞ!」
すぐに鎌は捨てたが遅かった。指先から段々と灰色になっていった。
「まいったな......痛くないけど指が動かないね」
「触ったすべてを石にする......。そしてそこに触れたものすべてが石になるのだ......。まだ表面だけだがいずれ筋肉も血管をも石つかせるのだ!」
まずい、早くあいつを倒さなくては。死神が固められちまう。片腕ぐらいならあの閻魔馬鹿(茨戸)がなんとかできる。あいつと早く合流しなくては......。
「下がれ死神。こいつは俺1人で十分だ。どうかして閻魔と連絡をとれ。動けなくなる前にな」
返事をしてから手をかばいながら歩き出した。
「女を逃がす気か?ケガをしている女を1人にするとは、残酷な男だ。どのみちこの部屋からお前らは逃げられないがな」
「残酷というのは違うな。足手まといは1人にしたほうが楽なんだ。あの女は一応上司だ。そうは思ったことは無いがね」
「お前のほうが厄介に思える。あの女はあと10分程度で石像になる。そうなってから砕けばいいからな。お前を早くブッ壊してやる!」
空気を固めて拳を弾いた。見えなかった空気が石化し始め、地面に落ちる。その一瞬、空気を矢のように固め放つ。
「見えない矢だ。全14発体に受けなッ!」
全弾命中、ハラワタの傷は小さくないはずだ。
「しゃべってるともうその体で食事ができなくなる。おとなしく投降しろ」
「うぐああ!てめぇええよくもおおお、こんなにしやがって......フヘヘヘヘヘヘ!」
男が笑い出した。すこぶる不気味な笑いだった。次に自分の手で傷口を触りだした。触った箇所は石になりつつある。
「お、お前何してんだ!?」
一瞬だったが自分が怯えていることがわかった。声がわずかに震えている。
「決めた!お前は石にしてそのまま墓標にしてやるううううううッ!フハハフハハハハヘヘヘヘ!」
知れば知るほど気持ちの悪いやつだ。こんな男に自分が恐怖してるなんて、恥以外の何物でもない。
ちらりと顔から矢をブチ込んだ辺りを見て驚愕した。傷が無かったのだ。
「バカな!いつ治したんだ!?」
「ヘヘへへへへはははははははは!しいいいいねえええええ!!」
聞こえちゃいない。一種のトランス状態というやつか?
能力もこれに影響されてんのか、さっきよりパワーアップしている。
「こいつ!なんて能力だ!天井まで石に!触れてないのに近くにいるだけで!」
「俺はすべて無機物に変えられる!燃えさかる炎も電光石火の雷も!」
攻撃しようとすればするほどに体が固まる!ぶっ壊れ能力だ!出てくる世界が違うぞ、こんなやつ!
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〜茨戸&映姫サイド〜
「見つからないっスねぇ。本当にここにいるんスか?」
「それは間違いありません。無理もないです。広い屋敷ですからね」
愚痴をこぼしながら次のドアを開ける。
「この部屋は武器倉庫みたいですね。物騒な部屋です」
「武器っスか。そういえば映姫様は武器みたいなものあるんですか?」
「私には悔悟の棒があります」
悔悟の棒というのは映姫様の持っているしゃくみたいなものだ。罪状を書き記し、罪人に叩くと罪の重さがその身にふりかかる。当然棒の重さも増えるわけで、当然使用者の力も必要になる。ひょっとすると、映姫様は結構力持ちなのかもしれない。幻想郷よ、これがギャップ萌えだ。
「ま、せっかくの武器は使わなくっちゃね。もらっとくぜ」
棚から使えそうな武器を引っ張り出す。爆発物危険の張り紙がついている箱を開けると、ダイナマイトがあった。これは利用できる。何十本か持っておこう。
「み......見つけ......た。四季様......」
廊下から死にそうな声が聞こえ、すぐそこに小町さんが壁に寄りかかっていた。その体は岩のようになっている。
「小町!いったいどうしたんですか!?」
「目標を発見しました......。あの男はものを石にする能力を持っています。ウッカリ触るとこうなります......」
「石に......。小町さん、大丈夫か?」
「少しずつ体が......動か...なくなってきている。ヤバすぎる能力だよ......。今、空君が3階で戦ってる。早く、助けに行ってあげてくれ......。アタイはここまでだ。伝えたよ......」
小町さんの石化が顔まで進んでいき、動かなくなった。
「小町!しっかりしなさい!小町!」
「映姫様、小町さんは大丈夫、生きてます。命は感じる。石化して仮死状態になってるようですね。能力が解除されれば治ると思いますよ」
「急ぎますよ、茨戸!」
「仰せのままに!」
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~雁来サイド~
「く......が......」
苦しみの声も出せない。あいつの能力からは避けられなかった。攻撃でダメージは度々あたえられるが、すぐに無かったことになる。勝ち目がない......。
「これで落ち着けるよ。まあ、石になっても死ぬわけじゃない。解こうと思えばいつでも解くことはできる。希望はあるよ」
なめきってやがる。こいつに何もできず地面に這いつくばっている自分にも腹が立つ。下半身は完全に石になっているし、右腕も表面が変化済みだ。顔の表情さえ変えられない。上半身も500円玉位の穴を開けられた。内臓も時間の問題だ
かろうじて左腕はまぬがれている。これで何とかするしか無い。
「......い、いい気になってんじゃねぇぞ......。お前はもう、地獄にもいけなくなる......」
「まだ毒を吐けるか。歩けもしねぇくせによ!」
頬に男の足を叩きこまれた。1発、2発はない。もう一桁はある。石になっていた部分からは破片が、生身の部分は鮮血が溢れ出る。
ゆっくりと手を足に伸ばし精一杯掴んだ。
「この手は最後の抵抗か。無力なものよ。この手は血で真っ赤にして骨をむき出しにしてから石にしてやるぞ、覚悟はいいなああああああ!」
「覚悟するのは...テメェの方だぜ......。このミミズ以下野郎が!」
空気をクッションのように固め、飛び上がった。そのまま空中で男の口に手を突っ込んだ。
「20分の1、圧縮空気だ......。肺が吹き飛ぶぞ......」
ドォォオッッゴオオオオオオオン!!!
ほこりを被っていた物が天井や壁に叩きつけられていく音が聞こえる。意識が薄く、軽くなっていく。もう両眼も石になっている。脳もすぐに眼と同じようになるだろう。さっきの衝撃でいくつも体が欠けた。もう、あの短気な野郎を倒すしか生き残る方法はない。
「(任せた......ぞ。夫妻達......。)」
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「......く、この......死に損ないが......。派手にやってくれたな......。だが、同時にお前も力尽きたようだ......。それじゃあ、早速テメエをぉぉぉ墓石にしてやるぞぉぉぉ!!」
「ようやく見つけたぜ、腐れ脱獄犯!」
鋼鉄球を射出、直撃、命中。野郎はその場に倒れこんだ。
「ようやく...ご対面ですね。黒麻明」
「理解したぜ、お前の能力。おそらく雁来が組み立てたんだろう廊下に置かれてた石でな。まだ途中だったがオレが完成させた。そしたら、ファンタスティック!あのナイフメイドじゃないよ」
「能力持ちだとは知りませんでしたよ。しかし、あなたはいままでよりも過酷な地獄に落ちます。いいえ、ハッキリ言います。あなたを地獄に落とします」
「ま......まだいやがったな!お前らもさっきのやつのようにしてやる!!特にその閻魔はなああああ!」
最近週一の月曜に投稿がベースになってきてるんですが
これくらいのほうがいいんですかね?
週二のほうがいいですか?




