表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【天界編開始!】黄昏のウェルガリア【累計100万PV突破】  作者: 如月文人
第三部【天界】編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

826/828

第八百二十一話 風光明媚(前編)

第百二十三章 風光明媚



---三人称視点---



 とりあえずラサミス達は、仲間が出揃うのを待った。

 程なくして、魔王レクサーとその幹部が無事に転移を終えて姿を現した。


「カーマイン、このエリアはどんな感じだ?」


「見ての通り転移ゲートは、丘の上にあるぜ。

 そしてここから見渡すと、

 視線の遙か先に居城らしき城が見えるぜ」


「……本当だな。

 ここのエリアの名前は「空中庭園くうちゅうていえん」であったな」


「嗚呼、仲間ともその事について話し合ってたよ。

 空中庭園くうちゅうていえんがどのような物を指すか、

 分からんが、あの居城らしき城の天辺にも庭園らしき物が見えるぜ」


「うむ、常識的に考えれば、

 あの城が今回の攻略対象である可能性は高いな」


「……このエリア自体もそれなり広いようですな。

 あの城に行く途中で砦らしきものの姿も見えますな」


 と、シーネンレムス。


「あの砦と城を攻略するとなると、

 結構な数の敵と交戦する事になるわね」


 エンドラが珍しく真顔でそう言う。


「……今、遠征部隊の総数は幾つであったかな?」


「え、え~と「迷宮エリア」でも何人か――」


「6名が死んだので、残り224人ですな」


 ラサミスが言い終える前に、

 シーネンレムスが正確な数字を伝えた。

 すると魔王レクサーは、右手を顎に当てて「うむ」と頷いた。


「あの砦、そして城には最低でも敵の配下がそれぞれ百以上は居そうだな。

 その大半が天使兵とすると、

 奴等の強制調教きょうせいテイム能力で、

 このエリアに居る魔物や魔獣を配下に置いてる可能性が高い」


「それは充分に考えられる状況だな」


 と、ラサミス。


「長期消耗戦に持ち込まれたら、我々が不利だな」


 と、レストマイヤー。


「その通りだ、天使長ミカエルの所へ着くまで、

 このエリアを含めて、後二、三のエリアはありそうだ。

 それを考えたら、人員は極力減らしたくないものだ」


 と、慎重論を唱える魔王。


「全ては敵の司令官次第ですな。

 とりあえず今後の方針は一旦置いておいて、

 仲間が出揃うのを待ちましょう」


 シーネンレムスの提案に周囲の者が「そうだな」や「ええ」と相槌を打つ。

 そして砂時計が一時間半分落ちたところで、

 無事に224人全員が転移に成功。


 全員、特に身体の不調とかはなく、

 健康体でこの新エリアに降り立った。


「良し、全員揃ったな。

 では各部隊の隊長とその部下は、

 余のもとに集まれ、これより作戦会議を行う」


 こうして魔王レクサーのもとに、

 各部隊の隊長と隊員が集まり、

 今後の方針について語り合う事となった。


---------


「成る程ね、敵の天使兵が強制調教きょうせいテイムするならば、

 こちらも目には目を、こっちも魔物を強制調教きょうせいテイムしたら良いのよ!」


 そう言ったのは、第十軍の部隊に配置された女性じょせい魔物調教師モンスター・テイマーのエルフ族のマライアだ。


「そうか、その手があったか!

 それは色々と心強いぜ!」


「ラサミスくん、それ以外にも手はあるわよ。

 こんだけ魔導師が居るんだし、

 ゴーレムを大量生成する事も可能でしょうよ」


 マライアの言葉にラサミスが「あっ」と声を漏らした。


「そう言えばそうだな。

 ニャラード団長、ゴーレム生成は得意ですか?」


 ラサミスがそう言うと、

 ニャラード団長が自分の赤い羽根付き帽子のつばを右手でクイと上げた。


「嗚呼、通常のゴーレムから猫族ニャーマンゴーレムまで生成出来るニャ」


猫族ニャーマンゴーレム? 何、それ? なんか可愛いッスね!」


 と、メイリンが興味を示した。

 だがニャラード団長は、淡々とした口調で返答する。


「その名の通り猫族ニャーマンっぽいゴーレムの事ニャ。

 猫よろしく三次元移動も出来る猫型のゴーレムさ」


「ほう、色々と使い道がありそうだな。

 そのゴーレムを自爆させる事も可能ですか?」


「ニャ! 自爆か! それは良いアイデアだニャ」


 ラサミスの問いに微笑を浮かべるニャラード団長。


「嗚呼、天使兵に散々自爆攻撃されたからな。

 目には目を、というやつさ。

 この辺上手くやれば、

 こちらの人員を減らさず敵だけを減らせそうだな」


「おいどんも面白いアイデアと思うニャンす!

 ここから先のエリアは、

 敵の数も増えるでしょうし、

 調教テイムした魔物やゴーレムを

 適材適所で使うと色々と後が楽になりそうでニャンす」


 ラサミスの意見にツシマンも賛成する。

 すると魔王レクサーも上機嫌で――


「うむ、非常に有意義な話し合いだな。

 ここに居る隊長格やその部隊の者も遠慮無く

 意見やアイデアを述べて欲しい。

 これから先は、全員の協力が必要となるであろう」


 こうして天界遠征軍は、

 この「空中庭園くうちゅうていえんエリア」をどう攻略するべきか。

 を全員で考えて、それぞれ意見を出し合った。


次回の更新は2026年8月23日(日)の予定です。


ブックマーク、感想や評価はとても励みになるので、

お気に召したらポチっとお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 ラサミス達は順調に第三エリアにまで進みましたね。 その一方で、天使軍はイザコザが。 やはりラサミスの存在はそれほどまでに大きいのですね。宇宙規模の主人公って感じがしてカッコいいで…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ