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東方創生判  作者: オリーブ油
雁来登場編
12/38

第十二審 ウナギは巡り合わせるの巻

この前アクセス解析で遊んでたら4話が投稿されたとき

の日が一番読者が多かったんです。4話はスカーレット姉妹が登場したとこ

ろでした。どうしてなのか

りゆうはわかりませんが多分みなさんの愛の現れだと思います。何か

この小説を書き始めてから東方のことをもっと知れたような気がする

んです。でも

どういうわけか紅魔館あたりが一番伸びてるんです。

もしかするとまた紅魔館の話を書くかも。そういえば少し話かわりますが当初

めーりんは4話で喋らせない予定でした。

「やっときたか、茨戸。閻魔はどうした?」

「仕事だから、3人で行けってさ」

「まあ、しょうがないか。四季様はいそがしいから」

「チックショー!残念だな~。仕事ぐらいあとでやればいいのにな~っ!」

「でも、四季様のそういうところが好きなんでしょ?」

「......ん~いや、その通りなんだけどよ~ッ!」

 やっぱり、小町さんはすべてをわかっているような気がする。それともさっき、イジった仕返しか?そんなことを考えながら屋台に向かう小町さんに付いて行った。ここらへんに屋台がうろついているはずだから、歩いていけば見つかるだろうということらしい。

「アレか?灯りが見えるぜ」

「お、やっと見つかったね」

 昔ながらのラーメン屋とかそんな雰囲気の屋台である。時代の流れで屋台はとんと見なくなった。15年しか生きていない自分が言うのも変だが。

「やあ、ミスティア。新入りを連れた来た。私、とりあえずお酒」

「どーもー!おじゃまするぜ~!」

「しばらく厄介になる」

「この人達が新入り?私はミスティア、よろしく(個性強そうな人達だな~)」

 煙の匂いがすると思っていると屋台の上には炭火がぱちぱちと音を立てて燃えていた。

「なあ、ミスティアちゃん。早く何か焼いてくれよ。腹減ったぜ」

「じゃあ、当店自慢のヤツメウナギをだしてあげるわ」

 そういうとヤツメウナギをおろして、クシで刺し、炭火にかけた。ウナギなんてしばらく食べていない。ウナギが外の世界で絶滅しかけているということを知ってから土用の丑の日も食べるのを家族で控えるようになった(主な理由は経済面だろう)。

「はーい、ヤツメウナギの蒲焼き出来上がり!」

「へー、ヤツメウナギなんて食うの初めてだぜ。雁来はあるか?」

「あるわけがない」

「うんま~い!超うめ~じゃあねえかぁ!なんつーか、ウナギが口の中でサンバカーニバル踊ってるような感じ、長年外国にいた日本人が何十年ぶりかに和食を食べてやっぱりウマイというような感じだぜぇ!」

「そんなにおいしかった?まだたくさんあるわよ」

 久しぶりにまともな食事をした気がする。思えば春雪異変が起こったあたりから作物やら何やらが育たずに、ろくな飯が食えていなかった。

 適当に雁来と話したり、外の世界のことを話したりしていた。すると突然のれんが動いた。

「よぉ。ミスティア!元気か?」

 のれんをくぐって入ってきた金髪女は黒と白の帽子を被ってほうきを持っていた。足音もなく来たし多分ほうきで飛んで来たんだろう。魔法使いっぽい見た目だし。

「魔理沙じゃん。久しぶり」

「ん?何だ、死神か。そこの2人はお前の連れか?」

「ああ、新入りでね。右にいるのが茨戸、端に座ってんのが雁来」

「茨戸!?」「茨戸だって!?」

 ミスティアちゃんと魔法使いが同時に驚いた。

「小町さん......それ言ったら騒ぎになるだろうが......。やれやれ、オレが茨戸秀だ、まさか名前聞いて驚かれるほど有名人になっていたとはな」

「まさかこんなところであの事件を解決した男に会うとは思わなかったぜ......。やっぱ霊夢も誘うべきだったぜ」

「小町さん、ということはこの子地獄の人間なの?」

「うん、閻魔様の直属の部下だよ」

「おい、ミスティアさん。ウナギ焼いてくれよ。もっと食いたいぜ」

 騒ぎになるから名前は伏せておいたんだが。まあいつかバレるかなとか思ってけど。さっきより賑やかになった屋台はまた煙を出し始めた。

「茨戸は何でまたあの異変を解決しようとしたんだ?善意か?」

 魔女が聞いてきた。そういや死ぬ4日ぐらい前に、魔女の女の子が主人公の映画を見ていた。タイトルは忘れたがその女の子が郵便局で働くとかいう感じだったような、違ったろうか。

「善意なんてねえよ。映姫様に解決しろって言われたからやったんだ。ああ、映姫様って閻魔様のことね」

「そのときの重症で昨日まで寝てたけどね」

「そこまでして上司の命令ってのは絶対なのか?死神」

「こいつだけは特別なのさ。うちのボスの頼みは何でも聞くと思うよ」

 このアホ死神さっきからベラベラと。当の本人は酔っ払ってるし。だが頼みは何でも聞くっていうのは当たってる。

「来たばっかだけど帰るぜ。霊夢に茨戸のこと教えに」

「魔理沙お金は?」

「つけといてくれ!」

 魔女は台風のように去っていった。しばらく空を飛んで行く姿を見ていたが月と重なって見えなくなってしまった。

 月が西に傾きつつある。時計を見るともう12時になる頃であった。屋台にまた入ると小町さんは爆睡中だった。雁来ももうそろそろ帰ろうかと持ちかけてきたので帰ることにした。

「金はここに置いとくぜ。あ、待ってくれよ、お土産に蒲焼き3つくれ」

「おい、茨戸!早くしろ!」

「まあ、待てよ。映姫様の分買ってくんだからよ~」

「霊夢~!大ニュースだぜー!大ニュース!」

「うるさいわね、今何時だと思って......」

「今、誰にあったと思う?」

「そんなの私が知るわけないじゃないの」

「例の異変を解決した茨戸ってヤツだよ!」

「ええ!どこで会ったの!?」

「ミスティアの屋台で死神と蒲焼き食べてたんだ。あの説教好き閻魔の部下だって」

「ふ~ん、それで......どんなやつだったの?その茨戸は」

「いや、何か思ったより子供っぽかったぜ。顔はそれなりに良かったけど」

「......わかったわ。詳しい話は朝聞くわ。だから今は寝かせて」

「わかったぜ。またな霊夢」

「おい茨戸。俺はもう寝るけどお前はどうする」

「オレは行くところがあるから先に寝ててくれ」

 雁来を見送りすぐすぐ目的の場所に向かった。目的というのはまわりくどく言えば上司の手伝いで、シンプルに言えば映姫様だ。仕事部屋はまだ灯りが付いていて、かすかに仕事をしている音が聞こえる。そっと鍵穴から部屋の中を覗いて見ると眠そうな顔をした映姫様が座っていた。服を正してからノックをした。

「頑張ってますね。映姫様」

「茨戸......ですか、私に何かようですか」

「いえ、映姫様こんな遅くに何してんのかなーと思いましてね」

「見ての通り仕事ですよ」

 今通ってきたかぎりこんな時間に仕事している人はいなかった。映姫様もすきで仕事をしているわけではないんだろうが。

「この紙に名前書けばいいんスか?」

 書類にの一番上の紙を取り上げて言う。

「ダメですよ。私の代わりに書いてやろうとか考えてるんでしょう」

「そうですけど、なんかいけませんでした?」

「サインというのは本人の字で書くものです。まったく、あなたという人は......」

 呆れた顔で言われた。この固さがみんなニガテなんだろうか。これが、映姫様の魅力だろうに。

「じゃあ、ハンコならいいッスよね?」

 とりあえず、機転をきかせ、うまく丸めよう。

「いや、筆跡じゃないからいいという訳ではなくてですね」

「映姫様、ここのやつ全部OKの書類なんですよね?」

「はぁ~、仕方のない人ですね。その書類は頼みましたよ」

「さすが映姫様、話がわかる!」

 その後、2人で仕事を続けた。しかし部屋にふたりきりというのは何か気まずいというか。何か話題が欲しい。こういう場合は何を話せばいいんだろうか。

「映姫様、恋人~とかそういう人っているんスか?」

「どうしたんですか。急に」

「いや、ちょっと疑問に思いやして」

 話題が欲しいとは思ったがこの疑問はマズかったような気もする。

「そういう人は......いないですね。茨戸はいないんですか?幻想郷ここの女性の中とかで」

 この人は勘がいいのか鈍いのかさっぱりだ。こういう話をする相手ってのはほぼ決まってるだろうが。いや、顔に出すな、今はあくまで真面目な自分の部下だと思われるんだ。

「死ぬ前に1人いましたけど、今は(映姫様以外)いないっスね」

「あなたもいつか、家庭を持つんでしょうか?想像できないですね」

 人を小馬鹿にしているようだが、そう思われるのも当然だろう。たかだか15歳の人間だし。それとも、いつのまにか映姫様の考えをオレがすべて正当化しているんだろうか。

「まあ、楽しみに待っててくださいよ。(あなたと)結婚式開きますから。はい、映姫様終わりましたよ」

「おかげで早く終わりました。ありがとうございました」

「そういや、蒲焼き買ってきてたんスけど食べます?」

「1つ頂こうかしら」

 映姫様に1本あげて自分がもう1本を食べた。映姫様が蒲焼きをほおばる姿を見てると疲れが吹き飛ぶより元気が溢れ出てきた。こういう無防備な姿が一番かわいい。食べてしまいたい。

「茨戸、今変なこと考えませんでしたか?」

「いえ、そんなことは断じてございませんです」

雁来空(17歳)

●みずがめ座 ●AB型 ●学歴・・・高等学校中退

●純日本人

●瞳の色・・・黒 ●趣味 芸術鑑賞

●好きな映画・・・ロッキー ●好きな色・・・茶色

●性格・・・面倒事が嫌い

      非情な面を持ち生前は友人が少なかった。

      しかし、内にある正義感は誰よりも強い。

●好きな女性のタイプ・・・ウソをつかない子

●能力・・・液体や固体を固める程度の能力

・固体でないものならすべて固めることができる

・固め方も自由 クッションのように表面だけ固めることもできるし、中まで固めて壁のようにすることも可能。    

・射程は3m ようするに自分を中心とする半径3mの球の範囲で固められる。

・物質を固めた場合、射程の範囲で動かすことが可能

・一度に固められるのは14箇所まで。15箇所目を固めるとすべて1番最初に固めた箇所が元に戻る。

・固められた物体は茨戸の能力が使える(茨戸曰く、ちゃんと形があんならいける)。

・能力が発現したのはつい3年前。死ぬまでの3年はそれなりに使い方を模索していたらしい。

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