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セカンド〜第二の人生を得た人間はどう生きるのか〜  作者: 鱒科の人間
一章 出会い
2/8

第一の街【モノタウン】

俺もやりたいよセカンド

 視界に現実の部屋と似た部屋が映る。部屋にある鏡に自身の姿が映る。見た目は現実と”殆ど”変わらない。しかし、現実にはある筈の無いものが俺の額に生えている。


 ”角”だ。これはセカンドにアバターを作る際に設定した種族特有の角だ。折る事は勿論出来ない。


 種族を設定する事でその種族特有のスキルや派生職業などが解放される。


「毎度毎度不思議な感覚だな…。現実世界となんも変わらねぇ…マターも荒くない。一体どんな技術なんだよ」


 感覚もそうだ。”痛覚”は制限されているとは言え、()()()()()()()()。勿論悪用されない為に倫理コードを本人の意思からAI…ニューラルが引き出さなければ解除出来ないのだが。


 多分痛覚制限を解除してる”物好き”は居ないだろう…。


「あいつ等が来るまで時間はあるな」


 モノタウンには”転移”で行けば良いとして…それまでどうしようか。


「そう言えば…この季節は”紺碧の夜鏡海”であいつとエンカウントする可能性があったな」


 ”紺碧の夜鏡海”はその美しさとモンスターの少なさから観光スポットとして人気だ。だが、この季節、そして月が出てきて間もない時間に特殊な敵がポップする。レアアイテムコレクターやレアモンスター同好会などは知っている情報だが、一般的には広く知られていない。


「急ぐか」


 モノタウンまでは転移で直ぐに移動できるが、それはモノタウンまでだ。町の至る所に設置された”ラクリマ”を転移場所に設定できるが、街を出ればラクリマは無い。そのため”紺碧の夜鏡海”までは足で歩くか、乗り物などに乗って移動する必要がある。


「テレポート」


 そう呟くと、視界にノイズが掛かる。


 だが、”意識するよりも早く”、視界が新しくなる。モノタウンにあるラクリマまで一瞬にして転移したのだ。


「もしかしたら行ける可能性は無いか?テレポート」


 座標をモノタウンのラクリマから”紺碧の夜鏡海”に設定し直し実行する。


 Fast travel: unavailable【ファストトラベル利用不可】


 だが……冷たい機械音が鳴るだけで視界に変化は無かった。


「まあそうだよな。アレ乗らなきゃか…」


 アレ…とはモノタウンから運行している”バス”の様なもの。老人や子供が歩いて行くには少々遠い所には大体”バス”が走っている。


 考えるより早く行くか。今日は多分人も少ないだろうから、待つ事は無い筈だ。


 ……


「ぶもぉ…」


「お、おう」


 巨大な豚。現実にあるバスの数倍は巨大な豚がターミナルに居た。


 豚の背中にはバス内部の様に簡易的な空間がある。


 そう、これが”セカンド”のバスだ。乗り心地は意外に悪くは無いが、如何せん豚の上って事で受け入れるのに時間は掛かった。


「運賃二百()()()ですね~」


 予想通りバスには人が居ない。多分乗車しているのは俺だけだ。


 さっさと支払い、豚の背中に乗り込む。


 あ、因みにトルクは通貨の単位で、一トルク一円の価値と同じだ。現実でトルクと言ったり、”セカンド”で円と言ったりする現象が起きる。たまにと言うか、よくある事だ。


「ぶもぉ!」


 ジリリリ!


 豚の咆哮と共にけたたましい音が響き渡る。これが出発の汽笛…いや警笛?だ。


「相変わらず早いな…」


 豚の背中から見る景色が見る見るうちに変わっていく。音速などとうに超えているだろう速度は現実ではなかなか体験する事など出来ない。


 そして十分が経つ前に”紺碧の夜鏡海”に到着した。


「今日はやっぱ人が少ないな」


 お生憎様今日はぽつぽつと雨が降っている。雲がかかった月など、いくら海が綺麗だとしても反射しない。


 何時もはこんなに静かでは無い。セカンドでは現在”梅雨”の様な状態だ。この季節はそうそう人は来ない。勿論俺みたいな奴は来るんだけどな。


「やるか」


 既に日は沈みかけている。雲で月は見えないが…多分出ている頃だろう。


 特殊エンカウント。条件を達成する事で出現するエネミー。この場所では”梅雨”の季節で”月が出始めた頃”、”水面に月を反射させる”と言うのが条件だ。


 梅雨で雲が出ているなら無理だって?……そんな事無いのがセカンドの凄い所だ。


「【天覇】」


 一言呟き、拳を空に向かって突き上げる。


 突如…俺の拳から途轍もないエネルギーが放出される。金色にも透明にも見えるそのエネルギーはやがて空高くに覆っている雲を”一部”消し去った。


「ビンゴ」


 そして晴れた雲の先には…光り輝く月が煌々と、存在感を放っていた。


 Lunar phase: accepted.

 Surface reflection: confirmed.


 — Hidden entity awakening —


【月相確認…反射確認…特殊個体の覚醒】


その美しさに少しの間見とれていると、条件を達成したことを告げる機械音が鳴り響いた。

スレスパが面白すぎて...手に付かない

長さって3000文字くらいが丁度いいのかなぁ...長いと読みづらいかと思って2000ぜん後にしてるんだが...難しい...。

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